百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2020  4/13  まだまだコタツと薪ストーブはありがたい

配給物資を我先にと手を伸ばすシリア難民キャンプの女たちのキリリと開かれた目は美しかった、コロナのせいで配給が激減した家族たちへ必死の思いがあった。
EU自体が修羅場であるが、世界のスラムや難民たちがコロナに感染したら壊滅的悲劇が起こることもとても心配して援助を模索している。
ホステス達など補償はいらぬなどと抜かすアホ政治家たちはさっさと辞めさせよう。自己防衛して助け合う事しかないよ。
医療現場に完全な防護服を早く整えてくれと祈っている、看護師の麻実もエプロンが無くてゴミ袋をエプロン型に切ることで代用しているという。それはいい知恵だね。

昨夜からの雨は降り続き田んぼにはすっかり水が溜まってしまった。予期していたので数日前から大慌てで、畦塗りやあら起こしの作業を続けた。大体何とかなった、これで田植えができる。
でも2日間の晴れの間に水稲の箱苗は水不足でしんなりしていた、慌てて水やりし「ごめんね」数センチのひょろびた苗に謝った、たぶん生き返る。
弁当を持ってトラクターで田に出た土曜日は暖かく北東からの冷たい風も心地よく、霞がかかりうっすらと見える日光の男体山も頂上付近にわずかな雪後を見せ、上空には綿雲がポツリと綺麗。
ヒバリは賑やかにピーチクとさえづりながら遥か上空に上がり姿が見えなくなる。
滑空もせずひたすら羽ばたくのは辛いだろうと考えていると、オオタカが円を描きながら飛び、珍しいシギも見つけた。カラスは穿り出されたカエルを食っている。
なんとものどかだと思われるが、鳥たちの激減に悲しんでいるのだ、サギたちが全く少ない、ツバメもいない。我が農園がある新川高地の半分(120ha)が埋め立てられ、日本最大の流通倉庫群が建設されている。
早くへこたれろとの周りからの視線が痛いが、でももう少しは生き続けてやるぜと良き営農を日々目指すぞ。