百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

16/3/20  放射冷却のバカヤロー!

やっぱりこの時期、遅霜はやってきた。毎日天気予報とにらめっこして、氷点下は無い、と判断したのが間違えであった。
いつもより夏野菜の苗の育ちが早く、びろんと徒長する前に定植したかった、あまりの暖かさが続くので、今年のラッキーな暖かさをどのように利用しようと色々考え、定植作業を進めていた。
二人に増えたスタッフの給料を搾り出すことが常に頭にある為、作付の拡大進をめている。
いつもだったら絶対植えつけない物も大胆にエイとやってしまった。被害は大きいが壊滅的ではない。
でもあれだけ毎日大事に育てた苗たちが枯れているのは忍びない、1週間我慢すればよかったのに、それができなかった。
22年も百姓をしてるのに、馬鹿なミスを繰り返す。でもいつもより上手く育っているものも多い。
落胆で落ち込むよりも次の手立てを考えるのが大事、
でも、身体は稲の種まき作業を終えて、鉛の様に重い、飲んで寝る、それしか俺にはできないよね。

稲を育てて22年、20年前から稲の種まきは家族総出でやってきた。
最初の頃は全て手作業で、少しずつ機械がもらえて、今はだいぶ効率的に作業がはかどるようになってきたが、常にマサと子供たちとがそばにいた。
でもこの所は下3人が常連、今年はくるみが抜けて、たぶん来年は貝人も抜けるだろう。
今まで当たり前のように楽しんできた兄弟たちの作業中の愉快な会話ももう聞けなくなるんだなと初めて感じた。
20年ありがとうだね、さて。