百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰農人    2022  7/03 台風こいこい 雨よふれ 

帰農人    2022  7/03
   台風こいこい 雨よふれ    

 冬に東南アジアからわたってくるオレンジ色のアマサギの子供がいた、トラクターで耕していると、そばについて歩き、飛び出してくる虫たちを必死で食べる様子ががとてもかわいらしかった。暑いので口を大きくあけながらも敏捷である、飛んでる蝶も捕まえる、バッタ、トカゲ、カエルを飲み込み、小さなネズミも捕まえたがさすがに飲み込めなかった。 真夏のトラクター作業はラジエターの温度を常に見てないとオバーヒートになりやすい、ギアを落としてゆっくり作業するしかない。ちびアマサギはひと時の友としてありがたかった。

 ここ10日間、チベット密教の瞑想修行の「虹の階段」中沢新一著を読み返していた。様々な瞑想の仕方が600ページに語られているが、その中のエッセンスを感じ取り日常の心得として感じ取りたいのだ。 敵対する敵のような人、いじめてくる人などは何回かの前世でとても近い近親者であり、心を浄化するための宝物であるから、その人に感謝せよ。ともかく自分の心を見つめ、様々な欲を凝視し、特に夢の中ではよく見えるので、夢をよく見、考えること、ともかく「他利」自分以外の命の幸福を常に願い日々を送ること、現在地球上で起こっていることは全て神遊びであり、囚われすぎてはいけない、幻であり空である。 そんなことを少しは再認識できたかな。ちょとシラミを潰しても因果になるし、人を殺してもその後の心がけで良き再生や解脱も得られるそうだ、ともかく毎日仏の心を心がけること、ほかの人の素晴らしい行いを賛美するしかないのね。

 アメリカは面白い。先週、最高裁は中絶は違法であるという決定が出され、国中で大騒ぎしている。カトリック教が地盤の共和党支持者たちは「これで多くの命が救われる」と大喜び、日常でも中絶するため医院に入る人たちに抗議の声を上げている、厚かましいにもほどがある。でも彼らは神様の教えなのだと胸を張る。 アメリカの人たちのほとんどが、最高裁判事たちのことをアイドルのようによく知っている。それは何より素晴らしい。でも銃規制に関する法案も規制するどころか緩和された、それもこれもトランプが共和党寄りの判事を増やしたからである。