百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰農人    2022  9/25    小3の時カラーテレビが来た、吉田茂の国葬をじっと見ていた

帰農人    2022  9/25 
  小3の時カラーテレビが来た、吉田茂国葬をじっと見ていた

 先日の台風の雨はそれなりに降った。田んぼも水浸しである。水を落とす水路が満杯なので水は引かない、周りの稲刈りは全て終わり、残っているのは俺の田んぼだけだから、土地改良区の排水ポンプは動く様子はない。水浸しの田んぼでも刃先が水の上にあるものはなんとか脱穀することができる。しかし今年もうちの田んぼの雑草は多い、モミと共に多くの生草を脱穀するとコンバインの中で詰まりやすい。ただでさえ水分が多いのだ、コンバインを少し動かすと、脱穀部分に草が入らないように草を抜き取る作業が永遠に続く、2時間で終わる作業が一日かかる、仕方がないのだ、草をはやしてしまったのは自分なのだから、「2回代かき」に「アメンボ君」に除草ではうまくいかなかった。また来年挑戦だ。少しずつながらも脱穀したモミを乾燥機に入れて濡れたモミを熱を加えず風だけで乾かしている、溜まったら乾燥作業に入る。住宅地なので乾燥機の音も気になる、夜や朝早くは回せない、こちらも落ち着かない、敷地の広い農家とは違い、住宅の借家で乾燥機を使っていられるのは奇跡的でありがたいのだ。いつも危うい条件下の中で生き延びてきた、ある意味でゴキブリ的根性で百姓を続けているのだ。それしかできないのだからそれでいい、続けられればありがたい。

 夏休みなどにNHKラジオでよく「子ども電話相談室」をやっている、結構好きだ。数日前の祭日にもやっていた。「なんで金目鯛なのに、目が黒いんですか?」と小二の女の子、「金目鯛は深海を泳いでいるので光が少ない。そこで目の中に反射板があり、光を数倍に増やして、よく見えるようにして餌を捕まえるんだよ、その反射板があるから正面から見ると、黒く見えるけど、斜め横から目を除くと輝いて見えるよ、夜行性の猫などにも反射板があるんだ」となるほど。 昔はTBSで夕方やっていた。忘れられない回答がある。「なぜお坊さんは頭がつるつるなのですか?」、無着成恭さんは「あのねーお坊さんたちは、なるべく心の中の様々欲望を少なくしようとしてるのだけど、毎日新たな「欲」が出てくるの、だから毎日生えてくる髪の毛をそって”戒め”にするんだよ」と、大納得。