百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

2018 9/29 静止する 秋よに電気 ひきぬかん 

「雨で仕事ができませんねぇ」とよく聞かれる、「雨でも雪でも、毎日収穫、ハウス内の仕事も沢山あります」と答える。
晴耕雨読」とも粋に応えたいが、安給料で週1の休みで働くような若いスタッフを抱える中で、休日の変更なんて申し訳なくて、せめて月6の休日に20万位の月収ヲ払えれば、もう少し天気にや行事に合わせて融通が付きやすいのだが、実現したいと算段し続けるが、中々。

西アフリカは資源が少ないので最貧国が多い。でもチョコの原料のカカオの栽培は盛んだ。世界のカカオの70%はアフリカ産、ほとんど加工はせず、アフリカの人たちも西欧からの輸入チョコを食べている。
農家の多くは貧しい。ゴートの若者が西欧でチョコ職人の道を学んで国に帰り、加工の技術を伝えるべくゴートの国中を飛び回っている報道をフランスの報道で観た。
ドラム缶などを加工し中に豆を入れ、たき火でぐるぐると焙煎していたり、チョコを包んだ紙を紐で結んだり、まことに機械化はされていないが、携わる人たちの収入は確実に上がり、子どもたちも学校に行け、家族たちは感謝していた。
この様な事例はアジアでもアフリカでも沢山ある。でも利権を貪る者たちに活動家たちは簡単に殺されてしまう。
ゴートの英雄は農薬を使わないように勧める。なおさら危ない。
日本でとても安く愛されているバナナは、環境汚染と低賃金労働者の農薬被ばくの中で提供され、それを告発する活動家たちの死を以前映画で見た。
現在はどうなのだろう、どんなに情報機械が発達しても。もみ消しにする悪知恵は凌駕する