百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

2016/05/08 農業中学生あらわる

田植えをしてたら、ずっと見ているボウズの中高生、
「面白いのかい?」、「僕の家は田んぼをやめちゃって、俺大好きで、今すぐにでもやりたいんです」と来た
こりゃおもしれえー、苗を田植え機にセットするたびに、つっこんで話を聞いた、
数分×3回、それで決めた、こいつの面倒を見てやりたい、どんなことでも協力したいと。 彼は中3、学校から帰ってきたら野良仕事、最近では里芋、生姜、ナスやさつま芋を植えたそうだ
野良仕事が大好きで、農業高校に進みたい、でも近くの流山高校はだめだ、本格的ではないと、先生が埼玉や茨城の学校を選定してるらしい
機械も大好きだ、トラクターや給水ポンプなど運転でき、様々な機械の中古価格をネットで毎日の様に見ている、農園に案内しても、「あっ、マルチャーがある」「このポンプも使えそう」と詳しい、ちなみに田植え機操作を歩きながらじっと見ていたので、「動かせるか?」「たぶん」と出た。
こいつは見て盗めるやつだ、集中して観察し一発で覚える、それができるものは極めて少ない。
また共同作業の気配りもできる。次の田んぼに移る時、苗箱に張り付いた根っこを切る鉄製の「さし」を起き忘れたのに気づきバックしたら、彼は自転車の前かごに「さし」を入れ、当たり前の顔をしている、大人だ、立派な百姓だ。
その夕方、田んぼの水回りに向かったら、自転車の彼、後ろには父の運転するトラクター、畦ぬり機を連絡なしで借りに来た。わかんないけど素晴らしい、何とかみんなで取り付けた。