百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2021  9/27  秋なのに盆と正月

帰 農 人 2021  9/27

    秋なのに盆と正月

 我が借家は何年も前から3ヶ所の雨漏りがあり、大家さんに催促しても修繕してくれないので、いつか自分で修理しようと常に思っていたが、休みの無い百姓生活が続き困っていたところ、3男の桃太が直してくれた。仕事は「引き屋」で家やビルなどを移動させたりする超職人技の世界で鍛えており、なんでもできるし正確で細かい、立派な職人技に惚れ惚れとする。8,9と2ヶ月の休みを作り、8月いっぱいは札幌で働いていた連れ合いのミヤビとレンタカーで北海道を旅し、その後真澄屋の裏にあるクルミと麻実の住む家に二人とも同居し、先週昔の交通事故で足の付け根の動脈につないだバイパスの具合が悪いので手術を受け、すこぶる調子が良くなったようでひと安心。丁度二男ののイザナが仕事の関係で近くに来て二晩泊まっていった。本業は役者だが、仕事もせねば生きていけぬ、いつも芝居と関係のある会社で働いていて、今の会社が冷蔵設備の修理等をすることになり、様々な資格や技術を習得すべく「筑波」の方で合宿生活、電気や冷媒、溶接などを学んでいる。「36になってお勉強だ」と楽しそう、彼は飲めないが、俺はへべれけになり、居間で沈没。 
屋根の修繕も二人でやってくれ、イザナとミヤビも初めて話ができた、盆と正月がいっぺんに来たような嬉しい日々をすごせた。
 同居する娘たちや飯を提供するマサ達は毎日新鮮な日々を堪能しているらしい、店ではカフェの客が減る2時ごろに昼飯をとるらしく、桃太が待ちきれず「外に食べに行こう」と誘うと「ここのご飯の方がおいしい」とミヤビが言うようだ。「いい嫁だね」とマサにいうと「そうそう、いい嫁だよ」と笑顔のマサ。
ミヤビは自分のワーキングスペースを狭い家の中の迷惑をかけない台所の一角に囲いを作りディスクを作り、中国語などの翻訳の仕事をしているという、いずれは北海道で暮らしたいという二人だが、面白い仲間が加わった我が家は大変新鮮でありがたい日々を楽しんでいる、日々物語が生まれる。