百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰農人  2022  4/03 4月一日に抱いた小さくて大きな夢 

帰農人      2022  4/03
  4月一日に抱いた小さくて大きな夢      

 この数日の寒さは最後の遅霜の可能性があったが、どうやら凍らなった。1週間前にはトマトの苗が少しやられた。もう夏物の枝豆やトウモロコシ、ナス、ピーマンなどどんどん植えられる、もちろんまだビニールトンネルなどでの保温が必要だが。ここから5月半ばまで気の抜けない日が続く。

 先日国会で「みどり戦略法案」が可決された。20年前に「有機農法促進法」という少しずつ有機農家を増やしていこうという腑抜けた法案が出来たが、まったく有機農家の数は微増にと染まったままだが、こんどの法案は「有機農業の拡大」と「化学農薬、化成肥料の削減」を目指す。つまり環境少しでも壊さないようにしようとのことで、今までの生産性向上、大規模化を目指してきた方向の農政と180度の様変わりだ。どのように予算化されたのか、具体的な政策を見てみないとまだわからんが、大進歩といってまずは拍手だ。 フランスではウクライナ侵攻による食料危機の緩和策として、今まで「農地の4%は耕作しないで自然環境を保護する」という政策を撤廃し増産に取り組んでいる、つまり自然環境大切にする文化がEU各国に国民の意思として育ち、それぞれの基本政策に反映されている。今現在の日本は「有機農業」はタブー視されマスコミでも完全にあえて避けてきたなんとも悲しい現実がある、でも世界の趨勢を見ていくつかの企業は「環境」や「搾取」などに問題があるものは避けなければと本気で動き出した。確かに風向きは変わった。今年は日本の「維新元年」だ。金と利権、名誉などに振り回され、人間関係と自然環境を破壊し続けたこの国の姿が変わるかもしれない、様々な日々の変化に注視しできることを探ろう。

 4月1日にウクライナに関するエイプリルジョークが出ないかなと、ニュースを見ながら考えていたが、見つからない。「プーチンが死んだよ、亡くなったみんなに謝りに行くって、ロシア国民には、核のない世界を作ってくれとの遺言」と、スタッフの木野ちゃんに言ったら信じた。「これで世界は大収束するよ」「ウソ―、でもすごい」、数十秒後、「4月1日?」とばれてしまった。