百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2021  4/18 絹ずれの音、きぬさやの収穫時に

帰 農 人 2021  4/18
   絹ずれの音、きぬさやの収穫時に

 うちの畑の一帯では15日から田んぼの水路に水が流れ出す。
気の早い人たちはすぐに代かきを始めているし、野田ではすでに田植えが始まっていた。昨夜の雨は台風並みであり、どこの田んぼも並々と水をたたえていた、この所異常な大雨が多い。
うっかり畑に入ったら軽トラが沈没、すぐにトラクターで引き出した。
 数年前より野田の有機仲間へは野菜を分けていたが2か月前より越谷の有機農場へも野菜を出している、春は野菜が一番無くなる超端境期、セット野菜を揃えるのは大変だ。うちはハウスやトンネルを駆使してけっこう多くの野菜がある、卸価格も安いので重宝されている。何より嬉しいのは仲間と顔を合わせて話せることだ、多少多く百姓をやっているので、色んな技も伝えられる。
でも昨日の朝は困った、長話をしているうちに便意が。朝は3,4度作業中にトイレに駆け込む。我慢はできない、トイレが使われていると、庭で用を済ます、なんか変な体になってしまった。

 マサが新しいズボンを買ってくれた。4本ほどあるがどれもズタボロで、昨年テレビに出た後、JAの職員が「吉田さんいつも汚れたズボンをはいているのにテレビの時は綺麗でしたね」と言われた。そりゃ少しは気にするわ。なんかズボンがきつくなってきたので腹が出てきたのかなと思い、久しぶりに体重計に乗ってみたら55キロ、2キロ減っている
だんだん縮んで腹だけ出たかな、今までより数センチ大きなズボンはとても履き心地がよろしい、大事に使おうとA子が作ってくれた薄いステテコズボンを上に履いて汚れないように気を使っているが、それらもボロボロ、つまりいつも見かけはボロボロなのだ。昔の学生の様にデカダンスを気取るのは死ぬまで変わらないだろう。

 今日空豆を初収穫、死んだ親父が好きだった。傷物の少しを分けてある、この後茹でて遺影の前に捧げよう。