百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2021  4/11 3月は100年に一度の高温だった

帰 農 人 2021  4/11
3月は100年に一度の高温だった
   
 我が家の飼い猫ミーちゃんの目はハンターだ。
暖かくなり生き物の活動が盛んになり、朝早くから夜まで家の周りをうろついている。3日前には野菜の出荷作業している俺の目の前で子ネズミを捕まえた、昨日の朝は小鳥を捕まえて寝室は羽だらけだが、綺麗なお嬢さんが野性味を間近に見るのはこの上なく嬉しい。
 
農家仲間のサーファーじゅんからボヤキの電話を数度受ける。農地を拡大したく、空いている畑を交渉するのだが中々上手くいかない。「電話するから」と待っていたら「連絡がなかったので他に貸した」との大地主。また隣りの爺さんが「使いなさい、1万5千円でいいよ」との話しに喜んでいたのに、数日して1万7千円にしてくれねえか」と言ってきた。年間たかが2千円でケチ付けてくるのにはまいった!などなど、自分の胸で収まらない事を吐き出してくる。
こちらも農地や人間関係等の問題で常に頭を悩ましているので気持はよくわかる、よくぞ俺に愚痴ってくれた、これも嬉しい。

 4年前、種子法が廃止された、各県で優良な種を維持または開発している技術を企業に譲渡せよとの政府の方針に反対する声は多く、各県でも独自の予算措置を建て国に反対した。水稲の種籾をモンサントや三井に渡す目論見は見事に破たんした、でもだからといって種子法を復活させない、政府の提言で予算も出したが、企業を守るという一線は頑固に固守したい構えだ、勿論野党はそこを叩く。国を守らず、仲の良い企業を守り抜く喜劇は続く。
トリチウム汚染水の海洋放出は世界を敵に回しても東電を守りたいと完全にキチガイだ。議論もへったくれもない、ミャンマー軍の滅茶苦茶と何ら変わりない、夢も希望も確実に日々へこましてくれる。
2050年には有機農業を25%まで拡大させると誠に恥ずかしい方針を出した、すでに現在EUはそのレベルに達している、日本は30年遅れで行くよと宣言しているのだ、どうしても遺伝子組み換えや原子力などが好きなんだね、戦艦大和ゼロ戦を開発するのと同じ発想だ、道はそこじゃない。