百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

 帰 農 人 2021  3/06 9才の盲人の校長先生 イエメン

 帰 農 人 2021  3/06
    9才の盲人の校長先生 イエメン
 
久しぶりに無人直売所の金箱が壊された。以前はよくあったが、ここ数年はなく安心していた、手口はプロだ、見事だ、負けないぞ。

 国境なき医師団のレターによると、コロナは一つの感染症でありあまり問題視されていない。毎年結核で200万、マラリアで50万人が死んでいる、物資や人員の交代などはコロナで大変だが、援助活動は粛々と行われている。のだが、コロナで募金者が減り非常に困っているようだ。数千円でもいいです、カンパを送ってやってください、世界と心が近くなります。  
 
数日前BBCで内戦が続くイエメンの小学校の様子が放映された。砂漠の中の3階建の鉄筋校舎がボロボロで壁はなく、中央は大きな穴が空くが、それでも床のある各階で50人位づつ、5クラス位が学習している。しかし大人の先生がいない、国は崩壊してるので給料が払えないからだ。でも優秀な子どもたちがちゃんと教えている、9歳の男の子が全生徒を統率している、しかも彼は生まれながらの全盲だ、1年生くらいの子らにコーランを教えてた。彼は短文を伝え、みなが大声で唱和する、見事な物だ。 彼はテレビのインタビューに対し「電気、水、天井に壁などが欲しい」と訴えていた。校長先生だ。 妹も全盲で間の弟が2人の手を握って登校を導く。ラストシーンでがれきが多い砂の道を下校する姿が映し出された。あまり気にしないのか、がれきが多い所を引っ張っていく、当然2人は引っかかる、でも転ばない。凄い身体能力だ、そのすぐ後今度は駆けだした、2人もきれいに走っていた、おとぎ話のような世界に度肝をつかまれた。困難も人を育てる、内戦の終結をと日々祈りながら、海外のニュースに情報を求める。

今、イランの「核」問題で、バイデンがイエメンでの停戦をしたら、石油を売れるようにとの誘いをかけた。相手方のサウジへの武器売却も停止し、サウジの王室に抗議し続けたジャーナリストがトルコで殺害された指令者は王子である情報をトランプは隠ぺいしていたが、バイデンはそれを情報公開し、サウジをしかりつけた。停戦の匂いがする、どうか上手く状況が良くなるようにと毎日忘れないように祈る。そしてたまに怠ける。なまけるのも必要だね。