百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2019 9/08 本当の百姓は命の守り人

明日から女子高生が来る、5日間の農業実習だ。
中学生の頃はトリマーにあこがれていたが、園芸課で作物を育てる仕事がしたいと変わったそうである。
世田谷の高校だというからちょっとびっくり、昔から世田谷は命の文化を育んできた。子供たちをどう遊ばせるか、行政と市民が良く活動してきた。
今の市長は内申書裁判から議員になった保坂氏である。
20代半ば毎月信州大町の隣の美麻村の遊学舎まで毎月有機食品を販売に行ってた時、保坂氏は若者をつれて合宿をしていた。校庭でみんなと「花は流れてどこどこいくの~」と庄吉の歌をうたってのを思い出す。何か革命の火の粉が彼の地ではあるのではないかとどこかでいつも期待している。

マサはせっせと掃除してくれている、ありがたい、なにせごっとん便所で破れ障子のオンボロ借家だし、野良仕事も結構つらい、この前きた実習生も「婆ちゃんが倒れた」と2日目で帰って行った。
迎えの打ち合わせの時「制服で行った方がいいですか」と聞かれ、ドキリ。「オジサンとしては大歓迎だが、楽な服装でおいで」と返した。 
また40才、2人の子持ち男性【建築業】からの体験も入ってきた。子供にも体験させたいという東京の下町住民、数日前も「40才を前にして人生を考え仕事をやめました、農業をと思ってますが、両親からは大反対です」との南流山の半沢ナオコが半日野良仕事をして行った。 

そういった志しをある人たちを「いいね、共に頑張ろうよ」と大手を開いて迎える気が起きない。早く家族農家は死滅しろと願う政府の下では帰農しても企業的経営を常に目指さなければならず、個人経営は誠に大変だ。
すでに幾人もの帰農した中間の地を紹介するしかないか、年収100万、でも子供たちも元気という地区が多い。
もう少し地方の現状を聞きまわらないといけないね。