百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2021  1/04 今年も大丈夫だな、たぶん

帰 農 人 2021  1/04
今年も大丈夫だな、たぶん

三〇日、今年最後の大売り出しの三ヶ所の直売所に山盛りの野菜を並べ、その後ヤギを出しゴミを出す。ハウスそばのゴミ捨て鉄筋ボックスは基本的に南地区ではない俺に使用権利はないが、ここで一番多くのゴミを出させてもらっている。
鉄籠もお世話になっている大好きな溶接屋のSさんが設置する時も手伝った。 有機農業を効率的にこなす道具の一つに「ビニールマルチ」がある、除草と保水に偉大なる効果。
また「マルチャー」と言う機械で畝をたてながらマルチを設置してくれる機械の活躍なくして今の真澄農園はないのは確かだ。百姓したばかりの頃はできる限り化学物質のお世話になりたくないとの念が強く、ワラや落ち葉などを使ったが、とても時間がかかり、うまくできなかった。自然的農業を目指すならビニールマルチは悪、でも除草剤等よりはましだと決断ししっかり使った。
再利用はほとんど無理だ、みんなゴミに出す。しかし数年前から事業系のゴミを収集車の男たちはしっかり見分け、うちのゴミには「ステッカー」が張られ置き去りにされることが多くなった。その後少しでも乾かして軽くして、様々なゴミに混ぜて高温で焼いてもらう事を無理やりしている。最終の年末も4日の初日もゴミだし作業が一日の始まりの大仕事、すごーくやな仕事だが大切な仕事。昨年からデンプン等でできた生物分解できるマルチの設置の二回目の実験を始めた。よく使う穴あきはないが、昨年手作りした穴あけ機は進化し、たぶん使える。でも「生分解性マルチ」の値段は約2倍、制作時の手間やCO2も気にかかる。トラクターなどの農業機械や軽トラを転がしてる時もできれば、再生油でディーゼルを動かし、軽トラは太陽光の電源でと常に思うが、そのうちその時が来る、焦るな、でも勉強は怠るな、できれば馬や牛で田畑を耕してみたい、数千根前からの人たちの歴史と共感したい。 

こんなに酒浸りの正月は初めてだ。起きるとすぐに飲みだす。でも四日の今日は初仕事、なんとか働けた、今年も大丈夫だな、たぶん。