百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2020   3/09 公務員の給料を数ケ月減らして世間にばらまいたら?

10日ほど前にウグイスが鳴きだし、先日、水稲の樅種の下処理仕事も始まり、じゃが芋の植え付けも始まる、春仕事の始まりだ
これから3ヶ月の作付で1年の7割が終わる、大仕事に緊張の連続だ、失敗は大きく響く、いやだけど温暖化も計算に入れざる得ない、世界から非難され続ける日本の石炭火力の増設もカエルの面にしょんべん、国民に何の説明もない尊敬できる政府が欲しい。
図書館に行ったら本に触れないし、椅子にも座れない、入口で殺菌剤を丁寧に手に塗るのを職員が監視している、予約すればよいと言われたが、3冊の名前を言ったら「1冊ありました」と探してくれた。良かった、そばに読む本がないのは寂しすぎるもの。
イベントでの販売は全て中止、減収に悩んでいたが、だんだん野菜が売れてきた、家庭での料理が増えてきたのだろうか
研修で来たセブンの社員は「コンビニは落ちていない」という。35歳の彼は香港の店を統括しているが、帰国を余儀なくされテレビ電話等で日々会議を続けているそうだ
おかげで週末が空き、農業の研修ができたそうだ、香港の抗議活動を見続け「歴史の変革を目の当たりに観た」と興奮していた、また週末2日間2度来るので様子を詳しく聞いてみたい。
国の補助金で「農業インターシップ」が始まったのが10年位前かな、何十人の人たちが来た、受け入れの日数によって8千円から2万円をくれる、食事、宿泊はこちら持ち
「もっと出せ」いつも言っているが、小銭稼ぎもありがたいし、「農」の世界に興味を持った人たちとの出会いも面白いし、何かしらの支援ができるのが嬉しい
新型コロナにはかなわないが、「農の世界の魅力」を微力ながら、世界に感染させたいと日々願っている。
みんなおいで、ごっとん便所が待っているよ。

帰 農 人 2020  3/01 良い菌を街中に増やすこと、それが最善の策

帰 農 人 2020  3/01      
 良い菌を街中に増やすこと、それが最善の策
神戸の震災後に生まれた「海外災害援助市民センターCODE」から「武漢に医療品支援を中国内の仲間とはじめたからカンパ募集」の知らせが届いた、ともかく動きがいつも早い、本当は政府がすぐに援助を出すのが筋だ。
南相馬のせっちゃんは津波放射能にオロオロとしていた時に「神戸の人たちがてきぱきと支援者たちに支持を与え的確な援助をしてたよ」と話してくれた、3千円でもカンパしなくちゃね。

昨日は恒例の「味噌仕込会」沢山の人たちが朝から順繰りに仕込んで帰って行った。
子供たちも沢山来るし、お供の父ちゃんたちも来る。まずは鶏を放してやる、餌をやったり、オスに蹴られたり大騒ぎだ、父ちゃんたちは薪割りだ、子どもにもやらせたりする。
2才と3ヶ月の男の子が薪割りの様子をじっと見つめていて帰るのをやがっていた、その時は大きな丸太をクサビをハンマーで打ち込んでいたので、トンカチを渡し「やるか」と差し出したら飛びついた、カンカン!とやって「わぁーれなぁーい」と一生懸命、父ちゃんと一生懸命。薪の中から芋虫が出てきたらそれをコッコに、ずうっとカマドで火を燃やし続ける子供たちもいる
隣の家がこの前解体されて200坪の空き地になったので、キャッチボールがはじまり、木の枝などを振り回し走り回っている、プレイパークが出現した。
12月より二日に一度の「糀」の仕込み作業で3升(約4kg)の米を4つのセイロで蒸かして仕込み続けた3ヶ月もこの日で峠を越えた、この冬は綺麗に薪を燃やせた、大満足、なんだかそれらを祝福するようなお祭り騒ぎに自慢の有機の生ビールをふるまった

帰 農 人 2020  2/24 中国の歴史は好きだが、国は嫌いだよ

昨日、保育園での「餅つき会」も「運河の朝市」も予定通り開催した、ご苦労様です。あまりの自粛はいけない、それは「恐れ」を人の心に沁み込ませる。
「感染したってかまわねぇ、弱い人は超気をつけて、元気な人が発病しても抵抗力を増やせるから麻疹などと同じだ」、くらいに思っておきたいな、本当の発酵食品が家の中で多く使われている人たちは移りにくく回復も早い。

中国は思わぬ強力なボディブローをくらい、呻き苦しんでいる、世界は「ざま―見ろ」とホッとしながら様子を注視している。
国土が広く、5千年前からの歴史がしっかりと記録されている国だ、戦は日常であった。戦後、毛沢東が中国を作ってから「近代化」への強い意志のもと70年間、領土も国民も失わずに成長をとげ、世界支配への匂いプンプンの大戦争の真っただ中、「間もなく世界は我が国にひざまずく、だまって見ていろ」と暗殺者が日夜動き回っているのは、もはや「文化」
でもこれ以上世界と関わっていく上で、人権束縛を緩めざる得ない、でもどの程度なのかが大問題。ちょっと間違うと、「革命軍」やらが簡単に放棄し、周辺諸外国は領土を侵害し始める、一番ヤバい所は西域、パミール高原のむこうだ、ウイグル人が反旗を翻すのを何とか進めたい多くの国が手をこまねいて待っている。
米国の関税引き上げで工場を自国に引き上げる動きも始まった、中国は最大の危機だ、これを期に何か良き方向に動けばよいが、中央集権がさらに強化されるかも。

天井裏でドタバタ駆け回っているネズミが今朝粘着紙にかかっていた、やっと親玉を捕まえたぞとの喜びもつかの間、少ししたら逃げていた、あの時叩いておけば、くそっ。また丁寧に仕掛けたぞ、今度は昔のネズミ取り、餌はつみれだ。猫も頑張れ。

帰 農 人 2020 2/16 それでも地球は回っている

なんかEUの宣伝マンみたいで嫌だけど、「服喪(ふくも)休暇」という制度の改正論議は面白く伝えます。
子どもを亡くしたら、5日間の休暇を与えるの現行制度を3週間に延長する議案が野党から出されたら、与党は3週間の延長とさらに、資金の補助、コンサルティングへの紹介などを加えて修正議案を提出、野党もそれにイイネを送っている。大人らしい健全な議会運営だ、国会でのアホらしい論戦とは雲泥の差だ。誠に嘆かわしい。

ここまで異常な暖冬が続くと、種まきの時期や保温トンネルの設置など毎日迷わされる。
遅霜は4月初めまで気をつけなければ、一晩で小さな苗たちは全滅する、過度な保温は病虫害を招く、また葉物や大根、キャベツ、レタスなどが一気にトウ立ちし収穫できない恐れもある、ともかく温暖化は原発、原爆と並ぶ命への悪魔だ、コンクリートも嫌いだけれど。

有機農業について知りたいんですけど」と電話が。近所にいるという、丁度、糀の蒸かし仕事をしていたので、話はできる。すぐに飛んできたのは下町の江戸っ子、35才独身男、JAFの運転手、最近、有機での循環化社会の本を読み目覚めたみたい、人の糞尿を循環させることに強く興味を抱いている。「日本人のウンコは世界一汚いの、薬が大好きだから、水銀やらヒ素やら色々入ってるの、まあ、しっかり発酵させれば大体きれいになるけどね、セシウムだっておとなしくさせちゃうぜ、微生物、酵素の力はもの凄いよ、でも日本は世界一エコに無関心」などと説明、キュウリの鉢上げ作業を手伝わしていた時、「自分の糞尿堆肥で育てもらえれば野菜を2倍の価格でも買う」と話したそうだ、さてどうすんべ。
家は代々坊主で3年間座禅の修行もしたという、面白そうじゃねぇ。

帰 農 人 2020 2/11 「肉に炭素税」

EU議会では「肉に炭素税」かける論議が進行している。
穀物や野菜に比べ10数倍もの資材、機械化が使われ、温室効果ガスの排出量も多く、本来人が食べる穀物や大豆、小麦、トウモロコシ等が餌になり、30年後には百億を超えると予想される人口増大に関して脅威となる。
EUでは1年に40㎏を一人が食べるという、1週間に約1㎏、1,2割減らしてもいいよね、それでEUのCO2を15%減らせるそう、そして税金は有機農家、特に有機牧畜の拡大などに補助される、とてもうらやましい話しだ
肉関係者にはつらい。ウクライナ進攻へのロシアへの禁輸措置でEUの農家は大打撃中、企業にも叩かれ、しょっちゅう大トラクターでデモをしている。さあ、どうするか、議会やメディア、学校等で真剣に討議されているのは見事。 
でもちょっと悲しかった報道もあった、仏のF2で、中国の肺炎騒ぎでガソリン価格が安くなった事を喜ぶ市民たちの声の後、「収束されなければ、この状態は続くでしょう」との無神経なコメント、EU全粋でトランプみたいな政党が元気でじりじり支持を上げています、そんな匂いも感じる。

フラミンゴの大群はケニヤしかいない、その数が数年で3割減少している、周りの環境変化で餌の藻が減り、一番の原因が農地に変える為の森林伐採だそうだ
アマゾン、オーストラリアも同じ、農業が地球を虫食んでいる
肉食の害は大いにここにある、安い肉をさらに供給する為に頑張っているのが遺伝子組み換え等のモンサントなどが滅茶苦茶な開発を支えている、金持ちたちの肉を抑えれば莫大な利益が永続される。
このぐらいの事は小学校議論させなければならない、事例は数莫大、でも教育世界は自民党に支配されている。
手本の中国は「言論の自由」への声が凄い、時は近いかも?

帰 農 人 2020 1/5   公朗66 美郷70 輝いている

おにぎりを握って家を出たのは、2日朝4時、コジとくるみと3人道中、甲府シタール演奏家公朗の家を目指す。
7時前に遠望が利く公園で日の出を待つ。正面には富士、右手に南アルプスの山々、朱色に染まる変化の後まぶしすぎるご来光、感動の中8時過ぎに公朗の家に着くと帰省している長男家族が迎えてくれたが、起きたばかりでぼうっとしていた。すぐに乾杯し勝手にどんどん飲んだ。残ったサケとスジコのおにぎり、かまぼこ等にチビどもは大喜び、お年玉を渡したら「これってのび太がもらってたやつ」と姉ちゃん、人生最初のお年玉と母ちゃん。
記念写真を取り、チビども大喜び、昼前に美郷さんの病院に行くことが決まり、その前に昇仙峡にある金桜神社に参拝、石段は333段あり、3大霊場である立派な神社に大感謝
家に戻り病院へ、片道20分の山道を公朗は毎日通う。酒臭い俺たちは、開放型の明るい病室に。
いた、美郷さんが寝ていた。目は開いて手も動く、握りしめた手の握力も変わる。公朗は美郷さんが歌っているCDとかをいつもかけている。
同じような病状の年よりの6人部屋、適度な音楽は良き効果がありそうだ、どうしても筋肉が緊張するからと毎日揉みほぐす、1年半前は何も全く動かなかったらしい
よくもここまで回復させたもんだ、点滴を拒否し3食の流動食を続けているのも良いみたい。何かの動きで意思表示を確認できるのもそう遠くない気がする。
公朗の新しいCDを聞いた、一音一音に気持ちが入り、深く豊かなラーガを奏でている。毎日長時間の練習も欠かさない
美郷さんも40年以上「野口整体」を学んできた、公朗にも様々な技術が蓄積されている、演奏するように心をこめて看病を続ける公朗に祝福あれと祈るだけだ。

帰 農 人 2020 2/03  「大暖冬」、 ヤバいです、心配する事が大切 

EU議会から英国議員の退場にさいして「蛍の光」の合唱があった、議場を去る英国議員はバグパイプの演奏が先導した、混迷は深まるが、大人の良識を感じさせられる演出である。
残念ながらアジア諸国は自国の事で精一杯で、友好関係を楽しめる日は。 
肺炎騒ぎで大混迷の中国に各国は細心の敬意をはらいながら調整している、各国のチャーター便では中国籍の家族を乗せたいが、国民に移動の制限をかけている中、難しい問題でもある。
西欧の報道で知った遥か彼方、日本ではそんなことはまるで聞かない、中国からの旅行客激減の報道が目立つ、馬鹿か
1千万の大都市から半分の住民が脱出し、交通機関は止まり、自動車もだめ、そんなことに東京がなったら大パニックであろう、こう言う時こそ異国からは医療スタッフや支援物資等を迅速に援助すべきだ。中華思想の大亡霊を突き崩すチャンスである、のたうつ竜をあざけ笑う日本はその後簡単に飲み込まれることは確か。ともかく隣との友好は一番。

「大暖冬」との言葉が生まれた。歴史的な冬である。「寒」が無かった、「小寒」も「大寒」も無かった、「北風小僧」もほんのわずか、「霜柱」もなかった。
足裏からの強い冷えに、新聞紙や唐辛子にカイロも出番なし、凍える指先で野菜を収獲し色んな手袋を試すこと、冷たい水道水での水仕事、地下水で野菜を洗う暖かさ、あったかい御馳走で迎える時間も、風で寝込む家族の看病もない、まして雪かきもない、こんな退屈な冬はごめんだ、たまにはいいが、続いては絶対いけない、絶対すごいしっぺ返しが来る、「凄く怖い大暖冬」なんだよと、多くの人にに確認してもらいたい
これは「ヤバい」こと、歴史的に言えば「百年に一度」、それ以前の記録が無いので、断定はできない、でもやばいと春の陽の中、強く思う。