百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

2018 7/28 ありがたきおしめり

台風のおかげで明け離れた家の中を東風が吹き更けてゆく。
極楽の中ちびちびと酒を飲みながら一日を過ごした。
朝市も直売所も中止、久々にのんびり。
乾ききった田畑に十分な雨が降りそそいだ
これで人参の種が播けるし、太陽熱マルチも設置できる。残渣や草を何度も耕やし分解させて、堆肥や糠も耕いこみ雨を待っていた。
あとは畝を立て透明のビニールをかけるとその後の日光によりマルチ内の温度は高温になり雑草の種や腐敗菌が死滅する
でも発酵は進み土そのものが酵素たっぷりの漬物に変身する。春から夏に掛けては空いた畑は順次手掛ける。9月中旬以降は効果が半減する
土を飛躍的豊かにし雑草を抑えるこの技術は有機農法の宝だ。
ただ畝間に草が伸び何度も草刈りを強いられるのが難点。数年前から田んぼの畦草刈り機の側面部分を外し、畝間の草刈りに使っている。
草刈り機の4,5倍程度の速さで仕事が終え大変助かる。しかし一向に仕事が追いつかない。
人手を殖やすだけの財力はまだない、さてさて効率をよくする次の手当の一つは片づけに手間がかかるマルチを生分解製の物に変える事だ。
価格は2倍だがケチらずに使ってみるか。もう腰はかなり傷んでいるしね。

キジの母とヒナがちょくちょく目の前に現れる。母鳥は目の前を何度もウロウロし、早く逃げろとクウクウとヒナたちに鳴いている。
いつも出会う畑と離れた場所で仕事をしていると、車が止まり運転席から笑顔の姉さんが顔を出して
、つらぜい分遠出できるようになったんだなと感心、自然と親しむ人の顔はとてもステキ。