百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰農人  2022  4/10 蚊もあらわれ、コウモリも飛び始めた

帰農人      2022  4/10
  蚊もあらわれ、コウモリも飛び始めた

 10日前に種まきした水稲の箱苗たちには「太陽シート」という程よく光を通すキラキラの銀紙のようなもので上を覆い、保温し水分の蒸散を防いでくれている。毎朝どの位芽が伸びたかを確かめる。芽が4.5㎝に伸びたのでシートをはがしプールに水を注ぎ入れた。2m×30mのビニールプールが2本ハウスの中に設置してある。奥に向かって下がっているので、それぞれに角材でダムを5か所ずつ作り全体の水位を調節する。おもちゃのようなミニ田んぼにチョロチョロ入る水たちの様子を見ているのはとても楽しい。昨年はそこまでの発芽に失敗し、始めてほとんど米が採れなかった。ここまでくれば何とかなる、昨年の春夏の嘆きはここに終わる。でも2町歩の6割の田んぼは開発で来年から作れなくなる。田畑の再拡大、ハウスの移動等の大問題はこれから立ち向かう大きな課題だが、あまり考えると落ち込むので今はただ目の前の農作業に没頭しよう。ウクライナの戦火の病院の人たちとおんなじだ。

 ウクライナの小麦は何とか3割減くらいで収穫できるそうだ。昨年の在庫もまだ沢山あるが船がロシアから攻撃されるので輸出できない状態だそうだ。EUの戦艦をアゾフ海に派遣して商業船舶の保護をすればよい。難しいかな、商船の中に武器弾薬、戦闘、兵糧等が必ず紛れ込むとしてロシアは許さないかな?、それでもEUは世界の飢餓や政情不安を無くすためだと言いながら陰で支援物資を送ればいい。制空権だろうと、ミサイル発射基地だろうと無意味で無差別な殺戮侵攻に対しては周辺国は断固たる軍事援助ををすべきだ、今はロシアの侵攻を撃退するしか方法はない。悲しいことだがこの局面では「非暴力」とか「非武装」などの理想的な対抗手段はプーチンの物笑いになるだけだ。何とかウクライナの兵士たちにロシアの軍隊を自国に引き返さるように戦ってもらいたい。それしかないのだ、アゾフ海沿岸地域をロシアが支配したら新たな世界的危機が始まる。中国の東シナ海侵攻とともに大きな火種だ。 人類とは何なのか、国家とは何なのか、今世界中でみんなが考えている、より良き道を見つけ出せれば。