百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2020  9/14 世界中の時空がよじれてきた 面白い

帰 農 人 2020  9/14
 世界中の時空がよじれてきた 面白い

2か月ぶりだろうか家の窓を閉めた。真夏はまずは玄関から家中の全部の窓を昼も夜も開けっ放しにしていたが、今夜は軽く寒さを感じる。
数日前より稲刈りを始めたが、周りは9割方終っていていて静かだ。今年は梅雨にしっかり雨が降り日照が少なかったので、茎が長くなり、別名コケヒカリというコシヒカリは見事にべったり倒れている、ゆっくり丁寧に刈り取れば何とかなる、ただ大雨は絶対来るなと祈るだけ。
モミから芽が出てしまう。

月、火、水の夕方BSで「シルクロード」が再放送されている。
40年前の砂漠の民の生活の様子がたまらなく、感動している。自動車はバスとトラックが少し、あとは皆、馬、ロバ、ラクダや牛などに荷を引かせ、バイクのように乗り、子どもや女などを含めみんな、幼児から老人まで動物たちのの扱いにたけている
殺し方も食べ方もみんな究極のプロだ、血は貴重な食料だ、首を切ったりはしない、胸を切り手を差し込み心臓をひねり秒殺、骨の隅々まで丁寧に幼児もうまく食べる。 
涙が出るほどの場面がいっぱい、録画を何度も見ている。多くの民族が、音楽を愛し、演奏も、舞いも歌も異様に長く熱く、熟練の撮影スタッフも「これは踊り攻撃だ」と嘆いているほどの熱量だ。
定住する事が出来ない砂漠や草原で5千年も生き延びてきた民族が、千年前とほとんど変わらない生活を続けていた新疆ウイグル自治区は今、民族浄化の最終段階に入っている。
民俗の誇りと文化を忘れさせ、中華民族と同化するように、我が王朝のしもべ【奴隷】になれと、世界からの非難にも全く知らん顔で、たった40年間で生活様式が様変わりし、誠にびっくり。
放牧から安定の農業へ誘導し確かに生活は少しずつ楽になり、それなりに従属化していく、何十年もかけて。
5千年間、世界最大の地域を統治続けた歴史は重い。必死に辺境を守り抜いていたのだが、国家予算も軍備もアメリカに追いつけそう、鼻息は荒い
どうか頼む、考え直してくれと、毎日昼飯前に祈る。
菅さんの初首相会見で久々に生の親分の声を聞けて実に新鮮であった。破壊の神シバよ、はやくあいつにとりついてくれ。

帰 農 人 2020  9/06  虫の声と雨だれの音 最高の音楽

帰 農 人 2020  9/06
   虫の声と雨だれの音 最高の音楽

 8月1日に酷暑始まった酷暑は31日にピタリと終わった、実に見事、おかげで白菜やブロッコリーなどの定植が進み、後れを一気に解消することが出来た。葉物たちも雨ですぐに芽をだした、これから春まで続く葉物やカブたちのリレー栽培の第一走者、これはいつも中々上手く育たない、毎年「今年こそ」である。
でもこの酷暑を昼間も休まずマコトと共に熱中症にもならずよく乗り越えられたなと本当に感謝、途中くたびれて仕事に出たくない気持ちは何度もあったけどね。 

ここ2日間、草の生え茂った所をガンガン除草した。半ズボンとTシャツの中に小さい虫が無数に入り込み、あちこち痛い、風呂に入ると傷だらけだ
でもすぐに治る免疫力は高いのだろう、蚊が多い場所での作業もさほど気にならなくなった、血を吸っている蚊を見つけるとそこの筋肉を固め、口先が抜けないようにしはたくのが楽しみになっている
開け放しの家の中には毎日数匹のハエが飛び交う。裸の身体の上を歩かれるのは嫌なのでハエ叩きで潰す。この技はマサが上手い。  
この前久しぶりにアオダイショウが家の中にいた、20年ぶりであろうか。幼いくるみが「台所でヘビが2匹ぐるぐるしているよ」と見つけたのを思い出す、翌日は風呂場のタイルの上でぐるぐるしていたっけ。
幸いにこの家の周りには奇跡的に自然が残されている。
先日までは隣りに家を借りていた家族は大の動物好きで、ニワトリの声も気にせず、放し飼いにしてあった年寄のオスにも名をつけエサなどくれていた、
でもこの春引っ越し家主の兄さんが住み始めた、「鶏がうるさいし、糞をする」と文句を言われたので小屋に入れた、そこには若いオスがいて徹底的に痛めつけられるのだ、
しばらくの間は、奥の高い所にい続けた、さすがに腹を減らし餌やりの時にくらいついてきたが、すぐに血まみれにされる、ここ数日ボスからの攻撃も少なくなったようで、餌を食べている、さてこの後どうなるのだろう
気むずかしそうな家主の兄さんとの会話も多くなり、少し打ち解けてきた、でも少しゴキブリでも大騒ぎしているし、新車の白いベンツ、これも手ごわいぞ。

帰 農 人 2020  8/30  真っ裸に扇風機、とても幸せな時間

帰 農 人 2020  8/30 
   真っ裸に扇風機、とても幸せな時間

酷暑が続く、野菜たちも大変だが、日々それなりに収穫がありありがたい。でもこの状態では秋作最初に定植する芽キャベツブロッコリーを植えることが出来ない、苗は大きく成っている。早く雨よ降れ、台風でもいいぞ。
そんな中2日間の初めての農業体験に来た30歳のK君は炎天下でもがいていた。明日ジャパネット高田を辞め、農業関係の会社に入り、来春からは妻の故郷である青森の八戸で百姓を始める決意をした。NHKで働く妻も年明けには辞められそうだとのこと、田舎で多くの子供らとエコな持続可能な生活を夢見ている話を聞いてみると。
かなり社会的状況は勉強しているし、真面目で僕を変えてくれたのは妻であると、いいカップルである。
八戸には以前研修に来たマッキ―が百姓をしている、マサがNSSでつながっていたので早速連絡をとったら、マーキーも大喜び、隣村で本当にすぐ近くだそうだ、これは明らか過ぎる導きだ。
親戚が突然増えた感覚、若い人たちを田舎に送り出すのは非常に気持ちが良い、その為に真澄屋も農園もあるのだから。

11年目を迎える今年の竹細工は中止です。津波による原発爆発後の汚染騒ぎで中止したことは過去にある。
今回はそれとはまるで違う状況で、全世界の鎖国状態というパニックの中様子を見守る事しかできない。世界の軍事情勢も感染の影響なのか、内戦も少し穏やか、中国だけが元気なのは困ったもんだ。

ミカンの産地である愛媛はミカン農家が廃業する中、残った農家は規模拡大し生産を続けている。だから季節労働者は絶対必要である、これは国内の農業産地でどこでも同じである。
県は労働者へのPCR検査と待機費用などの予算を出した、でも関東や近畿などからの人は認めないとのこと。それでは困ると農家も意見を出している、ともかく「密な地域」の人への嫌われ方は凄い
今はそれでいいと思う、「密」な地域に住む人はその思いをかみしめればいいだけの事だ、価値観の変化はこの後世界をどう動かすかとても楽しみだ、ベラルーシの市民革命は是非成功してほしいと日々願う。

帰 農 人 2020  8/17 なんか一気に農の世界へ 人が集まり始めた 

帰 農 人 2020  8/17         
   なんか一気に農の世界へ 人が集まり始めた

 「農業体験は他でもできますが、この3日間で農への心得を教わりました」とギノワンを送った駅の場で言われた。 
先日農業実習に来ていた通称「ギノワン」は宜野湾の教師の両親のもと産まれ東京の大学へ。のち俳優になるため小劇団の世界に入り、大学を退学してから20年芝居の世界に専念、40にして農を志すようだ。真澄農園での農業体験後、水戸の農業訓練所に10月入所し、そこで1年間学び、野に放たれる。昨今、学ぶ間も、農家になった後も、農を目指すものに対しては国から手厚い補助金が拡充されてきた、それでも新規就農者の数は圧倒的に足りない。毎年の新人は5,6万人程度で半分以上が60才以上だ、定年後の息子たちが加わる。
雇用補助金も50才までが条件だったが、今年から50才以上の人達への農業苦訓練に補助金がつくことになったと連絡が届いた。半年間研修すると最大120万円くれるとのこと、他のコロナ関係の予算同様、簡単な審査でできるであろう、
以前ナイスガイのジャマイカの55才が求職してきたが、都内から自転車で通うという彼に補助金もなく彼の家族を補完する給与は出せない、と、断ったそんな俺には今、関係ないが、喜んでいる地方の人は沢山いそうだ、   

農水産省は今最大の迷いの中にある、ともかく大企業の邪魔するな、と、農産物の輸入はどんどんやれ、後の面倒を頼むよとの仕事の中、マスク不足の中、農産物の輸入危機の世論が多く、この位の予算で黙らせろ、かなりいい加減な申請書で補助金がもらえるのがあちこちにある。
150万円の機械や設備に75%の補助が出る、これはいただきたい。
開発しやすい流山は全ての調整区域と認定しているために農家への補助金は少ないのでせっかくならば、中古ぶっこれ機械ばかりを使っている我が農場へピカピカの立派な機械を取り入れたい。「人の密を防ぐ合理的な機械などの導入」などの条件は簡単にこなせるとは思うが、機械屋に行って見積もりなどもらっていくなどの作業が必要になる。ともかく毎日時間がない、足りない、、行政書類の書き込みはいつも遅れている、半年分の源泉徴収やら、エコな団体とかへの会費とか早く送金しなくては、と毎日せかせか、何とか仕事をこなし、明日は楽になるかもと、希望の時に故障などの連絡が、いつも同じ。

帰 農 人 2020  8/09 金持ちたちの金の分配が政治家の仕事だ   

帰 農 人 2020  8/09         
   金持ちたちの金の分配が政治家の仕事だ

 梅雨明け10日。やっと体が慣れてきたが、午後から風が変わった、夕刻になっても生温かな南風がねっとり体を包む。
マサが友人と夏恒例の九十九里での砂浴に行った。
今夜は一人、帰ってくるなり扇風機全開、ステテコも脱ぎ全裸、これしかない。でも、ビールの後はドブと焼酎のブレンドのお湯割りがおいしい、まだ本格的な夏バテはしていないのだろう。
参ってくると、氷を入れた牛乳割りになる、まだ麦茶も作っておらん、梅雨明けすぐに、ハウスに遮光資材を散布するのだが、ずうっーと降っていて、ハイ梅雨明けでは様々な仕事が間にあわなく、トマトは枯れた、せっかく夏を超える手間をしてきて、小さな実もいつになくついていたが、仕方ない。
今、冬用のブロッコリー芽キャベツ、白菜などの苗を育てているが、毎日の水やりのタイミングを一つ間違えると1日で全滅する、多品種を育てる以上毎日何かに追われている、今はもう10日遅れているアズキを播きたい、明日当たりはできるかな、
遅いのでできるかはわからない、黒豆は完全に遅れて種も廃棄、お盆前には田畑や道端の草刈りもしておきたい、周りの農家も同じ思いなのに、除草剤を多用する人たちが増えた、黄色く枯れた草の道をご先祖様たちは悲しむのではないのだろうか
大企業が金を吸いつくす経済が壊れ、草一本、虫一匹の価値を慈しむ人々の価値観の中で生活したいな。

 昨日いとこの49日があり、10時に間に合うように朝早くから直売所などの準備を急ぎ、ヤギをだし、ハウスの前で礼服に着替えお寺に直行、もう、ももしきやステテコとうもはいていないので直接ズボンをはいたらゆるゆるで落ちる、抑えながら到着したら、お経は終わる寸前、焼香をせかされ何とか間に合った。
納骨後の会食で残された息子が、なんか布団屋を継ぎたいような事をほのめかしているが、誰もが受け取らず、うち直しの機械の処分なの話しばかり、あの息子、ひょっとしたら、新しい布団屋を作りなおせるかもしれない、でも誰もが否定する、でも、でも、でも、なんか芽はないか。

農 人 2020  8/03 面白いほど壊れていく、でも核融合はまずい

農 人 2020  8/03         
    面白いほど壊れていく、でも核融合はまずい

 破壊の神「シバ」は俺の上で踊っている。踊りまくっている。
最初に壊れたファックスと同時に大活躍中の「草刈りモア」が。土揚げの管理機も。テレビも突然に…!テレビはカードの抜き差しで解決したが、一連の極めつけは堆肥を運ぶ為にJAから借りたダンプをこすってしまった事だ。人の車を傷つけたのは初めてだし、絶対にぶつけるのはイヤだったのできわめて慎重に操作していた。堆肥場は滑りやすいので、トラクターでの牽引は何時もの事と、一人で両方を操作するのだが、引張り上がったらすぐにトラクターを止めに走る、その時ダンプが迫ってきた。ドライブモードのままだった、前から押してもダメ、窓からすぐに止めたが、間に合わなかった。本当は最低2人でやる作業だが、余裕のない日常の中仕方のない軽業である、やっぱり事故は起こる。 
貧乏で時間がないと、けっこう考えてとんでもない工夫を思いつく、それが知恵だ、百姓生活まるで知恵の輪、いつも考えている、絶望の淵で常で、今どうするべきか考え始める、嘆いても、悔やんでも時間がもいったいない、一年後に生かせばいいのだ。 

今朝 草にうずもれたネギ畑の草刈りにマコトは参っていた、この草刈り機も壊れた。
でも、福の神も登場する、電気屋のジャワが保冷庫の漏電を点検に来てくれた。保冷庫の内側のドアノブで、2,3度ビリりと感じたので先日電話していたのだ。
本当に細やかに完璧な作業をしてくれた、代金は野菜とドブロク、我が良き友よ、感謝である。
だが、一連の連鎖はいまだ止まらず、今日とて、機械が壊れて部品も見つからないとのこと。いつまで続くのか。
痛んだ玉ねぎもどんどん腐る、毎日痛んだ外側を向き、洗い袋に詰める、いつもなら捨てていた小さなじゃが芋も選別し並べる、今年はじゃが芋玉ねぎが高値なので売れる、じゃがいも玉ねぎには罪はない、いつも捨てられる命が役に立つことがありがたく、夜仕事は続く。

おしゃれなフランス人のファッション感覚がコロナで変わったそうだ、みんなラフな服装になったという。
あの濃厚なこだわり文化はどう変化していくのだろう、ただ気になるのが同じ仏で核融合炉の建設が再開されたことだ、地球上に太陽を作る計画だ、凄い壊滅的な破壊の匂いがする。

帰 農 人 2020  7/26  コロナは 破壊の神シバのしもべ?

帰 農 人 2020  7/26 
 コロナは 破壊の神シバのしもべ?

オンボロ借家の我が家には網戸がない。
でも暑くなると、昼も夜も全ての戸をあけ放つ、そして蚊取り線香(モチロン、殺虫剤が入っていない除虫菊の物 )を使っているが、それでも長く煙っていると喉に悪い。寝る時は蚊帳をする。心を鎮める波動を出す麻の繊維に抱かれるのも良い。

3日前から線香をつけ始めた、ようやく夏が来た。まだびしょびしょに汗をかいてはいない、だからお風呂はたまにでいい、汗かいたら毎日入るけどね。
風呂は幼児の頃から好きではなかった、ともかく遊んでいたかった。堪りかねた母の八重子は包丁をふりあげ、俺はテーブルの下に逃げ込み、椅子の足をおさえ刺されない様にした、ともかく言うこと聞かぬ子で何度も長流寺で「かんの虫」に効くお灸をやられた。
開園したての「このはな幼稚園」に行くのを拒み、身にヒモを付けられ自転車の母に引っ張られたことも忘れられない、気丈な母であった。
父とのケンカも日常、俺がお腹にいる時にぶん投げられて心配だったと最近イトコの姉さんから聞いた。
八木小町の娘にホレて頑張って嫁にした親父が悪いが、でも晩年はその時を流さるくらいの献身を捧げた姿は立派であった。 
どうも夏は霊が近づいてくる、夏の一番すきなところだ、お盆だ
祭りだなどと気にしていると、様々な「えにし」が体を取り巻く熱風と共にまとわりついてくる、霊感は全くない、でも経験から確信している、お盆という行事はエライ。
そしてオラたちのやることは、草だらけの田畑や道をきれいにし霊たちを迎える準備だ、そろそろ雨も止むだろう、大草刈りの始まりはじまり
これは雲がどけたらとても酷な修行になる、早く掛からねば。
 きのうFAXが壊れた、すぐに電気屋に行っが、業務用のFAXはコロナの影響で在庫がない、予約したが2か月後位とのこと、何かの時にと棚の上に会った15年前のFAXを接続、動いたが、やはり色々壊れている、ドリルと針金とガムテープで修繕、15年前にはできなかった技だ。電話帳をいじると懐かしい名が次々と出てくる、これも神さんの仕業やな、破壊も立派な仕事や、インドの大神のシバは破壊の舞いがシンボルだ、俺わからないのだ、なんで。