百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2019 1/03 ラッパにマンゴー毛糸のパンツ

還暦を迎える年の暮れ、月初めから毎日の様に夕暮れの半時ほどを大掃除に費やし、完璧には程遠いが、歳神様に後ろめたさを感じずに頭を下げる事が出来たのは百姓として大満足。
また月半ばから大きな厄落としが続いた。最初は夢、ブスの代表選手を抱いた。これは吉、凶?どちらでもあるよね
毎日考え続けているうちに、鶏糞が火元のイブの火事騒ぎ、締めくくるのは大晦日、元旦に親族みんなでの大相続騒動。凄い厄落としの新年だとびっくりしていた。
除夜の鐘の後、家族は近所の神社とお寺に詣でる。俺はいつものように飲んでひっくり返っている。寺ではくじ引きで大そうな景品が当たる、数万の景品いくつもの大盤振る舞い。
朝、「何が当たった?」と聞くと、A子さんに作ってもらった虹色の毛糸のパンツを試着した姿で「オモチャのラッパとマンゴーの缶詰」とニコニコ顔のマサ、新年早々福の神がやってきた。
二日の朝は恒例の遠方でのご来光と参拝、今年は昨年に続き富士山拝来に3時半に出かける、夕方には弟家もうちのガキどもも背揃い、弟のチビ孫抱いたり遊びまくったり、新しい命は何ともめでたいおもちゃ、もう誰にお年玉を配ったかも覚えていない。
凄いのは娘からのお年玉、マサにも俺にも、北海道から舞い戻った桃太は借金を揃えて返してくれた。
「人生が変わった」との思いひとしお、酒の抜けない頭の中で思いがぐるぐる。
三日の農業新聞の社説には「より大きく、より強く、欲望におもむくままに資本が暴走してきた社会に、もうさよならを言おう」と粋な宣言。今年は毒舌、本音の年だ。