百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2017 9/02 政府は言っている 農家はいらない

稲刈はいよいよピーク、もう1週間もすると9割方刈り取られているだろう。
うちも晩生の餅と黒米を少し残しあと数日で稲刈り終了予定、今年は早い、しかしだいぶ雑草を生やしてしまったのでやはり収量は落ち、一部の米の中にはけっこう草の種が残り残念、これは後で「識別選別機」を使わしてもらい除けば何とかなるだろう。
昨年は除草機「アメンボ号」で大成功したが、ちょっと後退、どこかでおごりがあったのであろう
また挑戦だ、速く田植えをしたいなと稲刈りしながら思っている。
 
来年度の農業予算が出てきたが、ちっとも面白くない。いつもの通り、大型機械や土木工事など農業以外の産業などへの配慮は感じるが、農家への愛情のかけらもない。
今年の3月にネオにコチノイド系の農薬の基準が大幅に緩和された。ミツバチの大量死の原因とされ欧州では制限されているし、農水省からも養蜂家に注意勧告も出されているのに、何故?
それは農産物の輸入をしやすくする為だ。7月に除草剤の残留基準も大幅に緩和された。これは遺伝子組み換え作物の為だ。どちらも今までより約10倍位多くてもOK
自給率を上げることなど鼻から考えていない、人の健康も後回し、全ては経済優先。
今稲刈りを終えた米袋が毎日全国のJAで検査されている。1000粒の中に2粒以上の着色米があったら2等米になり安くなる。こ
れを減らすべくカメムシ防除に何回も薬を散布する。
今は業者は識別選別機を使っているのでほとんど取り除かれるので、この検査は不要と全国の県から要望があるが、国は知らん顔、マスコミも知らん顔。