百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2020  6/29 マスクは人を役者にするね

吉祥寺での祝い事に、その後数日、酔っ払ってる感覚が抜けず、もろマヌケ状態の中。
火曜日、「いとこのT子ちゃんが亡くなったんだってよ」本家の布団屋のカズオちゃんからの電話、90の叔母さん3人は頑張っている、みんなまだまだ行けそうだ、うちのおふくろを最後に、十数年、父方の葬儀はなかった。
従妹は13人いるが初めて、なんか不思議な感覚を覚えたが、ともかくまずは「いくらもってけば?焼き場は?」「なんせイトコは初めてなんだから、姉ちゃんと相談して連絡する」
T子ちゃん66才、娘二人の長女、6人兄弟の5,6番目のノブさんと越智のオヤジ、2人は仲良く、いつも背中を登ってくる幼児の俺に良く付き合ってくれた、笑顔しか覚えていない、こずかいもよくもらった、だからと、喪主の息子の嫁さんに許しをこい、3歳6歳の孫たちに千円づつ握らせた。おじさんがしたように、帰りたいと腕の中で泣く超多動症で大変なガキだ、これって、まるで子供のころの俺。
「帰りたい?、ホレ、ゲロゲロ」とカエルのように体をさすった事2回、輪廻の祝福が舞い降りたの。「仲間に入れてください、親族付き合いをしたかったんです」と息子の思いも聞き、従弟たちにささやいた。以前大腸がんと子宮がんを経て、乳がんが見つかったのはひと月前、さて、抗がん剤治療を始めましょうの夜、急変し亡くなったそうだ。
おかんに棺桶の蓋が被さる前に、息子と婆ちゃんは数分は顔をなでていた。息子は泣いていた。

二日目は俺一人だけだったので、報告などのまさに連絡していた夜、「明日は何時におむかえー?」「ナニ?」「エコー電気の奥さんが、同じ光明院で」。赤城神社の隣りにあるこの寺との付き合いはとても古い。小柄で常に柔和で、地道に仏の道を歩いている推橋さんが大好きだった。よく印刷機も使わせてもらい、ストーブの焚きつけにと、トウバもらっていた。凄い関係だったたなぁーなどと想い馳せるのが楽しい。エコー電気の大河原さんは平和台のナイスガイで大好き、弟は同級生、70の嫁さんはひと月前に脳のガンが分かり、急変したらしい。
全員マスクの葬式は顔がわかりにくく、皆、だれだろー?と必死で目が動きまくって、その気持ちが伝わってくる。なんじゃこら?