百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2021  7/18 世界も田畑もぐるぐる、おちつかないなぁ

帰 農 人 2021  7/18
   世界も田畑もぐるぐる、おちつかないなぁ

 梅雨明け三日目、昼過ぎにはかなりフラフラしてきた、小便も黄色い、軽い熱中症かな、でもまだ風があるので助かった。午前中のハウスでの収穫は辛い。
トマトの各種類、キュウリとインゲン、パプリカも採れだした。いつも梅雨明けすぐに、石灰とボンドの水溶液を作り、全ハウスに散布する。手作り遮光資材だ、すごく涼しくなり、3千円もかからずハウス7棟全部できる。そして冬前にはきれいに落ちる。明日はやろう、たぶんスタッフ二人もそろう。

 スタッフの木野ちゃんは子ども二人が保育園で流行っているRSだかの風邪にかかり、まともに仕事ができなかった。交差点で軽トラがオーバーヒート―で止まったというトラブルがあった新人は、あの車には乗りたくないと辞めてしまった。こんなに仕事が回らないのは初めてだ。
 二日前には農業委員会の若手職員が来て「田畑まわりの雑草が凄くてと苦情がきました」とのこと、解っている、毎日自分に苦情を言っているもの。 
はっきり苦情が来たのは百姓をやり出して初めてだ、今まで何とかギリギリやっていたのに、これも修行だ。でもこの年になってあまり修行はしたくないな。  

 世界中の動乱は続くが、今アフガニスタンが目を離せない米軍が全面撤退した。EUも続く、代わりにトルコが一部派兵するそうだ。政府とタリバンは和平合意を約束したが、守られていない。良心的な報道をするジャーナリストが次々と殺されていく、犯行声明はない。ミャンマーでは拷問され、香港では次々と逮捕されていく、でもアフガンでは簡単に殺されていく。 19年の12月「ペシャワール会」の代表医師の中村さんが殺害されたのも、農業用の灌漑用水路整備が原因だと聞く。地下水路を管理する無数の部族のどれかが「水は触るな」と射殺したとも。アフガンはシルクロードの拠点、そして地政学上でたいへん重要な地域、だから西側諸国もあえて鉄道を作らなかった、それだけで軍事上のバランスが崩れる要素があまりに多いからだ。
1980年ソビエトは戦略を開始し、米国支援のタリバンが生まれた、そこからだ。