百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰農人    2022  10/09    もうじき寒くなる 薪を切らねば 

帰農人    2022  10/09  
 もうじき寒くなる 薪を切らねば  

 左手の親指を痛めてしまった。二日前トラクターのロータリーを修理した時、軸を外すために鉄の棒をあてがい、大ハンマーでたたきつけていた時、抑えていた手を打ってしまった。「このやり方はあぶねえな」と思った矢先である、いつもならプライヤー等で抑えて手を保護してきたが、なぜか思いつかなかった。 10年前も同じところを大けがした。その時はヤギ小屋の水差しを工夫しようとペットボトル丸鋸で切っていた時、骨まで削ってしまった。手伝いに来ていた、若いカトちゃんにハチマキのの手ぬぐいを切り裂いてもらい、縛ってもらい、自分で運転して病院に行った、爪下の関節の所を十数針縫った、数日様子を見てだめなら切り落とすとのこと。ありがたいことに切らずに済んだが、神経は戻らず変な感じだ。 たかが親指の傷だが、体全体の調子がおかしくなる、今日は肩こりがひどい。腫れて指が曲がらず痛いので納豆の辛子袋を開けることもできない、何かと不便だ、夜にはビワの種の焼酎漬けをちり紙につけ巻いている、今朝は反対側に水疱が二つできていた、完治までは結構かかりそうだ。ともかく気をつけねば、農業は一番事故が多い仕事なのだ、毎年400人ほどが死んでいる。

 パキスタンの水害は想像を絶する甚大なものだ。国土の三分の一、日本の面積ほどが水につかり、一〇日以上を過ぎた今も水位は半分も減っていない、インダス川流域は広大な平野で水はゆっくり海にそそぐ、貧乏な農村地域は日干し煉瓦の掘立小屋が多くほとんどが崩れ去る、水が引いた後は川底の粘土でまた日干し煉瓦を作り、家を建て直すのであろう、小学生くらいの男女がよく作っていたっけ。援助が進んでいるのか、飢餓のニュースはないが蚊の発生でマラリア患者が多発、特にこどもがとの報道が多い。たぶん悲惨な状況は幾つもあるであろうが、あまりにも世界中で混乱が多発しているので調査も報道も手が届かない。

 昨日台湾政府が「国境線を超えて侵入する飛行機や船舶には攻撃する」とコメント。どんどん侵入してくる中国軍に待ったをかけた。米国の航空母艦「ロナルドレーガン」も近くにいる。中国の人民会議も間近、駆け引き、かけひきの日々。