百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

16/10/8 デミストラ特使

シリアでの停戦が打ち切られた後、これまで以上の空爆が続き、毎日数十人が死亡している、
酷いのは病院や学校が狙い撃ちされ続けている。正確な空爆はロシア軍機によるものだ。
先週ISと共にシリア政府攻撃をしているヌスラ戦線に米国が武器供与している事をヌスラの指揮官が映像で発表(たぶんロシアが企画)その後一気に反政府勢力を壊滅し実行支配してしまえば勝との流れができた。
米国もアサド政権軍に対しての攻撃を準備、ロシアも対空ロケットシステムを配備し、シリア軍への攻撃はロシアへの物として反撃すると表明
かなりやばい状況の中、国連のシリア停戦を任命され活動していたデミストラ特使が昨日ヌスラ戦線の兵士たちへ呼びかけた。
「900人に君たちよ、君たちがアレッポで戦っている限り、残った住民23万人への空爆は終わらない、そこから出よう、脱出の時は僕も同行する」
この提案にはロシアも関心を寄せた
反政府勢力も話し合いを始めた
。凄い英断、流れが変わればいいのだけれど、祈るだけだ。
米国とロシアとの関係は日々急激に悪化している。
ロシアのテレビはクリミア、ウクライナ、シリアでの滅茶苦茶はお茶を濁し、EUや米国などとの様々な協力関係はロシアは努力してるのに一方的に西側が放棄してくるとの報道の後に、年金や給与の上昇などに頑張っているプーチンの映像が続く
ロシア内で政府にたてつく市民は確実に潰される、安倍が目指すのは同じ路線
ロシア市民に人権の復活を祈ろう

16/10/02 長男が離れ猫が来た

三毛猫が家族に仲間入り、名前はまだない。ひと月ほど前に貰い受けた晩にすぐに脱走。でも1週間後に帰ってきた。
その後家に慣れ、落ち着いた。とてもおとなしいお嬢様
媚びりもしないし、小さくミャ一言、虫などを捕まえるのはとても下手だ、のろまなでかいゴキブリさえ捕まえられない。
しょうがない。産まれて1年家の中から出たことのない猫なのだから、今は毎日外を堪能している
そのうち野性味も戻るだろう、かな?
 春に貝人が月山へ旅立った後、すぐ後を追うようにクロベ―が消えた。
やんちゃ盛りのかわいい猫だったので辛かった、新たな猫が来た今もその気持ちは消えない。
テレビで猫が出てくるとすぐに消してしまう。それでも野放しで猫を飼える状況はとてもありがたい
オスコッコ2羽も小屋の中での戦いに疲れ飛び出し、その周りで暮らしている。家の軒下で朝3時ごろから甲高く鳴いているが、家族と生き物好きな前の家族は何も困らない
良く泊まりに来る貝人の友達たちがびっくりしている。
しかしその状況も変わるかもしれない。隣りの借家を借りて兄ちゃんたちが住んでいたが、最後に残った圭太が9月に開店した店の上に引っ越し、今朝明け渡した。
相当オンボロの家でかなりのリフォームをしなければだれも住まないと思うが、誰か来たらもうオスコッコは飼えないし、隣接する米の乾燥機も畑の方へ移動しなければならないだろう
農家の家でもない古い借家での奇跡的営農生活は危機、どうすんべ。

16/09/25 プラスチックさよなら教室7回目

ともかく毎日よく雨が降る、毎日収穫では畑に入るが他の作業は全くできない
ハウス内の仕事や片づけ作業も沢山あるので毎日忙しいが、泥だらけ、合羽作業も汗でびしょびしょ、軽トラなども土にめり込み、救出作業もよくある。
濡れるのを嫌うヤギも小屋に入れっぱなしは餌やりの手間がかかるので少しの雨は我慢させ外の草を食わせる。
ただ気になるのは種まきや定植作業が遅れること。バカみたいに常に多品種を育てているのでその後の影響を想像することが難しい
優先作業は何か毎日悩む、有機の多品種のマニュアル化なんてできるのかな、まだ60前の若僧だ、もう少し挑戦を続けよう。 
今年は9月の端境期を何とか解消しようと葉物などの早や播きを試みた、いつもよりは多くの野菜が出せて良かったが、やはり高温障害や虫食われも早い
悪い葉を除き、アブラムシなどを洗い落とすにも時間がかかる、その割に見た目も悪いのであんまり売れない、
病害虫に抵抗する為に野菜も表皮を固くし、辛さやえぐみなどで身を守る、ちょっと大ききくなりすぎるとそれらが顕著になるので、毎日収穫時に生で食べながら「どうだんべ」と悩む、でもできただけまし、贅沢な悩み。
 今年もやります。「竹ワラ細工講座」
7回目は本格的な「プラスチックさよなら教室」に発展、竹とワラ、身近に豊富にある資源をを最大限に生活の道具として活用してきたこの国の知恵と文化、大切につないでいくことが、世界の幸せにつながります。
オリンピックなどよりも。

2016/09/19 有機養鶏は来年に持ち越し

飼料米を作った。
品種は「アキヒカリ」、主食米の多収品種、ニワトリ用だ。
えさの麦やトウモロコシは大体1kg40円、飼料米として使うにはやはりその値段、1反で2万円程度なので補助金が付く、収量によって6万~11万円ほど、だから沢山とれるように全国農家は頑張ったはず、
オラも頑張ったが予定の半分しかとれなくてがっかり、今年から借りた田んぼの水管理が中々なじめずけっこう草を生やしてしまった、また苗を多く植えろとの説明があったが、いつも粗植になれていたので苗の本数が足りなかったみたい。
今年は鶏を増やせないや、本格的「有機養鶏」の夢は来年に持ち越しだね。 
役所やJAなどとの書面のやりとりもお互いに初めてだったので大変だった、もう少しで完了
これで心配なく来年は挑戦できるね。
 
シリアとウクライナではここ数日停戦が続いている
米国とロシアの協議が少し動いたからだ。古い武器をある程度在庫を売り切った軍事産業からOKのサインでも出たのかな
それとも理性、知性で世界の輪を広げようという煙たいEUの力もかなり減退させられたので、この辺でという感じなのかな?
ともかく殺し合いのニュースを毎日見るのはもううんざりだ。
風呂でアレッポの石鹸を使う度に町の平安を望む。心配なのはパレスチナだ、シリアやEUの混乱の中、イスラエルが滅茶苦茶やってそうだ。

市民団体の稲刈りが終わりやっと乾燥機が開いたので最後の1枚のもち米を取り込めると思ったら、台風だ。

2016/09/11 稲作も22年で小学校卒業

晩生の黒米を残して、後数日で稲刈りが終わる。本格的に米と付き合い22年、やっと何のためらいもなく「食べてください」と出荷できる米に仕上がった。
新兵器の除草機「アメンボ号」の効果は絶大、ほとんどの田んぼが軽度の雑草で済み、稲刈りもスムーズ、草の早や種の少ない籾の乾燥、籾摺り作業もトラブルなく進み、大粒のきれいな玄米が次々に保冷米倉に収納されていく。
昨年までのトラブル続きの稲刈りは何だったのだろう
水回りに手が回らず、除草作業も遅れ遅れに、仕方ないよなと雑草の中から米を刈る作業が続き、畑作の作業も遅れ、彼岸花の作頃まで延々と稲刈り作業が続いた。秋は辛かった
来年からはもっとうまくいく自信はある、
でもバンザーイって大喜びする気持ちが湧かないのは何故だろう?、 度重なる苦難に心には常に心配の塊があり、「そううまくはいかんよ」との声がはびこりついている。
昨夜の広島カープの優勝試合を見ていて、おんなじだと思った、みんな表情が硬い、あれだけぶっちぎりの成績なのに根底に常に不安を抱えているように見えた。
 先日のマサの誕生には5人の子らが集まった。みんなが自動車免許を持ち送り迎えや買い物などとても楽、子供たちがみんな大人になったんだと考えひとしお、
麻実は再来年の卒業後から東葛病院で助産師として働くことになった。帰ってきたらまた賑やかになるね。楽しみ。
貝人君は職探し中、毎日根性で友達と遊びまくっている。

2016/09/03 米国と中国が温暖化のパリ憲章に合意、何故今?

昼に卵を取りに行けなかったので、暗くなってからヘッドライトを付けて採卵に行ったら、餌箱あたりに大量のゴキブリたちがいた。
昼間に出てきたら一瞬で啄まれてしまうのに、彼らは夜は見えない「鳥目」を完全に知っている。
またその夜行性の昆虫をレーダーで狙うコウモリも夕暮れ時から農園の上を飛び回っている。
最近の研究でコウモリの声と同じ周波数の電波を機械で出すと様々な蛾などが半分以上寄ってこなくなるそうで商品開発が進んでいるという。害虫と呼ばれる虫も菌もそれらを食い物にする生き物たちがいっぱいおる。
生態系が豊かだと畑も森も大きな被害が出にくくなる。
ともかく科学物質を減らして命を豊かにとの国民の総意が築かれないと豊かな未来はない、
でも化学物質への依存は進んでいる、お金の為なら何でもやる、家畜(牛、豚、鳥)などの腸内細菌が餌を食ってしまうので細菌を殺す薬を与えると早く成長する。
そし抵抗量が無くなるのでので抗生剤も投与、するとそれたろ薬に対抗性を持った菌たちが育ち、人の腸内で暴れはじめた
薬が効かなくなる、癌を超える殺人兵器になりうる、さすがに医療関係から抗議が増え世界では禁止の方向に向かっている
日本国内では問題視されていない。またびっくりポンな情報で、南北アメリカでは米や麦大豆の乾燥を早める為に収穫寸前に除草剤で枯らす荒業も広がっているという、なるほど、乾燥機の燃料は激減するだろうな、
目先の経済優先が目に余る、立ち上がれジャーナリズム。

2016/08/27 腐るって怖い

野菜の劣化が異常に早い。畑の水分が高まり、根が疲れている。
抵抗性が弱った野菜を、蒸し暑さの中、元気な腐敗菌が責める、驚くほど腐れが早い。
ただでさえ野菜が少なくなり、恐怖の9月の端境期を迎えようとしてるこの時期、精神的ダメージは厳しいね。 
こうゆう時こそ仲間たちと気軽に情報を交わし合いたい。
それもなるべく近くの同じ気候条件の有機農家だ。ネットワークができればいいな、それば夢の一つだ。
常にそのことは県の職員に訴え続けてきた、少しは効果あったのかなぁー?
最近続けて2度の交流会があった。 先日は東葛地区の新規就農者の会があり、ルミちゃんを送り込んだらヒット、しっかりと人脈のシッポを握りしめて帰ってきた、えらい。
 貝人が月山の旅館を辞め帰ってきたあと、思い切り友達たちと遊びまくっている、
春から始めた職場には若い人は他に一人しかおらず、その人とも極端に気が合わず、人間関係に疲れて退散て形かな、
朝5時から夜11時までの職場で積極的に頑張った経験も胆力きもを強くしてくれたようだ。
何より嬉しかったのは東北の霊山「出羽三山」月山、湯殿山羽黒山を登ってきたとのこと、館主の進めであろうが彼の人世に濃厚な光を作ってくれたのでは、とありがたき限りである。 
一方カンボジアで一週間のボランティアをしてきた麻実はあんなこんなで面白かったよと話すが、聞いていても物足りない、たぶん麻美自信も酢であろう、麻実、貝人に次なる経験はいかに降るのか。