百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰農人      2022  4/24 そろそろ田植えだべ 神おろしはどうすんべ

帰農人      2022  4/24 
そろそろ田植えだべ 神おろしはどうすんべ

 柏に「夢ファーム」という障碍者が働く有機の農園がある。半年前から月に数度研修を兼ねて手伝いに来ている。昨日の土曜日にはイベントが企画され、是非来てくれと言われて、土作りの話をしてほしいとのこと。ハローキティと一緒に農業体験が主な行事で、土作りと種まきをするとのことであった。 何のことはない、ブルーシートの上に堆肥と土の混じった山があり、大人たちは交代でスコップで混ぜ、子供たちは2mほどの容器に入った土を移植コテでかき回している。時間が来たら交代させるだけ、みんな何のためにしているのか何の説明もない。でもみんな私語も少なくもくもくと従っている。農園の親会社のパソナと兼松とサンリオの若手家族たちの静けさは不気味なほどで、これじゃつまらんだろうと語りかけた。「この土は食べられるよ、いい菌がいっぱいでおなかにもよく、いいうんこが出るよ、~」と声をかけ始め、ちょこちょこあっちこっちで話をした。 その後枝豆の種が入った紙コップをキティちゃんから渡され、マルチの張った畝には1mくらいずつに番号が書かれその中に10個ほどある穴に2個づつ種まきをするのであるが、子供と家族が永遠とやっている、これもやばい。「あんまり深いと豆が腐っちゃうよ、」と色々話してたらマイクが飛んできた、農園の連中はイベント慣れしてないようだ。親会社の企画の手伝いという感じで、百姓たちと参加者の会話はほぼない。誠に胡散臭いイベントであったが、彼らが育てている野菜たちや土、苗、畝などを丁寧にみることができた。ちゃんと丁寧にやっている、ただ障碍者たちの働く場作りが主で、営農としては成り立っていない。あまりにも非効率だ、このシステムの是非はわからない。けども農園のみんなは好きだから付き合いは続けるよ。

 関東はだいぶ暖かくなってきたが、西欧や中東地域はまだ寒い。でも石油の値上がりで、薪ストーブの使用が多くなり、ヨルダンでは大胆な違法伐採が各地で行われているが非難する人はいないそうだ。全世界でやっているだろうな。食用油の高騰も騒がれているが、日本では安いパンやスナック菓子やラーメンなどの様々な目的でパーム油を大量に消費している。これがインドネシアの泥炭地火災の原因だ、一回の火災で日本のCO2ほど出る。でも知らんぷり。