百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2019 9/29   カードレスは新たな消費税

いよいよ消費税が上がりカード決済には1年間5ポイントが消費者に還元され、レジ等の買い替えにも補助金が付き、キャッシュレス社会が大転換するのかなと思っていたが、そうではないらしい。
カード決済で消費者にはポイント還元されるが、格店舗は2.3%の手数料をとられる、死にかかっている金融機関には起死回生の打ち出の小づちだ。
スウェーデンでは公共交通を使う時、現金できっぷは買えないシステムになったそうだ。
「いつもにこにこ現金払い」を信条とし、毎日無人直売所の小銭を数え一喜一憂している毎日は楽しい、でも尊敬する北欧もそこに進むのであれば仕方のない事だなと、店には準備させた。
でもシステムは各家庭の電気量から毎月100円位が原発関連予算に回り、利権者たちの最大の賄賂システムが30年前より構築され、自然エネルギー産業の促進を阻んだ。
今度のカード決済促進により、政府と金融機関は新たな賄賂システムを作ったのは間違いない。様々な汚い金の流れは、いくら暴露されても罪に問われれない国を自民党は完成させた。

ラグビーアイルランドに勝ったのも歴史的勝利なら、関電の賄賂謝罪の傲慢な態度は歴史的敗北である。
明治維新政府は軍隊を育てる為に、先端の指示は政府に聞かなくとも動ける「統帥権」を与え、結局それが第二次世界大戦の悲惨を招いた。今は金と言う「統帥権」で完全にこの国は抑え込まれた。
でも今までは隠すことに必死になっていたが居直ってしまった恥じない利権者たちは、今読んでいる「三国志」の中では普通に成敗される。
でもフラワーチルドレンのヒッピーとしては、安部やトランプの日々の幸せを祈り、浄土への生活を追い求めるしかないのである。
波動の世界が全てだと思える。
金の波動ではなく命と慈悲の波動が世界を覆うように祈りの生活を続ける人たちと暮らし続けるしかない。あたりまえー、ってチコちゃんの声。

帰 農 人 2019 9/23 ぼおっとした国だね 日本

先日やっと東金のコジから連絡が入った。電気は来たが電話線がまだで、携帯を持たない彼は借りて連絡をしてきた。
心配の稲刈りは終わったらしい、一安心。
こんなに首都に近い地域なのに国も県も状況把握、初動体制があまりにも遅かったことに被災地では爆発的に怒っている。
先日から始まった大原の「はだか祭り」は数十の神輿が3日間走り回り、海へも入る奇祭であり、毎年知事も来るが、今年は森田健作を市長が拒否したそうだ。
これから様々な状況が明らかになり、どのような対応が良かったかが検討されるであろう。

様々なスポーツで日々賑わっていて自分も存分に楽しんでいるが、30年前に反原発の教祖である広瀬隆さんの講演会を開いた時、休憩時間の雑談で「毎日の野球観戦が国民の政治感覚を阻害している」と言った言葉がいつも気になっている。
でもやっぱり俺はスポーツが好きだ、今やっているラグビーでも見ていて自分の中に野生力が蘇ってくる。問題は報道関係のバランスだ
様々な大切な事は常に問題提起していかねばならず、また小学生の内から世界の問題を真剣に考える教育が一番大切だ。
教科書検定制度が廃止されれば、本当に国は変わる、みんなやる気が出る、まずは先生たちの引きこもりや自殺は急減する。
教育の世界ほど馬鹿さ加減は本当に悲しい。
そして報酬がすくなくても立派な政治家が増える、環境問題はもっとも重要課題になり、有機農業は重要産業になる、フェアトレードが注目され、搾取体系の企業は潰れていきアジア、アフリカ、中南米の小国が発展し紛争も少なくなる
勿論武器商人への監視の強化は絶対課題、酒を醸造する権利、性的マイノリリティーの肯定、マリファナ解禁なども教育課程で検討させなければいけない。
大切な事を知らない人間をいっぱい作り続けるこの国は破滅する。

帰 農 人 2019 9/15 竹ワラ細工は10回目、良き出会いを

台風が去った2日後から稲刈り開始、その時すでに周りの9割以上が終わっていた。みんな慌てて取り込んだのだね
懐かしい人たちの顔も見れず、ちょっと寂しい。順調に進み半分は終えた。
多大な被害を受け電気も水も燃料も無い中悪戦苦闘している千葉の百姓たちを思い、毎日仕事がこなせるのがなんだか悪い気がする。
うちのハウスやトンネルなども被害にあったが修繕で間に合い、金額的被害は無かった。
被害の繊細は把握されてないが、今残る新川高地の田んぼが150ha位だが、その3,4倍ほどのビニールハウスが吹き飛ばされたり潰れた、農作物の被害も甚大、なにせ知り合いたちに電話がつながらないのだから困ったものだ。 
この列島の美しい自然を復活させるのも大切だけど、ともかくみっともない電柱電線を無くすのもとても大事な仕事だと常づね考えている。
地中化で補修はどうやるのかな、費用は?などとよく考える。
原発と軍事の無駄な予算を回せばそう難しい話では無いよね、ともかく石油石炭使用半減は人類の急務だ、世界よ動け。

11月9,10日に開催する「竹ワラ細工講座」は10回目になる。
80才になる尚さんは2年前に息子の涼に手渡し、のんびり手伝いをしている。
今年は1日目の夕方から尚さんの話をゆっくり聞こうという会を企画した、つまり飲み会だ
竹細工の職人としても一流だが、ヒッピーとして民俗学者としての生き様も超一流である、ぜひこの機会に多くの方に会っておいてもらいたいと思う。
2日目の昼には、「千と千尋の神隠し」の「「いつも何度でも」の木村弓さんのコンサートもあります。
弓さんの歌は昔から身近で聞いていて、ヒットしてからは引っ張りだこになっていたのであえて企画しなかったが、記念の10回目だしとお願いした。これもいいよ。

帰 農 人 2019 9/08 本当の百姓は命の守り人

明日から女子高生が来る、5日間の農業実習だ。
中学生の頃はトリマーにあこがれていたが、園芸課で作物を育てる仕事がしたいと変わったそうである。
世田谷の高校だというからちょっとびっくり、昔から世田谷は命の文化を育んできた。子供たちをどう遊ばせるか、行政と市民が良く活動してきた。
今の市長は内申書裁判から議員になった保坂氏である。
20代半ば毎月信州大町の隣の美麻村の遊学舎まで毎月有機食品を販売に行ってた時、保坂氏は若者をつれて合宿をしていた。校庭でみんなと「花は流れてどこどこいくの~」と庄吉の歌をうたってのを思い出す。何か革命の火の粉が彼の地ではあるのではないかとどこかでいつも期待している。

マサはせっせと掃除してくれている、ありがたい、なにせごっとん便所で破れ障子のオンボロ借家だし、野良仕事も結構つらい、この前きた実習生も「婆ちゃんが倒れた」と2日目で帰って行った。
迎えの打ち合わせの時「制服で行った方がいいですか」と聞かれ、ドキリ。「オジサンとしては大歓迎だが、楽な服装でおいで」と返した。 
また40才、2人の子持ち男性【建築業】からの体験も入ってきた。子供にも体験させたいという東京の下町住民、数日前も「40才を前にして人生を考え仕事をやめました、農業をと思ってますが、両親からは大反対です」との南流山の半沢ナオコが半日野良仕事をして行った。 

そういった志しをある人たちを「いいね、共に頑張ろうよ」と大手を開いて迎える気が起きない。早く家族農家は死滅しろと願う政府の下では帰農しても企業的経営を常に目指さなければならず、個人経営は誠に大変だ。
すでに幾人もの帰農した中間の地を紹介するしかないか、年収100万、でも子供たちも元気という地区が多い。
もう少し地方の現状を聞きまわらないといけないね。

帰 農 人 2019 9/01  同じ命日のなべさんと美鈴さんからのプレゼント

左右のこぶしにBOWとARROWの入れ墨がある。
高校生の頃暴走族で暴れていた時入れた、意味は弓と矢、今、彼は日本山妙法寺のお坊さん、佐藤上人49歳、現在カトマンズ近隣の山中に仏舎利塔を建てる責任者として活動している。
今年はガンジー誕生150年と他の記念年と重なり、ブッタの歩いた道の平和行進も秋に企画している。それらの用で帰国時の間に、旬の美鈴さんの49日の法要をして下さった。
法要後、話をしていてびっくりした。30年前ルンビニブッダ誕生の地)で仏舎利塔を建てていたナベさんことナバタメ上人に坊主になることを何度も嘆願し、上人になり、ナイジェリアで活動中、誠に変な風が吹いた翌日、短波ラジオを付けたら、ナバタメ上人が銃殺されたニュースが最初に入ってきた。
稀はその後3年ナベさんの後を継いで建設したという。

生まれは秋田、鳥海山のふもとの町、マサが羽後町と言うと、高校の頃はその隣の湯沢にいて、親父は羽後高校の農業関係の教師であったという、マサの通った高校である。
これはまた深い「縁」が動き出したぞ、話はインディアン、ホピ族に移り信州大鹿村の仲間たちと共にピースウォークを企画しているらしい
大好きな大鹿のすまちゃんがサンダンスに参加で渡米していると聞いた矢先である。
また彼は樹木、森の神聖に深く興味を抱いており、長野の戸隠山中で300年の古木に結界を張り祈りを捧げていたら蚊やアブなどが一切入って来ずびっくりした、樹木は歴史を記憶しているなどと語り始めた。
北海道の山奥で森にエロスを感じ交流し続ける95才で元気に「子どもの森」を主宰する徳村オジジと同じだ。
ネパール政府から献上された山林に入り、まずは3ヶ月ふもとの村から毎日通い、森に礼拝を捧げたのち、道を作り伐採等を始めたとのこと。
別れ間際「この入れ墨の弓には礼拝、矢には突き進むとの別な意味があったんですよ」と子供のような笑顔で語ってくれた。
その夜は朝まで眠れなかった。

帰 農 人 2019 8/24 .むき出しの欲望って醜いね、慈悲がない

早朝、江戸川の河川敷に花火の玉のゴミ拾いに行く。商工会員としての仕事だが、他の会員の姿がほとんど見られなくなった。
職員と役所の人ばかり、うちと弟の家族は子供らが多いので昔から遊び感覚で参加してるのでいつも10数人、弟の孫らも参加してるので場を和やかにしてくれる。
それにしても町はどんどん衰弱している。

元気のないのと言えば農業もヤバい、3年前までは新規就農者がわずかながらも増えていたのに急劇に減り出した。
勿論廃業も増加、無理もない。農産物が足らなくなり、少しは価格が上昇し、所得増を期待していたが、どんどん輸入品を増やしてくる。
ともかく企業の利益だけを考える政府になってしまった。
世界一企業が動きやすい国にしたいというのが与党の当たり前の考えだそうだ。食品自給率は過去最低になったが、もはや屁とも思っていない。
以前は国民意識調査をやっていたが、もはや、やる予定もないそうだ。
これからの経済交渉で必ず輸入は増えるし、調査しても「心配」の声が出るだけと投げやり。
それでもゲノム編集や遺伝子組み換えはやる気満々、全ての命より企業が大切とはとんだブラックユーモア

人心は荒れ監視社会の強化は確実、そんな中今度はアマゾンが燃えているという、ブラジルの大統領はこれで耕地の拡大ができると消火活動には消極的、海外からの批判には内政干渉だと反論
どこもかしこも企業に経済、極まったね。
いずれ革命が起こるよ、起こさねばねとの気構えの輪を少しでも大きくしたいねと、毎日落語の欲望肯定のバカ話を聞きながら。

次女の麻実は来年から産科に移動、数日前、研修で初めて赤ん坊を取り上げたそうだ
今朝のゴミ拾いをしながら、何時間もお尻を持ち上げていたので腕が筋肉痛と笑っていたっけ。

帰 農 人 2019 8/17 文明の極致は原爆、払いとるのは文化

新築中の「フーカフェ」では、職人のお盆休み中、仲間たちで壁塗りをしている、娘たちが手伝いを楽しんできたようだ。
下地を縫塗り、漆喰をその上に塗るそうだ。下地は珪藻土のようなものに炭の粉と酵素を混ぜたものだという。麻織物の職人としてかなり腕を上げたアヤちゃんは、富士山信徒たちの首にかける麻ひもやお守り等の注文が多くなった。常に「気」の文化に気をかけ続けている。
炭や酵素珪藻土に麻、この国の中で清めに使われてきた大切な文化だ、その対極には悲しいがプルトニウムがある。
地球全ての命を簡単に葬り去る最強の毒物を日々大量に生産し続けている。
火と鉄を操り剣や矢を作り戦争の歴史が始まり、究極に原爆が創造された。
3千年の人類文化史は明日滅亡しても不思議ではない現状ではない中で、細かな地権を日々争っている。全世界の人類史が全ての命を絶滅させる日を明日かもと背負い続けながら生きる人々は、欲望の資本主義帝国に監視の目を養い、ひょっとするとあっけなく平等の世界が広がるかもしれぬ明日に、日々立ち向かっていく。原動力は家族、仲間、地域と文化の成熟しか今はできることはないのではないかと思う。
 第2次世界大戦前からの大陸への侵略から始まり、一億玉砕とまで叫んだこの国の狂気の歴史を国民は学んでいない。国家組織に都合悪い人を産まない様に細心の注意を払って学校を運営している。
その態度続ける内は中国と朝鮮両国との和は訪れない。教科書を変えればあっという間に関係は変わる。         
 瓦屋根や竹を編んだ壁、木と土と紙でしっかりとしたこの国の家屋が消え去る中、気持ちよく日々生きる方法はこっちだ、と言いつづける人たちと共に声を上げ続けたい。
そんな事しかできないが、けっこう世界的にそこが重要なポイントだと思う。