百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰農人    2022  7/25   国葬反対、安倍大嫌い

帰農人    2022  7/25    
  国葬反対、安倍大嫌い

 西欧諸国や米国などが異常な熱波にやられている。どこも気温は40℃近くで、日本とは違い、乾燥しているので火災が広がる。各地で山火事だ、脱炭素社会を目指している中で、あざ笑うように何万ヘクタールの森林があっという間に消滅していく。アマゾンの開発も世界の避難など何食わぬ顔ですすめられている、ブラジルの政権はもはやギャングだ、行政や警察機関がやくざになり、ボロ儲けしている。訴える市民は殺される。もう少しで大統領選挙があるがやくざの大親玉のボロソナルは2選目に立候補している、支持率は25%、対抗馬の左翼系は45%。最近中南米諸国はことごとく左翼系政府が樹立している、ボロソナルは左翼系諸国の経済はひどいと演説しているが、彼が落選し堕落した政府系ギャグの一掃を望む。               

中国とロシアの庇護のもと、幾つものやくざ国家たちは軍事で国民を支配する。経済制裁を受けるロシア、そして脱中国化の流れが始まった今、両国はアフリカや太平洋の少国などとの関係を強硬に推し進めている。米国や欧州、オーストラリアなどがそれに対抗するかのように援助資金を増やしている。中国の報道官は「後進国への援助が増えるのは良きことだが、対中国への活動としては問題がある」などと口ごもりつつ本心を隠さない。  今世界はロシアKGB支配層と中国共産党支配層の安泰の為だけに、対抗する西側諸国と共に莫大な軍事予算が消費されている。西欧諸国は本気でロシア潰しを画策し始めた。今ならプーチンを潰せる、ロシアを変革できる確率が大きい。ウクライナへの軍事園児ロシアが変革できるのなら将来的に軍事費は大幅に削減できる、ロシアからの天然ガスに頼るドイツさえ、ガスの供給停止を恐れず、戦車をウクライナに送り始めた。彼らは覚悟を固めている。日々ウクライナの戦況が今後の世界を動かすので、目が離せない。本格的ハッキング戦争、盗聴や軍事衛星、様々なハイテク技術の検証博覧会様相を深めている。 内戦がまだ続くシリアからウクライナにもロシアにも傭兵は送り込まれる。月給25万円に飛びつく兵士の7割は最前線で戦死し、残りは帰っていく。「あまりにも危ない、1m間隔に砲弾が飛んでくる」と。 早く終わってほしい。

帰農人    2022  7/17  ミンミンゼミの初鳴きは15日  

帰農人    2022  7/17
   ミンミンゼミの初鳴きは15日  

 待望の雨が降った。先週までの予報では、7月いっぱい雨マークは皆無で、有機仲間3人から「太陽熱マルチ」の設置についての相談があった。堆肥や糠、微生物資材などを散布した畑を畝を立てて透明のビニールで覆うと、発行がとても速く進み、熱に弱い腐敗系統の菌などや雑草の種が消滅する。この方法は有機農家の救いの神であり熱心に行う。が、今年は梅雨明けがあまりにも早すぎ、畑はカラカラの砂ぼこり、水分が少ないと熱効率が悪く効き目が極端に悪くなる。 「早く使う所は水分が少なくても早く設置し、あとは雨を待つ、絶対降るから」と指示をしたが、これほど降るとは、降り続く雨の中2日間、ひたすらネギ畑の草取りをした。しっかり土が濡れていると草は抜きやすい。鎌もほとんど使わない、抜いた草は畑の外に持ち出すのが理想だが、重い。長くつにも土がこびりつき歩くのも大変、そこで畝間に刈った草草の根の部分が土に着かないように葉を利用し進んでいく。数日前の雨であちこちにポツンと草の芽が見えている、それらもひっかじりながら進む、翌日はそれらの芽がすでに双葉に開いている、なんとも早いこと。今むしっている根元の草たちも本当は、発芽してすぐの頃土を寄せて埋め込む予定であったが、苗の定植後すぐに梅雨が明け、苗の根も伸びず成長が止まったため土寄せもできなかったので大変なことになった。でも他の仕事もできないのでカッパを着てひたすら草を抜く仕事はなんとも極楽だ。まだ根を大きく張った草も少なく、ネギたちも死んでいない。「ネギは人の影も嫌う」と先輩から聞いた、いつも思い出す。草に覆われると早く消えるのである。 雨は止んだ、明日からは「太陽熱マルチ」の設置作業に追われ、草抜きはスタッフにバトンタッチ、もう少しやりたかったな。

 有機農家への支援金も少しづつ増えてきた。「有機JAS認定」の所得に補助が出たのが大きい、北海道の畜産系が大きく増え、都市近郊の山梨県は高額有機農産物が売れず半減した。全国の有機栽培面積はいまだ0,6%、なんとも馬鹿げた進捗状況だ。「有機農業」という言葉さえこの国の中では表に出すことを遠慮している、誠に不思議な国だ、すべては経済、個人のカネ、この悪夢の終焉はどこに。 

帰農人    2022  7/10    安倍さんや自民党を許してはならぬ,でも祈る  

帰農人    2022  7/10
   安倍さんや自民党を許してはならぬ 
          でも祈る  

 「良き日を過ごせますように」と、安倍さんに祈ったのは数千回に及ぶ。昼めし前のいただきますの前に、身近な敵対している人や人類や自然に迷惑をかけている人たちに、安らかであれと念じ続けることは30年前あたりから続けている。 トランプさん、安倍さん、プーチンさん、習近平さん、エルドアンさん、赤い帽子のちいちゃん、、、、、いただきますだ。 そもそもの始まりは、敬愛するダライラマ14世が毎晩、チベットの人たちを虐待する中国の人たちの安寧を願う祈りを欠かさず行っていることを知ってからだ。 怒りをもって敵対すれば、相手と同位置に立ってしまう、ウクライナのゼレンスキーはよく耐えている。 みっともないのは自民党のバカたちである、「言論を武力で抑え込む」とか「民主主義へのテロ」だとか声高に騒ぐ連中は全く怪しい。 そもそも政府に文句は言わせないように、金と権力などで、各報道機関、日教組、研究者、地方行政、有名人などを80年代頃より、縛りはじめ、安倍内閣で役所や裁判所の人事権も支配し、「三権分立」にとどめを刺し、その後「尊宅」歴史は日々続いている。 言論を抑え込んでいることのおかしさは自民党の人たちは心の底に抑えている、それが大げさな言葉になる。 森かけ桜問題で逮捕されることを望んでいたが、終わったと安堵の声が聞こえるようだ。

 とかく安倍さんが迷わず成仏し、閻魔大王の裁定を仰ぎ、過酷な裁きをいただいたのち、君子として再生することを祈るばかりである、ある意味で今までの人生で家族や仲間たちとの他では一番長く付き合った人である。 どうしようも腹立ってきたとき、飛行機を手に入れたら首相官邸に自ら突っ込んでいきたいと思ったことも一度あるある。 「私たち40才たちはロストゼレネーション、見放された世代の一人が安倍さんをやったのは象徴的だと」スタッフの木野ちゃんが話した。 ともかく多くの人から憾まれ続けたのは確か、怨念の塊の一発といっていいであろう、自民党内部や他の政党からの刺客の匂いはしない、安倍さんも病院に搬送されるまで意識があったという、その間に思った回想はどうであろう、迷われては困る、ともかく成仏を祈る。

帰農人    2022  7/03 台風こいこい 雨よふれ 

帰農人    2022  7/03
   台風こいこい 雨よふれ    

 冬に東南アジアからわたってくるオレンジ色のアマサギの子供がいた、トラクターで耕していると、そばについて歩き、飛び出してくる虫たちを必死で食べる様子ががとてもかわいらしかった。暑いので口を大きくあけながらも敏捷である、飛んでる蝶も捕まえる、バッタ、トカゲ、カエルを飲み込み、小さなネズミも捕まえたがさすがに飲み込めなかった。 真夏のトラクター作業はラジエターの温度を常に見てないとオバーヒートになりやすい、ギアを落としてゆっくり作業するしかない。ちびアマサギはひと時の友としてありがたかった。

 ここ10日間、チベット密教の瞑想修行の「虹の階段」中沢新一著を読み返していた。様々な瞑想の仕方が600ページに語られているが、その中のエッセンスを感じ取り日常の心得として感じ取りたいのだ。 敵対する敵のような人、いじめてくる人などは何回かの前世でとても近い近親者であり、心を浄化するための宝物であるから、その人に感謝せよ。ともかく自分の心を見つめ、様々な欲を凝視し、特に夢の中ではよく見えるので、夢をよく見、考えること、ともかく「他利」自分以外の命の幸福を常に願い日々を送ること、現在地球上で起こっていることは全て神遊びであり、囚われすぎてはいけない、幻であり空である。 そんなことを少しは再認識できたかな。ちょとシラミを潰しても因果になるし、人を殺してもその後の心がけで良き再生や解脱も得られるそうだ、ともかく毎日仏の心を心がけること、ほかの人の素晴らしい行いを賛美するしかないのね。

 アメリカは面白い。先週、最高裁は中絶は違法であるという決定が出され、国中で大騒ぎしている。カトリック教が地盤の共和党支持者たちは「これで多くの命が救われる」と大喜び、日常でも中絶するため医院に入る人たちに抗議の声を上げている、厚かましいにもほどがある。でも彼らは神様の教えなのだと胸を張る。 アメリカの人たちのほとんどが、最高裁判事たちのことをアイドルのようによく知っている。それは何より素晴らしい。でも銃規制に関する法案も規制するどころか緩和された、それもこれもトランプが共和党寄りの判事を増やしたからである。

帰農人    2022  6/19  そろそろ夏祭りのシーズン、今年は?  

帰農人    2022  6/19
   そろそろ夏祭りのシーズン、今年は?     
 10時過ぎ曇り空を見上げると、ぼんやりとお日様が見える、真上である。二日後は夏至だもの、冬至を過ぎてこれからは日が長くなると喜んでいたのがつい先日のようだ。確かに玉ねぎ、ジャガイモ、ニンジンが収穫でき食生活は劇的に豊かになった、でもトマトやナス、ピーマンたちはまだポツポツ、冷えたビールがとてもありがたいほどでもない、でも今日は30度近くになるというので股引を猿股に変えて、ズボンも薄いもんぺ、靴下は1枚にした、夏の始まりの日だ。 
ドイツやフランスでは40℃の熱波が続いている、ほとんどの家や施設にはクーラーがない。設置率は5%くらいで、学校も自由登校が多く、児童たちはみな水のボトルを抱えている。 インドもまたしかり。砂漠地帯のラジャスタン州では作物栽培も限界にきており、人が住めなくなるのではと心配している。またインドでは軍隊の制度が変わり、全国で大規模な暴力的デモが多発している。今までは14年間兵役出来、恩給もあったが、4年までと短縮された。インドでの最大の雇用機関である軍隊は140万人を抱える。昨年の農政改革に反対した農民たちは長期の抗議行動を繰り返したが、劇的に変化する情勢の中、隣国の中国、パキスタンとの軍事的緊張は少なくなると見たのは確かである。また主力兵器ロシア製であることも変革を迫られているのではあるまいか。 中国は新たな空母を就航させ、南太平洋の小さな島々の国に同盟を求め外交行動を盛んにしている。もう隙さえあれば、小さな口実でも台湾に軍事侵攻する気満々。また日本も軍事費を上げることの声がとてもでかくなっている、全世界で馬鹿げた軍事費がどんどん消費されていく、それらの金を民のために使用したら、人類の苦悩は劇的に改善されるのに、なんとももったいないね。

 ピヨピヨたちはまだ大きな葉っぱを突いて食べられない、面倒だが刻むしかない。保育園からくる残飯のポテトサラダなども突くこともしない、何んとか慣らしていくしかない、でもともかくも鳴き声はかわいい。  
そろそろ日暮後のジイジイととのオケラたちの鳴き声はまだ聞こえない、セミのようだがあれはオケラなのだ。

帰農人      2022  4/16タッシリナジェール 昔サハラ砂漠は草原だった

帰農人      2022  4/16
   タッシリナジェール 
       昔サハラ砂漠は草原だった
 昨日から雨が降り温度が下がってほっとした。25度以上の夏日が続き、芽を出したばかりの稲の苗はひょろひょろと背を伸ばす、待ってくれ、がっちりした苗に育ってほしいと夜もハウスを開け放しても日々成長は止まらない。今どきの早植えの枝豆やナス、ピーマンなどはビニールトンネルで保温しなければいけないが、かえって暑すぎて焼けそうで、なしでも行けるかなと、百姓28年目で初めて考えている。毎日2週間先までの天気予報を何度も見直しながら考えている。トンネルの設置作業を省ければ仕事がかなり楽になる、日本中の百姓たちの多くも悩んでいるんだろうな。

 自宅から歩いて10分ほどの所に東大の柏の葉キャンパスがある。様々な分野の大学院クラスや研究施設があり、様々な国の留学生があふれている。オーガニックのうちの直売所にも結構買いに来てくれているようだ。パクチーをいつも買いに来るフィリピン女性や日本の古い焼き物を研究しているインドの男とは何度か話をした。先日スタッフの木野ちゃんの紹介で、都市環境学を研究しているアメリカ30歳の男が訪ねてきた。日本語はペラペラ、いくつもの農家にも滞在し、草刈りをやらせても見事な腕前である。東北の震災の時は流山も甚大な放射能被爆の害に会ったと話すと、細かい数値の話まで完全に理解している。最近国会で決議された「緑の戦略法案」の内容も仲間たちと分析し「やはり企業優先であまり進歩してないようです」と、日本のだらしなさも的確に研究している。話せたのは軽トラの中と、飯時の数十分であったが、良き出会いであった、また話に来るという。楽しみ。

 インドネシアで3万年前の洞窟壁画が発見されたそうだ。イノシシや手の絵があり、何かを物語っている絵では最古のものだそうだ。線画や模様、などは6万年前まで発見されているが、文字はないが言葉が発達し、古代文明は湧き上がるまでの数万年の人類の歴史想像するのは誠にワクワクする、それに比べ日々世界の過酷で無残な様子を知ることができる。なぜこうも人類は過去に学べないんだとつくづく思う。幸せとは何か、けっして難しいことではない。

帰農人    2022  5/15 がまん がまん でも日はまた昇る

帰農人    2022  5/15
    がまん がまん でも日はまた昇る

 やっと昨日から田植えを始められた、9割5分が4月中に終わっていて、広く田んぼをやっている数名だけが人気のない寂しい田んぼでもくもくと作業している。 今年は「2回代かき」を初めて試している。1回シロをかき、田植え状態にして雑草の生えるのを待ち、またシロをかき大部分の草を埋め込む方法だ。田植え1週間後の除草が大事といわれているので様子を見ていたら1週間しても草が出てこない、調べてみると温度にもよるが最低でも10日以上待てとのこと、苗もだいぶ大きくなりすぎて早く植えたいが、草が出んことには話にならん。いつもなら少しでも深水にして「生えてくるなよ」と願うのだが今回は真逆の祈りである。またいろいろな人から「田植え終わった?」と声がかかるのがわずらわしい。もっと早くに代かきをすればよかったのだが、それは来年から、昨年の苗の大失敗に比べれば、こんな我慢は「へ」だと、我慢した。また明日2日目の田植えを再開する。

 数年ぶりにヒヨコが来た、といってもかわいいうちは店で育てる。ダンボールを連結し、もみ殻をまき、温度調節ができないので保温のための60ワットの電球をつるし、飛び上がれるような枝を設置したりした水槽のようなヒヨコのおうちは店にある。もう来て5日になるが見に行けない、超かわいいとの報告があるが仕方がない。東金にある孵化場に取りに行くのはなかなか時間が割けない。子供たちが行ってくれたのだ、ありがたい。そして今日は昼に家に帰ってきたら3男桃太が鶏小屋の大変な掃除をもくもくとやっていた。休みなく身の回りの片付けもできない状況を見てマサが子供たちに手伝いを要請してくれるのである。みっともないがありがたい。

 今日初めて「アオサギ」の鳴き声を聞いた、「ゲコ―グー」と鳴きながら江戸川のほうに飛んでいった。そういえば、数多くいるツンと澄ましたシロサギたちの鳴き声も知らない、容姿は澄ましてきれいだがだみ声とは驚いた、というより鳥たちも美しくさえずるばかりではないということを知ったことがとても嬉しかった、人間世界の混迷の深さをそこに感じた、みな苦労している。