百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

2018 9/15 日本中ふわふわ

98%の稲刈りを終えた。草が多くコンバインでは刈り取れない部分が少し残る。
あとはバインダーで刈り天日で干すのみ、やっと軽トラに積んだグレインコンテナ(籾を運び、モーター付きでホースを繋ぎ乾燥機に張り込む大変便利な機械)を半月ぶりに降ろしたらどっと疲れが出て、収穫や直売所の仕事以外はこの2日間ゴロンとして本ばかり読んでいる。
6月初めの梅雨明けと猛暑で稲の生育はひねくれ熟しきれない青米が多く、10%位の減収である。
みんなさえない顔をしている。計算してみたら店や糀用、自家米も足りなさそうなので降ろし店舗への販売を急きょ中止した、情けない話である。 

今年は種まきに大失敗をした、今までで一番少ない人数でやっていたので種撒きの調整を監視する人がおらず、極端に本数の足らない薄い箱苗が多く、何とか調整しながら田植えをしても、補植しても全体的に苗数の薄い田んぼが多かった。
粗植にすれば1株が大きく育ち、かえって増収するという技術もあり、それを期待したが、猛暑のせいかどうかは解らないがダメだった。
でもできるだけ粗食の方向で稲を育てたい方向はこれからも続けていくよ。

稲刈中田んぼを移動してコンテナ軽トラを取りに行くのに田んぼの中を随分歩く
気がついたのは除草剤を使っている畦はもろい
草の根が張っていないからだ。日本では毎年除草剤の販売量が2,3割急増し続けている。
地すべりの原因にはならないだろうが、水系への流亡は激増するだろう、影響は想像できないが、日本全体の足元が日々軟弱化捨ている危機感を強く感じる。
今の敵は原発より除草剤や。