百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

2018 12/08 もう正月の匂いぷんぷん

久々の雨の朝、ピヨピヨにの餌やりに行ったら高い所に一塊になって怯えていた。
一羽が細い板の間に頭を突っ込んで泣き騒いでいた。引っ張っても外れない、やっとこで少し広げ、強く挽きぬいた。首筋はこすれて血がにじんでいたが、きょとんとした顔で歩いていた。
昼に戻り、小屋に急いだ。やっとみんなが餌を啄みいつもの姿に戻っていた。
数を数えると1つ足りない、首を突っ込んだぴよが水刺しの陰にのびていた。朝小屋の点検をしたが入る隙間は見当たらなかった。でもなぜあれほど怯えていたのだろう。
後日何度も鳥たちの数は数えた。
やはり猫などは入っていないのを確認、つまり穴に首を突っ込んだヒナの鳴き声にみんな怯えたのだ。
木の壁に咥えられたとみていたのであろう。なんであんな所に首を突っ込んだのであろうか
はずみであろうが引っ張っても外れないのにはびっくりした。
まるで落語の世界に入ったような不思議と幼いころの懐かしさを覚えた。

昨夜長男圭太が顔を出した、仕事で身体がどうしようもないのでマッサージ師の貝人にほぐしてもらう為だった。20違いの1番目と6番目が労わりあっている姿はともかく素敵で見惚れてしまった。
せめてBGMにとレコードを低めにかけた、ピンクフロイドの「狂気」とジャニスイアン、二人は漫画や映画の話を身体を揉み解しながら、兄弟としての思いもしていた。俺は部屋を暖かめるべくストーブに適当な薪をくべる役が嬉しく、うまい酒を飲んだ。正月がやってきたようだった。