百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2019 8/12 大きな国は文化を殺し続ける

米の在庫は7月に無くなった。さすがに自家用は残し、今最後の袋を精米している。
田んぼの稲は穂がきれいに出て、日々だんだん垂れ下がってきた。お盆が終われば稲刈りはもうすぐだ。
この時期から急速に大きくなる雑草が「ネムノキ」だ。ほっとけば大木になり田んぼを覆い尽くす。早く抜かねばと思うが、ともかくお盆くらいゆっくりしようと、つい本を読んでしまう。 
宮城谷著の三国志に挑戦だ。司馬遼太郎が「中国の文明は三国志の頃が最高で、その後国が大きくなると文化の発展は衰えてくる」と書いていたのが気に掛かった。
確かに現在も大きな国は厄介その物、EUもある意味で大国、そこにも問題がある。
ともかく興味あるのに手をだせなかった源氏物語三国志、読み始めたらなるほど大変だがすぐに引き込まれて半日を過ごした。第一巻は後漢が衰退していく様子が書かれている。
その後に3国時代がはじまる。皇帝が民を見ず、皇后や側近たちが栄華をつくし、正義を訴える者たちはことごとく殺されていく、陰謀が渦巻きどうにもならない状況は、まるで今の日本とおなじだ。さてさてどう崩れていくのか楽しみだ。

真澄屋開店以来のお客さんで今はカメラマンとして頑張っているKさんが今度銀座で7人展をやるという。
5枚の写真はおれや、ルミちゃん木野ちゃんなどを撮ったものだという。「題名を(帰農人)にしたいと」と了承の電話があり、嬉しかった。 
百姓を始めたころから毎週書いてきたコラム「帰農人」。
八百屋を始めたころ「プロジェクト、イシ」というピッピー八百屋の組織があり、俺は「帰農委員会」立ち上げて「月刊帰農人」を発行しようと考えて山尾三省にも書いてもらったが、2冊目は出なかった。
他の二人と活動していたがその二人がすぐに仲良くなり百姓になってしまった。今も元気だ。
電車で寝てしまい、仕方なく国分寺のイシの事務所に深夜帰ると、2人がおなじ布団に。初めての不倫の現場、唖然