百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

2017 6/25 迷え 迷え 堕落せよ

 稲は最高分げつ期を迎え穂数が一気に増へ、背もぐんと伸びる、もう少しで葉で隠れ水面が見えなくなり、雑草の生育も弱まる、今が除草の最大の山場だ。
昨年購入した「アメンボ号」は今年もよく活躍してくれて大体それなりにきれいだ、しかし深い田んぼが2枚あり、除草をためらっていたら、やっぱりビシッッと草がはびこった、手押しのミニ除草機ではらちが明かなくなったので、思い切って「アメンボ号」を入
れてみたが、すぐにはまり、軽トラでも引っ張ってもびくともしない、トラクターで引っ張るしかないが、もう夕刻、「やーめた」と早帰り、たまにはいいよね。

 昨年より、守谷の牧場まで牛糞堆肥を運ぶ為、借用ダンプで一日4,五回往復している。野田を抜け坂東を少しかすり、守谷の外れまで片道50分、25㎞、ダンプもたまにしか借りられないし、一日6千円のレンタル料、1回でも多く運ぼうと、混んでいない脇道を多用し、弁当を運転しながら食べて10時間の連続運転はけっこうこたえるが、ケチらないで堆肥を畑にドバっと播ける方が心残りはない、有機の圃場は
年々豊かになっていくからというのは本当であるが、甘えていると手痛いひっぺ返しがすぐにくる。百姓の小学生を卒業したと思ってたのに、中学生も中々大変だ、ちょっと慣れて気持ちが集中できない2年生かな、本当の中学生時代も1年、3年の時のことはよく覚えているが2年はぼやけている。
麻実が無くした電子辞書をマサが見つけ、所蔵の漱石や鴎外、泉鏡花田山花袋などを読破するが、なんかみんな中二の半端さが、昨日、安吾を、これは爽やか、出口かな。

2017 6/19 雨よふれふれ雨よふれ

昨日はスタッフの木野ちゃんの結婚式、式場は豊四季の諏訪神社、家族だけで小さくやるからとはいうが、俺と農園女子二人が無理やり参加。新婦も含め2人は、写真家であり、店開店当初以来のお客さんのKさんから着物を貸していただいた、
一人はお婆ちゃんの、みんないいおんな。着付けや写真もKさんにお願いしたかったようだが、宝塚の舞台の観劇の予定があり、和装での特別な舞台だとかで、外せないと、残念。 
漫画家志望の旦那の作品が日の目を見たら結婚式をと思っていたが中々、思いきって式を決めた一月後、妊娠が発覚、なんとも、なんともおめでたの連鎖反応、親族の守護霊たちのご加護を感じざるを得ない。
どのようなものでも良い、小さくても構わない、冠婚葬祭は大切にすべきだ、俺たちも貧乏の極致だったので、赤城神社を借り、食事等も用意して、目いっぱいの親戚や知人たちを招待することが出来た、時々写真を懐かしく眺める、亡くなってもう会えない人たちも沢山、やっておいて良かったと改めて思う。

 NHKの「ハルさんの休日」は先日農園での写真撮影も終わり、今度の朝市の撮影で終わる。放映日は7月12日(水)の夜11時からと再放送が16日(日)夜6時半から30分、仲間たちとみんなで頑張って演技しました、見てください。

 4,5月からの少雨が続き、野菜の生育が非常に悪い、梅雨に入ってもカラカラ、経済的にも大ピンチ、わずかにある貯蓄を切り崩して凌ぐ寂しさに眠れぬ夜も、考えるのも嫌になり、小説やテレビにかじりつく、日々、ともかく気持ちを立て直さなければ、秋に向けて一歩一歩だ。

2017 6/09 自然な笑顔って、難しいよね

きのう、今日と、ドラマの撮影、「「ふる化カフェ系 ハルさんの休日」は、店とその周辺を紹介する番組だが、少しでもドラマチックにとの企画に、紹介される者たちは様々な演技何度も強いられ、撮影が続く。
「顔が死んでる」、「もっと大きな声
で」、「目線はこっちで」とか、みんな色々言われている。 60半ば位の恰幅の良い威厳のあるひげ監督は「そこ、もう少し上アップ、顔だけ」とか支持しながら、手際の悪いスタッフをしょっちゅう罵っている。毎週30分の番組を作るのは大仕事、常に10数名のスタッフが立ち回り、ここ二日は柏のホテルに、明日は信州の「奈良井宿」、その後は筑前とか、主演の渡部豪太君も来年からの「大河」で西郷さんの弟
役で撮影があるので調整が大変とのこと。

 昨日撮ったシーンは、帰っていくハルさんにヤギと俺が草むらから現れ、春さんがあためいて走り去るとのこと、監督は「シェーン、カムバックみたいに見送って」とのこと、ハルさこと渡部君は「シェーンて何?」と知らなかった。31歳、はてさて、同い年の俳優修業のイザナ君はと思いながら演技、というよりもヤギのクンテをうまく動かせるかに集中していた。次の日もそうである、脚本にはほとんどセリフが
無いのに、撮影中どんどん要求される
「この後、ヘンテコな感じで去って行って。ではよーいはじめ」と言われ、すぐに撮影、適当にやったがOK、でもその後は悔いばかり、「ああすればよかった」との思いが次々に湧いてくる。「役者みたいだね」とさんしょうが、祭りの後の寂しさに火をともす。一瞬であっても役者、おもろかったね。

2017 6/04 出産ラッシュ でもみんな貰い手がいる

2才のミミは1日に二度目の出産、朝には産まれていたが、夕方になっても後産が終わらないので心配していた、ミミの母さんは産んだ後、子宮が出てしまい亡くなった。
次の朝、もう1匹が産まれていたが、死産であった。初めの子、キンタとクンテ、双子のオスだが、キンタは育ちが弱く、1年後に死んでしまった。 
ミミの身体が小さいからか、あまりにも濃い近親相姦が原因なのか、わからない。
栃木の壬生でいっぱいヤギを飼っている幼稚園から、イカロスとハルコを分けてもらったのだが、その時点で園長が「だいぶ血が濃くなっている」とちょっと心配していたが、「沖縄の方の小島のヤギなんてみんなそう、心配ないよ」と竹細工の民俗学者の尚さん言わ
れ、人間も含め、色んな生き物の事を考えると「よくある話じゃあないか」と納得してたが、ちょっと揺らぐ

4日の朝、今度は冬子が1匹産んだ、母体が大きいだけに赤子も大きいししっっかりしている。ぺろぺろよく尻を舐め、しっっかり子の面倒を見ている、比べて母に育てられなかったミミはどうも母らしくない。
両方とも1匹づつの子なので乳は余るだろう、少し絞ってみようかな、西土佐、四万十のマナちゃんの父はいつもヤギ乳でチャイを作っていた、との事を思い出した。少し仕事が追いついたので遊べるかな。

今週終わり2日間、NHKの撮影がある。「ふる化カフェ系 ハルさんの休日」、水曜夜11時からと日曜夜6時半からの30分番組で、主演の渡部豪太くんと地域の人たちが演じる街の紹介番組で、今度のカフェは運河の「おにわ」、俺はヤギと共に精霊役らしい、いつもの汚いかっこでいいそうだ。

2017 6/04 出産ラッシュ でもみんな貰い手がいる

2才のミミは1日に二度目の出産、朝には産まれていたが、夕方になっても後産が終わらないので心配していた、ミミの母さんは産んだ後、子宮が出てしまい亡くなった。
次の朝、もう1匹が産まれていたが、死産であった。初めの子、キンタとクンテ、双子のオスだが、キンタは育ちが弱く、1年後に死んでしまった。 
ミミの身体が小さいからか、あまりにも濃い近親相姦が原因なのか、わからない。
栃木の壬生でいっぱいヤギを飼っている幼稚園から、イカロスとハルコを分けてもらったのだが、その時点で園長が「だいぶ血が濃くなっている」とちょっと心配していたが、「沖縄の方の小島のヤギなんてみんなそう、心配ないよ」と竹細工の民俗学者の尚さん言わ
れ、人間も含め、色んな生き物の事を考えると「よくある話じゃあないか」と納得してたが、ちょっと揺らぐ

4日の朝、今度は冬子が1匹産んだ、母体が大きいだけに赤子も大きいししっっかりしている。ぺろぺろよく尻を舐め、しっっかり子の面倒を見ている、比べて母に育てられなかったミミはどうも母らしくない。
両方とも1匹づつの子なので乳は余るだろう、少し絞ってみようかな、西土佐、四万十のマナちゃんの父はいつもヤギ乳でチャイを作っていた、との事を思い出した。少し仕事が追いついたので遊べるかな。

今週終わり2日間、NHKの撮影がある。「ふる化カフェ系 ハルさんの休日」、水曜夜11時からと日曜夜6時半からの30分番組で、主演の渡部豪太くんと地域の人たちが演じる街の紹介番組で、今度のカフェは運河の「おにわ」、俺はヤギと共に精霊役らしい、いつもの汚いかっこでいいそうだ。

2017 5/27     春菊の花もって、誕生日に墓参り

「今日も 少しゆっくりしようかな」、「そうすればぁ、誕生日だし、墓参りでもしてくれば」とマサにさとされた。 
誕生日は産んでくれた「かあちゃん」に感謝する日だ、と「さよなら、さよなら」の映画の淀川長春さんの行いに感動した永六輔さんがよく話していた。
素敵な事だと常に思いながらも、実感がわかなくかった。でも今日は素直にそう思えた。  
半年前からスタッフになった木野ちゃんが身ごもった、予定日は12月、安定するまではもう半月かな、
うちの下三人がお世話になった守谷の産院「ベビーヘルシー美蕾」で産む予定、でも安定期までもう少し
重労働や機械操作などは避けねば、安定したら「馬車馬ののごとく働け」と80をこえた産婆のせいさん、その言葉に心と体の元気が伝わってくる、良かった。
 お産に関する本を「木野ちゃんに」とマサがちょくちょく持ってくる
つい渡す前に読んでしまう、そんな最近だから「出産ご苦労さん、ありがとうね」と母への感謝のきもちが初めて持てた
朝のマサの一押しがあったからこそだ、どーもでした。

少なくなったとはいえ、あちこちでツバメが飛び交う姿を見かけるのは嬉しい
自宅は古い家なので巣はすぐに作れるはずなのに全然来ない、寂しいな
でも毎夜のように日が暮れるとフクロウの鳴き声が聞こえるのは凄く幸せ、大体の巣の位置は解った
いつかちゃんと見てみたいな、今7時15分、「ほーほっ」と最初の一鳴きが聞こえた。
5月後半になってトノサマカエルの鳴き声も大きくなった、良かった、後はアオダイショウが卵を食べに来てくれれば超OK。

2017 5/20  傲慢な部落意識が厄介

今日の暑さ、植えたばかりのさつま芋や今日植えつけているネギの苗たちに「ごめんね。頑張って」と小まめな水やりもできぬ忙しさに、ただ祈るだけ。
でも日が暮れると、まだ冷えを感じるので、ストーブをちょっとつけコタツ用の豆炭を仕込む
あとは飲んで寝るだけだ.今夜はちょっとムカついている
夕方、田の水回りをしていたら、水を入れる板が蹴り壊されていた、下の田んぼはしっかりとダムを作っていないので水が入らない
ちゃんと下の田に流れるように調整してあるのに、逆恨み、直してきたけどまた明日壊される気がする。
そこの田は遠い所で顔見知りは少ない、農村地区では、まだまだ部落意識が高く、よそ者に対しては無茶苦茶をやる、部落内の事なら非常に敏感すぎ、もう自分の部落が嫌いな人が多い、流山は田畑が開発されれば1反(300坪)で2千万位が入ってくる、みんな宝くじの当たり券をもっているようなものだ
必要もない大きな農機具や外車などもよく購入する、真っ赤なポルシェも農道のをはしり出した、どこのバカ息子だろう。
ともかく付き合っていかなければいけないのだ、仕方ないのだ
さっきまでかなり収まっていた気持ちが、こんな事を書いていると、また高ぶってきた
ともかく、水管理がうまくいかないと無農薬はえらいことになる、さて明日以降上手くいく手段を考えねば、人の問題が一番厄介だよね。
 明日は美大出の30才の男が初めて研修に来る、面白そうな夫婦、新たな出会いがあるかな
人と人、あきらめたら終わり、だよね。