百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2021  6/13 窓からの風が心地いい 夏の始まり

帰 農 人 2021  6/13
   窓からの風が心地いい 夏の始まり

 大遅れの田植えに、間に合わない畑仕事。身体も心もかなりまいっていた。髪の毛も重くなり、この所ある思いで首にかけている数珠が肌をこすり痛い。もう半月ぐらい風呂に入っていない、今夜は入ろうと思っても疲れすぎては入れないのだ。先日は服も脱いだのにそのまま寝てしまった、ようやく昨夜に入浴、今日は髪がサラサラで気持ちが良い。
疲れている時は追い打ちをかけるように様々なトラブルが起こる。田植え機の故障を修理していたら野菜の発送が遅れ、宅配便が間に合わなくなり、千葉まで運ぶことになった。帰ると10時半、いつもは9時前に寝てるのにと、次の日は朦朧としていた。 それから数日、現在はかなり体調も戻り、気も少し戻ってきた。
なるようにしかならん、ハウスで育てているトウモロコシは獣たちの侵入を防ぐ穴ふさぎが間に合わなく、毎日食い荒されている。定植の遅れた苗たちも「早く広い所につれてっておくれよ」と怒っている、もう少しだよ、もう少し、できないものは諦める、でも今はその順番が完全に解らない、久しぶりだ、でも毎日気張るしかない。明日は明日の風が吹く。悪いことばかりでもない、元気な野菜たちが毎日沢山売れていく。

新規の直売所は障碍者施設の店頭にあり、ここの売り上げが良い。施設のボスは毎日野菜を数え、売り上げを予想している。施設で作る小物を並べて販売しているがそれらも売り上げが伸びているらしい、売り子も出る様になった。ともかく人の流れができ、会話も増えたと喜んでくれていた。でも人は様々で、小汚い俺を本能的に嫌う人は多い。昨朝時間遅れで急いで野菜を並べていたら、「棚も掃除してくださいね」とスタッフの姉さん。
今日雑巾を持ってさっとやったら1分もかからなかった。ともかく交流の時間を持たねばと思うが、朝仕事は戦争状態で駆け足の中、少しでも満足して野菜を食べてもらえるように手と頭をフル回転、そんな事しているうちに、日々は過ぎゆく。
応援している野球選手たちも中々大変、みんな我慢、我慢。