百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2020  4/06 遺伝子組み換えやる気満々の利権大好き政府 狂気

これほど有機農業が嫌いな政府は世界に少ない。
有機農家の割合は、EUでは10から30%、日本は0.5%、10年後までには3倍に増やすと審議会が提案した。10年後に1,5%、あんまりだ、何たるみみっちさ、また世界に笑われる。 
果樹は輸入品の急増で余っていたので農家の朽ちるのを望んでいたが、衰退の速さに増産への補助金をやっと出し始めた。 
酪農では今まで「規模拡大」が補助金の条件だった、家族経営の牧場が毎年1割ほ百姓を辞めている。
大きく規模拡大を続ける大百姓たちでも、補えなく足りない時も出始めたので、慌てて「拡大」の枠をおいて援助すると,やっと言った.
農機具や施設などの経費の50%は補助が出る様になる、なんとありがたいと思う、他人事ながらも嬉しい 
流山は、開発が10年単位で遅れる「農進地区」は誰も賛成しない、「調整区域」には補助金がおりない、
千葉ではあとは松戸と鎌ヶ谷にも「農進」は無い、本当にみんながうらやましく思う。

札幌のいとこのMちゃんに北海道のコレラの現状を尋ねるべく電話した。「北海道はもうすぐ収束するねぇー、知事は立派だよ、ちゃんとやってる」との穏やかな声に嘘はあるまい、安心している。
施設のお婆ちゃんと面会が出来なくなったので、孫、ひ孫一同を連れ施設の外に待ち、呆け婆ちゃんを窓の所まで連れてきてもらい「ばーちゃん、、げーんーきー」と子供らの大声で対面したという、なんとも「北の国から」その物のシーンである。
このコロナ騒ぎの中、美しい物語もいっぱい産まれているよ、それにどこの国の人も皆同じ地球人の仲間だとの思いが世界に広がった事は間違えない。 
でも昨日秋田のマサの兄貴が死んだ、葬式には来ないでとの要望、まだ、町にはコロナが出てないそうで、千葉は汚染物質、お盆にでも行くしかないな。

帰 農 人 2020  3/29  「うつるんです という使い捨てカメラもあったね」 

カタールの「アルジャジーラ」は中東、アフリカのニュースを流す放送局、先日全部の国のコロナ患者と志望者数を読み上げた、確実に増加している。
チュニジアでは結婚式に英国から来た花婿の父が感染していて、そこから一気に広がったそうだ。百姓をしている分には多くの人達との接触はない、買い物くらいだ、
でもこの所立て続けにインターシップの研修者が来ている、4日間泊まり込みのクマさんは市川に住み、集団感染を起こしたジムは近所だし、仕事場は秋葉原、電車は怖い、もしかしたら感染してるかもなどと心配している
今日の雪の寒さに体が震えるとヤバいかもと思ってしまう、あり得るから怖い。
イタリアでは防護服が足りなく、ゴミ袋をかぶり、ガムテープで巻きながら治療している人も、もうすでに医者が30人も亡くなっているそうだ。店も客を入れず、車の窓越しで販売をする姿も、世界でのんびりしているのは日本だけだ、とても不思議だが、超几帳面さといい加減さが効を奏しているかも。
どの国の報道もコロナ一色だが、BSの「世界のトップニュース」で環境問題関係の2本の映画が取り上げられていた。
「グリーン、ライ エコの嘘」は地球にやさしいと宣伝している企業などがとてつもない環境破壊を繰り返している事を探りに世界を探求するオーストリアカップルがユーモラスに演じている。
カリフォルニアで様々な動植物を駆使して豊かな自然農園をいくつもの挫折を乗り越えて築き上げる夫婦の物語で「ビックリトルファーム 理想の暮らし方」。
どちらかは公開中で他方もすぐに公開予定とのこと、観てみたいものだ。
NHKだから「トップニュース」も企業や政府には不利な報道を控えるだろうと思っていたが、退職も辞さず頑張っている報道人もいるのだなと、ちょっと感動。

帰 農 人 2020  3/21 椿もきれい、オオタカものびやかに

「わさびレタスありますか?」昼飯をつくっていたら、電話があった。
いつも運河のイベント等で買っていたみたいで、全ての行事が中止になり「どこ行けば買えますか」と片言の日本語で聞いてくる
「配達して」「いやだ、初石駅そばで買えるよ」、その20分後「いまパチンコ屋さんの所」「その先の踏切をまっすぐ」、また10分後「あれとこれで620円、あってます?」どうやら無人直直売所の値札が読めないらしい、翌朝また電話があった「夕べ電話しました?」「えっ、コジじゃないよね、番号間違ったかな?」、実は昨夜大きな報告が2つあり、同級生で店の最初のスタッフだったコジが見つかったとの連絡が弟の茂からあった、13日のNスタで俺と茂を見てメールが来たという、彼女は隠れるのが得意で、消息を一切消していた、ひょっとしたら死んでんのかもと本気で恐れていた、教えてもらった番号に電話しても繋がらなかった、翌朝電話がありちょっと混乱した
「あなた誰ですか」「俺は百姓だけど」「ああ、おいしかったよ、私間違ったみたい、ごめんなさい」、とても頭の回転がいい人だろう、会話の合間にその人が見えた。面白かった、いつか顔を合わせるのが楽しみ。
コジちゃんからはその後電話があった、はっきりした太い声で、繊細な感性も感じる、おなじままだ。隠れるのが得意で忍者みたいなやつ、絶滅危惧種を発見した感じ、身体が良くないらしい、「食制限はないの、でも貧乏で安い焼酎とかしか飲めなくて困っている」「わかった、ドブロクを持っていく、どんなまずい酒や発砲酒などにも少し入れたら、生きた酒になるよ」、たぶん最高のプレゼント。  
二つ目の報告はと、マサが。「イザちゃん結婚するって、むこうの両親に会いに行くって」、きたー、初めての祝い話。

帰 農 人 2020  3/17  資本主義を蹴飛ばしたコロナはエライ

歴史の中で知っている「戒厳令」が世界中で次々と発せられていく様をBSの海外の報道で日々びっくりしながら注視している
EUなどにに比べ「我が国は封じ込めに成功している」との自画自賛の安部さんの演説はあまりにも他国に無神経で、また科学技術的根拠を持たない説明であきれた。多くの若者も今回は感心を示し、しっかり聞いてがっかりしている、
若者の自民離れは確実に進み、世界からは軽視され続ける、それでもしっかりしてもらわなければ困る、ちゃんとやれ総理大臣。
昼飯前にはあなたの幸せな一日を毎日祈り続けているよ、勿論トランプさんなども。
水稲の種籾を水に浸し、毎日水を変え一〇日になる、発芽抑制物質を流し去る為だ、明日からは水を切り、25℃位の熱を加えると2,3日で「初夏がきたぞー」と一気にに発芽してくる。ちょびっとだけ全体にむらなく発芽させるように気を配る、出過ぎると、芽を折り、多い根が種蒔き時のムラを多くする。いい時に乾かして種まきを待つ、その時に冷蔵庫に入れると根や芽が強くなる、でも最近は忙しさにかまけてやっていない、さて今年は。
植物は過保護に育てると当然ひ弱になる、苗を育てる時は暖かく風のないハウスの中がほとんどだ、肥料分がたっぷりで水気も多い中ですくすくとアホーの様に育つ、換気をこまめにし、水気もぎりぎりにたもち、水やりの時は多少強めの勢いで苗たちをなぎ倒す、すると根も茎も強くなる、水稲などは丸太を転がしたり、踏んづけたりもする。定植初期には肥料を少な目にし、適宜追肥をすると根の強くなるが、初期生育がとても大切なので、極端な肥料切れや水分不足、不適切な温度管理により、全くダメになる事も多い。新型コロナ騒ぎも同じではないかと思う、人類の知性の生長に必要な贈り物だ。

帰 農 人 2020   3/09 公務員の給料を数ケ月減らして世間にばらまいたら?

10日ほど前にウグイスが鳴きだし、先日、水稲の樅種の下処理仕事も始まり、じゃが芋の植え付けも始まる、春仕事の始まりだ
これから3ヶ月の作付で1年の7割が終わる、大仕事に緊張の連続だ、失敗は大きく響く、いやだけど温暖化も計算に入れざる得ない、世界から非難され続ける日本の石炭火力の増設もカエルの面にしょんべん、国民に何の説明もない尊敬できる政府が欲しい。
図書館に行ったら本に触れないし、椅子にも座れない、入口で殺菌剤を丁寧に手に塗るのを職員が監視している、予約すればよいと言われたが、3冊の名前を言ったら「1冊ありました」と探してくれた。良かった、そばに読む本がないのは寂しすぎるもの。
イベントでの販売は全て中止、減収に悩んでいたが、だんだん野菜が売れてきた、家庭での料理が増えてきたのだろうか
研修で来たセブンの社員は「コンビニは落ちていない」という。35歳の彼は香港の店を統括しているが、帰国を余儀なくされテレビ電話等で日々会議を続けているそうだ
おかげで週末が空き、農業の研修ができたそうだ、香港の抗議活動を見続け「歴史の変革を目の当たりに観た」と興奮していた、また週末2日間2度来るので様子を詳しく聞いてみたい。
国の補助金で「農業インターシップ」が始まったのが10年位前かな、何十人の人たちが来た、受け入れの日数によって8千円から2万円をくれる、食事、宿泊はこちら持ち
「もっと出せ」いつも言っているが、小銭稼ぎもありがたいし、「農」の世界に興味を持った人たちとの出会いも面白いし、何かしらの支援ができるのが嬉しい
新型コロナにはかなわないが、「農の世界の魅力」を微力ながら、世界に感染させたいと日々願っている。
みんなおいで、ごっとん便所が待っているよ。

帰 農 人 2020  3/01 良い菌を街中に増やすこと、それが最善の策

帰 農 人 2020  3/01      
 良い菌を街中に増やすこと、それが最善の策
神戸の震災後に生まれた「海外災害援助市民センターCODE」から「武漢に医療品支援を中国内の仲間とはじめたからカンパ募集」の知らせが届いた、ともかく動きがいつも早い、本当は政府がすぐに援助を出すのが筋だ。
南相馬のせっちゃんは津波放射能にオロオロとしていた時に「神戸の人たちがてきぱきと支援者たちに支持を与え的確な援助をしてたよ」と話してくれた、3千円でもカンパしなくちゃね。

昨日は恒例の「味噌仕込会」沢山の人たちが朝から順繰りに仕込んで帰って行った。
子供たちも沢山来るし、お供の父ちゃんたちも来る。まずは鶏を放してやる、餌をやったり、オスに蹴られたり大騒ぎだ、父ちゃんたちは薪割りだ、子どもにもやらせたりする。
2才と3ヶ月の男の子が薪割りの様子をじっと見つめていて帰るのをやがっていた、その時は大きな丸太をクサビをハンマーで打ち込んでいたので、トンカチを渡し「やるか」と差し出したら飛びついた、カンカン!とやって「わぁーれなぁーい」と一生懸命、父ちゃんと一生懸命。薪の中から芋虫が出てきたらそれをコッコに、ずうっとカマドで火を燃やし続ける子供たちもいる
隣の家がこの前解体されて200坪の空き地になったので、キャッチボールがはじまり、木の枝などを振り回し走り回っている、プレイパークが出現した。
12月より二日に一度の「糀」の仕込み作業で3升(約4kg)の米を4つのセイロで蒸かして仕込み続けた3ヶ月もこの日で峠を越えた、この冬は綺麗に薪を燃やせた、大満足、なんだかそれらを祝福するようなお祭り騒ぎに自慢の有機の生ビールをふるまった

帰 農 人 2020  2/24 中国の歴史は好きだが、国は嫌いだよ

昨日、保育園での「餅つき会」も「運河の朝市」も予定通り開催した、ご苦労様です。あまりの自粛はいけない、それは「恐れ」を人の心に沁み込ませる。
「感染したってかまわねぇ、弱い人は超気をつけて、元気な人が発病しても抵抗力を増やせるから麻疹などと同じだ」、くらいに思っておきたいな、本当の発酵食品が家の中で多く使われている人たちは移りにくく回復も早い。

中国は思わぬ強力なボディブローをくらい、呻き苦しんでいる、世界は「ざま―見ろ」とホッとしながら様子を注視している。
国土が広く、5千年前からの歴史がしっかりと記録されている国だ、戦は日常であった。戦後、毛沢東が中国を作ってから「近代化」への強い意志のもと70年間、領土も国民も失わずに成長をとげ、世界支配への匂いプンプンの大戦争の真っただ中、「間もなく世界は我が国にひざまずく、だまって見ていろ」と暗殺者が日夜動き回っているのは、もはや「文化」
でもこれ以上世界と関わっていく上で、人権束縛を緩めざる得ない、でもどの程度なのかが大問題。ちょっと間違うと、「革命軍」やらが簡単に放棄し、周辺諸外国は領土を侵害し始める、一番ヤバい所は西域、パミール高原のむこうだ、ウイグル人が反旗を翻すのを何とか進めたい多くの国が手をこまねいて待っている。
米国の関税引き上げで工場を自国に引き上げる動きも始まった、中国は最大の危機だ、これを期に何か良き方向に動けばよいが、中央集権がさらに強化されるかも。

天井裏でドタバタ駆け回っているネズミが今朝粘着紙にかかっていた、やっと親玉を捕まえたぞとの喜びもつかの間、少ししたら逃げていた、あの時叩いておけば、くそっ。また丁寧に仕掛けたぞ、今度は昔のネズミ取り、餌はつみれだ。猫も頑張れ。