百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2021  12/05また鍋を焦がしてしまった、大掃除も始められないのに

帰 農 人 2021  12/05

    また鍋を焦がしてしまった、大掃除も始められないのに

 玉ねぎの植付は障碍者農園「ゆめファーム」の応援もあり一気に進み、あと少しである。2週間の研修の最後の日の今日の夕刻前、玉ねぎを二人で植え付けてると知らぬ車が止まり運転席からなんか叫んでいる。聞き取れないのでそばに行くと「この前精米所で会ったあなただよね」と繰り返している。顔を見て思いだした、「あ~あっ、米糠の畑での使い方など話したね」「そうそう、凄い人だと思ったんだ、仙人だと」と言う。色々話し始めたが、車がすれ違えない細い道路だが集落へ通ずる幹線であり迷惑を気にしながら話していると、障碍者関連の店舗の事を詳しく知っている。世の中のことを常に考えているひとの様であり人格も好ましく思えた。「流山の地のものだが畑も家もみんな借りている」と話すと『本物の仙人だ』と。また、車が来たので「またねー」とさよなら、良き出会いであった、
面倒な人たちも多いが、この人とはまた会いたい、何か動きそうな気がする。

 ちょっとした移動時間でもラジオから情報が聞ける。コロナ関連は勿論として他にパワハラ、男女同権、性的マイノリティー、いじめ、などの問題が多く取り上げられている。毎年2,3万人が自殺する悲しい国だ。希望を持ち良き世の中を築き上げようとの気運もなく、ただ自分の金と名誉を異常に大切にして皆バラバラに生きている。 何故こんな国になったのか、どうすればといつも考えている。江戸時代では街の部落間という中でもいがみ合っていた、今でも流山の農村部では部落が違うと異世界だ、付き合いが薄い。小学校の頃、運動会では部落対抗リレーがあった、中学では部落代表同士の会議もあった。江戸時代は戦争を無くす為、農民から刀を奪い、五百石異常の船を焼き払い、鎖国をし、農村的時給経済を国民に強いた。産業革命の西欧とは当然差が開く、戦の無い武士はただ飯を農民から奪うヘンテコなやくざ集団に、我々は徹底的に歴史の病巣を検証すべきだと思うよ。