百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2021  9/20  本と月とおねえさん

帰 農 人 2021  9/20

    本と月とおねえさん

 叔母の葬儀が土日にあった。斎場は近所で、毎日その前を数回は通る。斎場側からその道を眺めると妙に新鮮でその道自体が愛しく感じた。父方の葬儀等は酒盛りでにぎやかだったので、その伝統は守りたく思うが、コロナである。そうはいかないかも。でもお通夜では一つ年上の喪主の従弟が「残さないようにみんな飲んで」と言ってくれたので、それじゃ日本酒だ呑むべと、姪っ子も最後まで残り賑やかな供養が出来た。マサに迎えの電話をしたら、駐車場にいるという。「呼んできてよ、一緒に食べましょ」と誘ってくれたので車に行ったら、俺を斎場まで送って家に帰ったら猫のミーコがネズミ捕まえてきて家に入れなかったらしい。急いで帰る事にした。
次の日は焼き場に行った後、その日のうちに納骨の予定が雨で翌日に。一日潰れるはずが午後早く帰宅し、久々の空いた時間。図書館にでもいくかと思い立った。コロナ後は一度しか行ってない、その時は予約などなんだの面倒だった。こわごわと入館、長時間にならなければ閲覧も自由になっていた。どれどれと4冊を選び、帰ってさっそく読書。
最初は「チベット侵略鉄道」ラサまでの鉄道4千mの高所と永久凍土などの障害があり、大変困難な大工事、その様子を軸に、チベットへの侵略、殺戮、拷問、や宗教、文化の撲滅、そしていかにして漢人と同化させるか、歴史と共産党の政治体制がしっかりと書かれている。今大問題となっている、香港やウイグル南シナ海のことなど、中国の謎を読み解く良書である。
久々の読書は砂漠に水を撒くように心に文字が沁みてくる、朝も3時過ぎから読書し、仕事後の夜には完読、今朝からは司馬ちゃんの時代物だ、これも新鮮、やっぱり本はよい。

 書くのを中断してクロネコヤマトまで野菜の発送に行ってきた。右折する交差点で光り輝くまん丸のお月様、あまりの美しさに交差点を通り過ぎてしまった、帰って確かめると満月は明日、昨日今日の澄み切った青空に浮かぶ黄金の皿、なんだかクロネコの姉さんもきれいに見えた。