百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

2016/10/21 次は羊か牛、それより果物かな

今は7匹のヤギがいる。夏はどんどん伸びる草を食べさせればよかったが、秋になり近くの草場が減ってきた。
あまり遠いと朝晩の仕事が大変になる.そこで近所の草だらけの畑に目を付けた「あそこの畑の草を食べさせて、地主には言っておくから」とヤギの世話をしているルミちゃんに言ったまま数日が過ぎてしまった。昨日その地主さんがトラックを止めヤギを見ていた。遠くで作業していたので声をかけられなかった、「ヤバい」、こうゆうことはスジが大事、穏やかな人だが虫の居所が悪かったら大事になる。
挨拶に行ったら「助かるよきれいに食わせて」とのこと、大安堵。
でも大きなステップかもしれない、今まではうちの畑か土手などの草を食わせていたが、他人の畑は初めてだ。
周りには何もつくらず、定期的にただ耕して畑のかっこうをしている所が多い。
今度は羊を飼おうかな、まだマトンとして定期的に現金に換えられるよね、羊毛も売れるんでは、牛もいいな、子牛の価格が急騰している
今まで50万円位だったのに80万円になり肉牛を育てる農家は悲鳴を上げている。
収入を確保している農家も高齢化で辞め続けている。
政府は農産物のの輸出や六次化など大声で叫び続けているが、農林漁業や自然を大切にする社会を目指そうとはしていないのは明らかにわかる。
その根底が変わらなければこの島の砂漠化は続く。数千年前に滅びた都の遺産と同じ道をたどっている。
引き返すのは今、頑張れ緑の党。あれ、俺も役員なのに忙しくって何もやれない?

2016/10/15 もったいない根性の奇跡

テルモスに乳酸菌が住み着いた。毎日500mlの水筒にコーヒーを入れて畑に向かう。
ちょびちょび飲んで帰宅時の車の中でなま暖かい最後のコーヒーを飲みながら帰るのが至高の時間だ。
真夏はストレートだが大体はほんの少し牛乳を入れる。
この所昼ごろには酸っぱくなってくる。良く洗ってもダメだ、熱湯消毒をすれば収まるがまた少したつと酸っぱくなる。
なんか身の回りの乳酸菌が異常に元気になっているのかな?
急ぎ仕事を何とかこなせたので、今日は念願の田んぼの秋起こし。少しでも暖かいうちに田んぼを耕運しワラなどの腐熟を即したい、できればその前に糠などを軽く播き、菌たちを取り込みたいたころだが手間が間に合わず、何より糠が足りない。
周辺の無人精米所に回収に行くのだが、農家や市民農園の人たちもけっこう必死に取りに来る。
どの時間に行ったらいいのか、手間暇やガソリン代との計算をしながら、毎日糠を集めている。
定期的に購入した方が作業効率が上がるかもしれないとも思うが、染み込んだ貧乏根性は抜けない。
どんなことしてもあるものは使い続けたいとの気持ちは、ほとんど心の憶測に鎮座しゆるぎない物になっているように思う。
こんなことがあった。昨日頼まれた黒米を超古いハーベスタ脱穀していた時、突然のエンジンストップ、ラジエターの水が吹き出しオーバーヒート、オイルもから、完全にピストンが熱変形しお釈迦の典型、でも一回オイルを入れてあがいたら、動いた。
冷静に諦めなかった俺に拍手

16/10/8 デミストラ特使

シリアでの停戦が打ち切られた後、これまで以上の空爆が続き、毎日数十人が死亡している、
酷いのは病院や学校が狙い撃ちされ続けている。正確な空爆はロシア軍機によるものだ。
先週ISと共にシリア政府攻撃をしているヌスラ戦線に米国が武器供与している事をヌスラの指揮官が映像で発表(たぶんロシアが企画)その後一気に反政府勢力を壊滅し実行支配してしまえば勝との流れができた。
米国もアサド政権軍に対しての攻撃を準備、ロシアも対空ロケットシステムを配備し、シリア軍への攻撃はロシアへの物として反撃すると表明
かなりやばい状況の中、国連のシリア停戦を任命され活動していたデミストラ特使が昨日ヌスラ戦線の兵士たちへ呼びかけた。
「900人に君たちよ、君たちがアレッポで戦っている限り、残った住民23万人への空爆は終わらない、そこから出よう、脱出の時は僕も同行する」
この提案にはロシアも関心を寄せた
反政府勢力も話し合いを始めた
。凄い英断、流れが変わればいいのだけれど、祈るだけだ。
米国とロシアとの関係は日々急激に悪化している。
ロシアのテレビはクリミア、ウクライナ、シリアでの滅茶苦茶はお茶を濁し、EUや米国などとの様々な協力関係はロシアは努力してるのに一方的に西側が放棄してくるとの報道の後に、年金や給与の上昇などに頑張っているプーチンの映像が続く
ロシア内で政府にたてつく市民は確実に潰される、安倍が目指すのは同じ路線
ロシア市民に人権の復活を祈ろう

16/10/02 長男が離れ猫が来た

三毛猫が家族に仲間入り、名前はまだない。ひと月ほど前に貰い受けた晩にすぐに脱走。でも1週間後に帰ってきた。
その後家に慣れ、落ち着いた。とてもおとなしいお嬢様
媚びりもしないし、小さくミャ一言、虫などを捕まえるのはとても下手だ、のろまなでかいゴキブリさえ捕まえられない。
しょうがない。産まれて1年家の中から出たことのない猫なのだから、今は毎日外を堪能している
そのうち野性味も戻るだろう、かな?
 春に貝人が月山へ旅立った後、すぐ後を追うようにクロベ―が消えた。
やんちゃ盛りのかわいい猫だったので辛かった、新たな猫が来た今もその気持ちは消えない。
テレビで猫が出てくるとすぐに消してしまう。それでも野放しで猫を飼える状況はとてもありがたい
オスコッコ2羽も小屋の中での戦いに疲れ飛び出し、その周りで暮らしている。家の軒下で朝3時ごろから甲高く鳴いているが、家族と生き物好きな前の家族は何も困らない
良く泊まりに来る貝人の友達たちがびっくりしている。
しかしその状況も変わるかもしれない。隣りの借家を借りて兄ちゃんたちが住んでいたが、最後に残った圭太が9月に開店した店の上に引っ越し、今朝明け渡した。
相当オンボロの家でかなりのリフォームをしなければだれも住まないと思うが、誰か来たらもうオスコッコは飼えないし、隣接する米の乾燥機も畑の方へ移動しなければならないだろう
農家の家でもない古い借家での奇跡的営農生活は危機、どうすんべ。

16/09/25 プラスチックさよなら教室7回目

ともかく毎日よく雨が降る、毎日収穫では畑に入るが他の作業は全くできない
ハウス内の仕事や片づけ作業も沢山あるので毎日忙しいが、泥だらけ、合羽作業も汗でびしょびしょ、軽トラなども土にめり込み、救出作業もよくある。
濡れるのを嫌うヤギも小屋に入れっぱなしは餌やりの手間がかかるので少しの雨は我慢させ外の草を食わせる。
ただ気になるのは種まきや定植作業が遅れること。バカみたいに常に多品種を育てているのでその後の影響を想像することが難しい
優先作業は何か毎日悩む、有機の多品種のマニュアル化なんてできるのかな、まだ60前の若僧だ、もう少し挑戦を続けよう。 
今年は9月の端境期を何とか解消しようと葉物などの早や播きを試みた、いつもよりは多くの野菜が出せて良かったが、やはり高温障害や虫食われも早い
悪い葉を除き、アブラムシなどを洗い落とすにも時間がかかる、その割に見た目も悪いのであんまり売れない、
病害虫に抵抗する為に野菜も表皮を固くし、辛さやえぐみなどで身を守る、ちょっと大ききくなりすぎるとそれらが顕著になるので、毎日収穫時に生で食べながら「どうだんべ」と悩む、でもできただけまし、贅沢な悩み。
 今年もやります。「竹ワラ細工講座」
7回目は本格的な「プラスチックさよなら教室」に発展、竹とワラ、身近に豊富にある資源をを最大限に生活の道具として活用してきたこの国の知恵と文化、大切につないでいくことが、世界の幸せにつながります。
オリンピックなどよりも。

2016/09/19 有機養鶏は来年に持ち越し

飼料米を作った。
品種は「アキヒカリ」、主食米の多収品種、ニワトリ用だ。
えさの麦やトウモロコシは大体1kg40円、飼料米として使うにはやはりその値段、1反で2万円程度なので補助金が付く、収量によって6万~11万円ほど、だから沢山とれるように全国農家は頑張ったはず、
オラも頑張ったが予定の半分しかとれなくてがっかり、今年から借りた田んぼの水管理が中々なじめずけっこう草を生やしてしまった、また苗を多く植えろとの説明があったが、いつも粗植になれていたので苗の本数が足りなかったみたい。
今年は鶏を増やせないや、本格的「有機養鶏」の夢は来年に持ち越しだね。 
役所やJAなどとの書面のやりとりもお互いに初めてだったので大変だった、もう少しで完了
これで心配なく来年は挑戦できるね。
 
シリアとウクライナではここ数日停戦が続いている
米国とロシアの協議が少し動いたからだ。古い武器をある程度在庫を売り切った軍事産業からOKのサインでも出たのかな
それとも理性、知性で世界の輪を広げようという煙たいEUの力もかなり減退させられたので、この辺でという感じなのかな?
ともかく殺し合いのニュースを毎日見るのはもううんざりだ。
風呂でアレッポの石鹸を使う度に町の平安を望む。心配なのはパレスチナだ、シリアやEUの混乱の中、イスラエルが滅茶苦茶やってそうだ。

市民団体の稲刈りが終わりやっと乾燥機が開いたので最後の1枚のもち米を取り込めると思ったら、台風だ。

2016/09/11 稲作も22年で小学校卒業

晩生の黒米を残して、後数日で稲刈りが終わる。本格的に米と付き合い22年、やっと何のためらいもなく「食べてください」と出荷できる米に仕上がった。
新兵器の除草機「アメンボ号」の効果は絶大、ほとんどの田んぼが軽度の雑草で済み、稲刈りもスムーズ、草の早や種の少ない籾の乾燥、籾摺り作業もトラブルなく進み、大粒のきれいな玄米が次々に保冷米倉に収納されていく。
昨年までのトラブル続きの稲刈りは何だったのだろう
水回りに手が回らず、除草作業も遅れ遅れに、仕方ないよなと雑草の中から米を刈る作業が続き、畑作の作業も遅れ、彼岸花の作頃まで延々と稲刈り作業が続いた。秋は辛かった
来年からはもっとうまくいく自信はある、
でもバンザーイって大喜びする気持ちが湧かないのは何故だろう?、 度重なる苦難に心には常に心配の塊があり、「そううまくはいかんよ」との声がはびこりついている。
昨夜の広島カープの優勝試合を見ていて、おんなじだと思った、みんな表情が硬い、あれだけぶっちぎりの成績なのに根底に常に不安を抱えているように見えた。
 先日のマサの誕生には5人の子らが集まった。みんなが自動車免許を持ち送り迎えや買い物などとても楽、子供たちがみんな大人になったんだと考えひとしお、
麻実は再来年の卒業後から東葛病院で助産師として働くことになった。帰ってきたらまた賑やかになるね。楽しみ。
貝人君は職探し中、毎日根性で友達と遊びまくっている。