百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

2017 12/01  麻美+60才=セイさん

12月に入ってしまった。嫁に行くルミちゃんとも今月いっぱい。29日に出産予定の木野ちゃんは26週を過ぎ、もう、いつ産まれてもおかしくない
よくここまで何事もなく頑張った。以前研修に来ていたTちゃんには妊娠後けっこうハードな仕事をさせていた。出産ぎりぎりまで動いていた方が楽に産めると信じているからだ。

弟の茂が産まれた日、数時間前まで年末のみかんの配達を母が自転車でしている姿を覚えている、オラが4才のころだ
25日に産まれたのだから、あわただしい年末、医院の息子さんの部屋で背然と並べられた本、漫画などに圧倒された記憶が鮮明だ。 
あの日に漫画本への憧れは芽生えと思う、5,6歳の頃はまだ風呂を薪で沸かしており、灰の中から磁石で釘を集め、屑屋さんにもっていき、金に換え、月間の漫画誌を買った。
その後は漫画とアニメおたくでは先端を走った小学生だった。 6人を産んでくれたマサちゃんもともかくぎりぎりまで働きまくった。
5番目の麻美の時は「もう、産婆さんのとこへ行こう」と何度も誘ったのに「まだ大丈夫」と我慢し、玄関を出ようとした時「破水しちゃた」、車に乗せてすぐ数分後、近所の交番のワキに寄せたワゴン車の中で産まれた。
泣かないので、足をもって逆さづりで背かお尻を叩いたら「オギャー」
前の席には4人の兄弟が見守る、薄明かりがさしてきた夜明けの産院までのドライブは素敵な瞬間だった。 
産院「美蕾」についたら産婆のセイさんは、還暦の誕生日祝いでハワイアンセンター、研修の助産師に「歩くのに絡むからはさみ持ってきて、」とオラは支持していた。
木野ちゃんもそこで産む。