百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2021  8/09 無観客、解説もない試合はど迫力

帰 農 人 2021  8/09
   無観客、解説もない試合はど迫力

 夏になり、家の南側に位置する大木数本に葉が茂ると地上波のテレビが映りにくくなる。風や雨などでも調子が変る。(アンテナだからね) 大木たちは2mほどの土手に生えている「野馬土手」だ。野馬土手は江戸時代に幕府が経営する放牧場の周囲を包囲する土手のことで、昔からそこで軍馬が育てられていた名残がある。その大木には時々フクロウも営巣する、神様みたいな木だから文句も言えない。でも五輪の野球やサッカー時々見れないのでネットの映像を時々見た。PCのスピーカーが壊れているので会議用のイヤホンで音を聞く。
マサは喜んだ、「それはいい、私はテレビで見たいドラマが溜まっている!」と。
 NHKのライブは解説もなく、会場の音だけが聞ける、観客もいないので、選手たちの声がほとんど聞こえる。サッカーのボールを蹴る音は花火の様だ、ゴール前では連発花火みたいだし、シュートは大玉だ。3位決定戦ではメキシコの選手たちが、いつもみんな声を出しまくっていた、元気がなく精度も落ちている日本とは対照的。ミスをした選手もみんなの励ましで笑顔に、これは勝負にならないと思いながら、陽気なラテン声をとても楽しく聞けた、「メグング フラーラ、ラモレ ラモレ、サートサートサート」おれも声を出していた。
 熱中して楽しんだオリンピックもやっと終わった。これで寝不足も解消するかなと思ったが、閉会式の時に、山岳を走り抜ける160キロのグレートレースなるものが放送されていた。富士の外輪山を30時間位走り回る、千人以上が参加するのだから馬鹿も多いんだね、最後は寝てしまった。

 今、柏のキネマ恂報で「日本の食を守る人々」という映画がかけられている、土曜にマサとくるみが見てきた。「手塚さんが出てきてびっくり」とマサ。いすみ市の小中学校の給食には有機米が使われていて、そこに至るまでの彼は立役者だ。韓国では国内の給食すべてに有機食材が使われていることも、日本では意図的に有機農業の事は報道されない、ある意味で厄介者扱い。食害は完全に進行している、黙っている学者たちはもはや犯罪者だ。