百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2019 11/23 へっぴり腰のエリートたちに世を任せるな

 免許を所得して以来、初めてバックホー(穴を掘る重機)を操作した。長芋を掘り出す為だ。短径の掘りやすい長芋を植えたのに、60cmを超える芋が多く、4,5本掘るのに1時間位かかる、
年末を控えた忙しいこの時期にそんな悠長な事はしてられないし、重機で掘る興味も多く、農協で借りた。
2列の長芋の外側を1mの深さに塹壕の様に掘り出すと、長芋はその後の作業で2百本位が一日で掘れた。凄い。でもレンタル料が1万7千円ほどかかったので採算は合わない、でも作付を2,3倍に増やせばOKだ、来年からの長芋への希望は膨らむ。
ようやく畑が乾いてきて、野菜たちが窒息状態から解放され白い根を伸ばし生き生きしてきた。品種も増えこの週末の2つのイベントで売りまくろうと張り切って準備してきたが、雨で共に中止、今日はヤケ酒、心がしぼむ。

吉村昭の「昭和の戦争」全集を2冊読む。体験談を基礎にした史実は戦時中の人の心中を抉り出してくれる。捕虜になれば親族一同に迷惑がかかると、玉砕精神は最初から兵隊たちに叩き込まれていた、でもその中を生き延びた心中。
連合艦隊の長官クラスが捕虜になり奪還したが、そのエリートを軍事裁判にかけない様に大本営は苦慮し、盗られた軍事書類もゲリラの無関心だとの証言を採用しお偉いさんたちは許されたが、全部米国に連合艦隊の「Z作戦」は伝わり、その後の日本軍の戦いは壊滅的であった。数人のエリートを守る為に百万の兵が殺戮された
この様な史実を教科書で学ばなければ日本人は到底大人になれない、安部は平然と馬鹿な歴史を繰り返している。今度の「さくらの会」事件以来、報道の姿勢はかなり変わったように感じる。その剥きだした牙をどの様に折るか、安部たちは必死に陰で策を打ち続けている、、でも限界だね、変わるかも、流れが、ほんと、