百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰農人  2022  3/21 コブシも咲き ヒバリも鳴きだした 

帰農人      2022  3/21
  コブシも咲き ヒバリも鳴きだした   

 この1週間で季節は劇的に変わった、乾燥し、気温が低い「冬枯れ」の状態が長かったが、一気に温度が上がり、雨の日が数度、それも雨量も多い、木々や植物たちは一気に元気になり、除草作業も本格化、今はジャガイモの植え付けに忙しい、明日は3,4人の助っ人が来るので今日はその受け入れ準備。でもまだ糀の注文もあるので中々はかどらない、昨年の今の時期に多く注文が来たので、「3月は嫌だ、教えるから自分で作れ」と色々と指導したがダメ、でも仲間の有機農家のためだ仕方なか。どこも大変なのだ。

 マルチャーという便利な機械がある。畝を立て、ビニールマルチを設置する有難い友だ、12月に大事な2箇所の部品が折れた、農機具屋に発注したが「中々メーカーからの返事がなくて」との後は連絡がない、もう待っていられないので部落の溶接屋の爺さんのところに相談、快く引き受けてくれた。もうかなり歳だし身体も悪く田んぼ仕事も数年前から他の人に頼み、顔も中々見なくなっていたので、頼みに行くのはためらっていたが、ダメもとで尋ねてみたら、意外に元気だった。でも「今年はニンニクがたくさんできそうでさばききれそうもない」と話す。「うちで買い取りますよ」というしかない。溶接の腕は本当に見事で今度も新品同様に仕上がった。だがいつも支払いが大変なのだ、今度の2個の部品は買ってもそれぞれ数万はするので、1万円と餅を持って行ったが、「ダメダメ、そんなに受取れね」と5千円と領収書を渡してきた、いつもそうなのである、安すぎていつも困るのだ。屋号は「かごや」家は宅細工職人から溶接屋になった。とても笑顔を絶やさないとても良い爺さんだ。田畑の開発で回りの部落の人たちは億単位の金が入りみんなだんだん変な顔に変わっていく中、変わらないS爺さんと会えたことに心が一息。

 中東での戦争では、なぜあそこまで街を破壊尽くすのだろうと不思議だったが、ウクライナでも同じだね、ロシア兵の恐怖がそうさせる。ウクライナの全ての男がパルチザン兵として戦っている、たぶん外国からボランティア傭兵が続々来るな、さて。