百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

 帰農人    2023 11/27 凛とした大気の中  お月様は神神しい

     帰農人    2023 11/27
   凛とした大気の中  お月様は神神しい

 春から開墾してきた新しい畑に初植え付けが始まった。まずは玉ねぎ、黒マルチの畝をたて、15㎝間隔にくぎ穴が開くようにデカいスタンプの様な手作りの穴開けバタンバタンと畝に降ろす。以前は最初から穴の開いたマルチを使っていたが穴がデカすぎてけっこう草が生えてしまう。けっこう広く作付けするので春先にはその草取りで数日かかる、くぎ穴だとちょいちょいと草を抜けば終わるし、しっかり保温できる。ある程度重いので少し大変だが効果は絶大、ネジ釘なので出し入れが簡単で間隔を変更し枝豆やニンニクなどにも使える。暇が出来たらもう少し軽くしたく改良したいな。 実際に畑仕事に入り土質がわかるけっこう砂が多い、いいかもしれない。今までの所は粘土質強くそれなりに苦労した、まあ作ってみなければわからないよね。でも新しい畑の作業は新鮮だ、気持ちはブギウギだ。

 その畑の隣に開墾地がある、まだ手を付けてない、大きな木も数本あるので、切り倒して伐根もしなければいけない、3月が期限のハウスの移動作業を終えた後から手を付けようと考えていた。しかし「葛飾たんぼクラブ」用の畑が中々見つからない。幾人にも相談し地主にもあたってみたが、どれもダメだ。大勢が作業して駐車場もいる、これが難しい。その開墾地には駐車スペースも作れるので、もうここしかねえか、期限切れだな。もう毎日悩むのは辛い。まだまだ畑は足りないので使いたいのだが、仕方がない、またいい畑が見つかれば移動してもらえばいいか数日前に決断。今日はそのスタッフたちや博物館の学芸員らに現地案内をした、草刈りや木の伐採などを手伝ってもらえば、伐根などはオラがユンボを借りてきて作業すれば春からの農作業は十分可能だ。どれだけ手伝ってくれるか次第だ、その駐車場部分は「田んぼクラブ」が25年前に初めて手掛けた畑でもある。数年使用した、また巡り巡ってやり直しの開運の神様のお計らいかもしれんね。

 

帰農人    2023 11/14 すごい歴史の瞬間、毎日の世界のニュースはしびれます

帰農人    2023 11/14

   すごい歴史の瞬間、毎日の世界のニュースはしびれます

 葛飾区の郷土と天文の博物館主催の農村文化体験集団「たんぼクラブ」ができたのは、オレが百姓初めてまもなくの頃だったので、付き合いは30年近くになる。色々とサポートしてきたが、今回の開発立ち退きで、新たな移転先が中々見つからない。農地は1反三百坪くらいで幾つも見つかるが、月二,三度の作業日には二〇台ほどの車が来る、その駐車場との兼ね合いが難しい。以前は耕作放棄地が沢山あり、好きなところを借り放題であったが、N君が外国人労働者を二〇人位使いだし、ネギと小松菜の大農家になり、市内のまとまった畑は大体なくなった。また大開発で農地が激減し、農家たちの気持ちも変わり、中々貸してくれなくなった、もう厄介者ではなく、資産としてみるようになった。 ここがいいと目星をつけ交渉したら、一人暮らしの婆ちゃんは喜んでOKしてくれたが、子供たちの反対にあってボツ。多くの人が来るから何か問題があったら困るとのこと、オレがやるなら貸したいと、いいところがあったらとお願いしていた人たちから情報が入るたびに確認し、地主を探したり中々進まない。「玉ねぎの苗を植えたいのだが」とせっつかれるが、たぶん間に合わない。こちらも残り少ない畑の一角を貸すしかないかな、でもまだ希望はある。一軒の地主さんの引っ越し先が大体わかったので、聞き込みで探さなければいけない、見つかれよ。

 数日前から少し寒くなり、また薪ストーブの活躍だ。薪は隣の郵便局が裏手の大木を大量に切ったので、山ほどある、でも切ったり割ったりする時間が中々取れない、ハウスの移転等の作業が落ち着くまではどうしようもない。でも今日はこの冬初めてチェーンソーを使った、買い替えた新しい刃はとてもよく切れる。一〇分足らずで数日分のマキができた、今も気持ちよい音を立てて、暖かくしてくれる。ストーブをつけるとすぐに猫のミーコがそばで陣取る。ベジタが来てから嫌われ、エサも食べてくれない時もあったが、最近少し仲良くなった。ベジタ用だった残りの煮干しとオカカもよく食べてくれる、少し和む。

 EUは、パレスチナ問題をこの十年間無視してきたことを素直に認め、懸命に次の道を探し、もがいている。世界中の閣僚たちが日々飛び回っている、さて、どうなるのだろう。下手すると、大惨事に発展する、それはみんな恐れている。本気でヤバいと感じているのは確か、愛するドイツの外相、ベアボック女子。彼女はEUを代表しての交渉等に中国や中東なども行く、いつも臆せず、堂々とした容姿で発言も的確だ。よくドイツのニュースでは登場する。イギリスの元首相キャメロンが外相就任だって。西欧は面白いね。

帰農人    2023 11/06  なんかウイルスが元気だね みな具合が悪い

帰農人    2023 11/06
   なんかウイルスが元気だね みな具合が悪い

 昨夕は、今年最後の野球の試合を見たくて、いそいそと帰宅を急いだ。途中、栗の代金を支払いに、溶接屋の爺さんのところへ寄った。「お茶飲んでいきなせえ」 「えっ、あー…じゃあ車どかしてきます」と、戸惑ったが、年寄りは宝だ、無下にはできぬ。ましてこんなに優しい人はめったにない。 婆ちゃんは、細っこい蒸しサツマイモの冷えたの煎餅とお茶を。猛暑での野菜の被害など話した。作業場が整理されていなかったので、溶接の仕事は引退したかな、もう頼めねえのかなと思っていた。大変腕のいい職人で、いつもほれぼれする仕事を超安値でやってくれる、もっととってよといつもこちらからお願いしている。笑顔で受け取らない。玄関には大きな竹ざるによくできた落花生が並んでいる、昼は干してるんだな、質素でつつましく仲良く二人で暮らしている。どうやら仕事は時々頼まれるそうだ、目の具合はよさそうだ、良かった。

 帰りのラジオではまだ試合の序盤で動きがないそうだ、帰ってからは酒を手にくぎ付け。阪神もオックスもみんな若い、ほとんどが25才デコボコだ、みんな気合に満ち溢れている、なんともすがすがしい野球風景だ。30半ばのおっさんたちが頑張ってる楽天の姿が好きだが、この両球団のぶっちぎりの強さは、奇跡だ。今後も楽しみ、他球団も急速に変わってゆくよ。  中継の画面の上に打者の名前が並んでいる、②紅林③森④頓宮、深い木々たちに囲まれた社を思い浮かべてしまう、日本っていいなと妙なところで感心している。

 先週は二つ後輩のタマダは、壊れた機械などを3回片付けてくれた。そのたびに領収書を見せ、半額を手渡してくれる、5千円、1万円、2500円、「おめっ、儲けなくなんべよ」といっても、「さんざんワルしてきたから、かわいがられるように正直にやるしかねえ」とのこと。中学1年で盗んだバイクで走ってたもんね、ヤクザに組入れしたこともある。同年代の外れた連中との付き合いは深い。死んでしまったが、ユーズの純ナマに思入れが深く、ずっと付き合ってきた俺たちによく、純ナマの話をする。 新しい真澄屋の隣は旧村山接骨院だ、ヒゲで柔道場もやっていた豪快な親父には小学生の頃から何度も治療してもらった、不良たちの面倒見がよく、タマダは村山さんが具合が悪くなり病院通いするときはいつも運転したそうだ。今もおばさんの所へはよく行くらしい、どうりでうちらのこともよく知っている。やつと話してると、沢山の同級生の様子や関係がどんどん出てくる、面白い

廃棄したいバッテリーがあったらください、一つ5百円以上で売って半額が入るよ。

帰農人 2023 10/30 夏が終わったと思ったら、すぐ、冬の気配、秋はどこ

帰農人    2023 10/30

  夏が終わったと思ったら、すぐ、冬の気配、秋はどこ

 酒のつまみをこさえようとすると、よく焦がす。今夜はとれ始めのアスパラナを柔らかくしすぎた。名の通り、アスパラの感触が似ていて、黄色い花も食べるオシャレなツマナ、残念。   

やっと冬の野菜が続々と収穫できるようになり端境期はやっと超えられた。年内の大事な来年の苗もほぼ種まき終えた。いつもなら里芋の収穫で忙しいが、今年はほぼダメ、小さな芋たちはすぐに収穫できるだろう、その時間をハウスの移動作業に回せる。 数日後に4棟目が完成しそう、あと3棟だ、年内にもう1棟建てられたら、予定どうりだ。最後の2棟は来年3月までに解体できればOK。どうなるんだろうととても心配だったが、何とかなりそうだ、
そろそろ井戸を掘って、電気も引かねば。 
ちょうど十日から研修生の17才の女の子が月一杯まで来ていて明日帰る。
彼女がほぼ1棟(40m)を分解し、また建て直したと言っていい、難しいところは俺がやるが、9割はやった。すごい。コツコツと手抜きしないで作業をしてくれる、17才なのにしっかりしている、うちと同じ6人兄弟だそうで、鍛えられている。風呂も沸かし、夕飯も作る、ちょうどそのころに俺はレコードを聴いていた、何聞かせてやろうかなと毎日違うものを選んだ、その後色々話した、しっかり付き合ってくれた、彼女はほとんどテレビを見ていない、ジャニーズなども知らない、携帯も持っていない。18になったら自分で買うことをみんな納得とのこと、本が好きだ、いっぱい話せたよ。
軽トラでは寒い時でも窓を開けてる、匂いには敏感だという、オレがほとんど風呂に入ってないのも知っている、土曜日の運河での朝市では販売を任せた、しっかりやってくれた、この前の研修生は放置されたと叫んでたけれど。 あまり若いので、オレが来ている晴れ着を着せれば、みんな納得すると、A子の手ぬぐいシャツを渡したら「一度洗っていいですか」と、昔の暑い前掛けも渡したのに、やだったんだろうね。オレどんな匂いしてるんだろう、明日アキ達に聞いてもらおう。
俺の鼻は完全に死んでいる、ガス漏れにも気づかないだろう、いくら臭くっても、あまり感じない。生ごみ用の容器をからの悪臭をマサに指摘された。帰ってきて、「なに、この匂い」と。そうなんだと容器を洗ったりする。 
素敵な匂いも嗅げない。発酵の香りは大好きだが、わからん、寂しい。でも口に含むとなんか匂いの断片は感じられる。
幼い時からの蓄膿症はほぼ改善してスース―と気持ちよく息ができている、それだけでもありがたい、10代は毎日が鼻づまりで苦労した日々だった、わりーこともあれば、いいこともある、毎日それのくり返し。

帰農人    2023 10/23 ストーブに撒きをくべたよ

帰農人    2023 10/23

   ストーブに撒きをくべたよ

 今年の里芋はまるっきりだめだ、壊滅的。わざわざ湿気の多い田んぼあとで育てたが、田んぼまでもカサカサになった、やることはやった、仕方ねー。いつも出来がよく、きれいに売り切れる、この穴をどう埋めるか。あの夏で様々な野菜たちがやられた、誰もがやられた、今年はしかたねーだよと酒を飲むしかないよ。

 月曜の早朝、腹を食われたベジタを見つけた。薄目をあいて、口横から舌が出ていた。体のどこにも戦った傷がない、胸のあたりだけが食べられ、柔らかな腸などはきれいなもの、なぜか皮だけがきれいになくなっていた、血あとはまるでない。なんとも不思議だ。その姿を毎日思いだしてしまう。前の晩、研修生の17才のムスメが料理していた時、台所でミーちゃんと仲良くしていたのが最後だ。その前にノミ取りをしてやった。ベジが死んでもノミたちは何日も袋の中で生きていた。はかないものだ、。最初の数日は忘れるために仕事を頑張った、昼は忘れることはできた。でも家に帰るといけない、幼子を拾って、2か月間のベジタとの日々はどれもまだ新しい記憶だ、あいらしい日々の記憶だ、まさに2か月の映画を見終わった感覚だ、一時の夢を見させてもらったね。

 ハマスの戦闘員は給与明細を持っていた、月給15万円。ユダヤの武器や言葉などの注意書と分刻みの作戦計画書を携へ、ユダヤの民を殺害、拉致した。ハマスと一般のパレスチナ人とは違うというイスラエル政府も、ハマスには家族、親族知り合いがみんないる。ある意味で国民みんながハマスを支援している、重要なハマスの地下基地を狙ってピンポイントで3千発以上のミサイルをビルなどに命中させている。でもビル1棟当たりの死者数は平均ビル一棟当たり一人に満たない、みんなわかって逃げているのだ、これくらいやらなければ、世界は目をむいてくれないことも分かっている。ひょっとしてパレスチナの民は悲惨な中、希望でワクワクしているかもしれない
イラン、シリア、レバノンイラクなどが戦闘態勢に入りつつある、危ない。

帰農人    2023 10/15  かわいい笑顔は 永遠だ

帰農人    2023 10/15  
   かわいい笑顔は 永遠だ

 今日は予報どおり朝から雨、予定では昼の今頃は新松戸のフリマで野菜を売っていたはず。いつも隣で販売していた松戸無農薬研究会は夏枯れで野菜がなく早々に来れないと、うちも何とかかき集めていくつもりであったが、忙しい日々の中でのちょっとした休息はうれしいがこ寒くて、昼寝をする気にもなれない。 

 昨日は松の実保育園の秋のイベントに招待された。いつも給食に使っている野菜を親たちに販売したいとのこと、これは大切なことだと気張って参加。下の3匹がお世話になっていたころ、よく迎えに行った、軽トラック助手席に詰め込んでの帰宅は楽しかったね。 お世話になっていた、かわいい姉さんたちも定年でこぼこ、でもむかしとのままみんなかわいい。ハグして帰りたがったが、保育園の雰囲気はだめよと聞こえたよ。

 今度の中東での惨劇はもしかすると世界中に飛び火し、ひどいことが起こりかねない。すでにいくつかの襲撃は始まっている。早くイスラエルが占領地を返すことを確約させ、ハマスを解散させなければテロが湧きだし戦争も起こりうる。世界中が疲弊している今、悲惨が悲惨を生み出し続ける。早く平和な世界に戻し、絶望的な生活の中暮らしている民たちに厚い援助をしていかなくてはならない、国民の半分異常が飢餓状態のアフガニスタンでの地震では土の家が壊滅し3千人が犠牲になった。勿論国連は緊急援助を行っているが、絶望が塗り重ねられていく様子はあんまりだ、タリバンもよくない、世界のやくざ的政府はあえて残虐な行動を平気でするようになっている。ミャンマー軍は難民が集まっているところに爆弾を落とすし、ウクライナでは戦死者たちの葬儀の人の輪にロシアはミサイルをぶち込み、ハマスはあえて首を切り落としたりする。悪魔たちの狂気があらゆるところで平然と続けられている。武器産業を縮小させ密輸をもっと管理せねばならない、密輸の大きなものは、武器、麻薬に貴重動物たちだそうだ。

 柏警察にサイフを取りに行った、大き目な箱に中身が並べられ、、それは証拠物件のそのものなのだ、金以外全てあった、みな濡れていた、20枚ほどのレシートの文字は消えてっ白、見事に消えてる。サイフはのりの部分がはがれてもう使えない、サヨナラさんかくだね。

今日はみつかったカードで300円ポイントが使えた、まだタネ屋とフクロ屋のハンコのカードでも数千円が使えそう、ハンコは消えなかった、あなたはエライ。

帰農人    2023 10/09  夏過ぎて 初めて湯船であったまったよ

  帰農人    2023 10/09 
   夏過ぎて 初めて湯船であったまったよ

 今週は、ニンニクとエシャレットを百mくらい植えつけ、白菜の定植、二日間づつ、金曜日は開墾地への初めてのヌカまき、なんかいいペースで進んでる感じがする週であった。

 土曜日は運河朝市の新イベントに参加、二万いかないだろうなと期待してなかったが、思わぬ集客、ありがたい。ちょうど研修生が来てたので、一時間ほど売り方を覚えさせ、畑の仕事に向かった、終わりの3時ごろ撤収に行ったら、「僕は放置されました」と抗議された。「トラブルなくちゃんと野菜売ったのだろ、それでOKじゃん」、またその日の朝、警察から手紙が来ていた、販売の準備ができて、落ち着いたころ開けてみたら、財布があったで取りに来い、とのこと、助かる、何枚ものカードや名刺などが帰ってくる。レシートも沢山あって、日誌が空欄で困っていた、何より使い慣れたサイフだもの。

 いつものホームセンターに資材を買いに行ったら、仲良しのレジの姉ちゃんが「夏、大変だったでしょ、今年は白菜の苗がだめで全然入荷しないの」とのこと、腑に落ちた。7月初めから始まる、秋冬野菜の育苗に定植は難しい。このところスタッフがきちっとやってくれて、うまくいっていたが、今年は突然枯れだす苗が続出、原因がわからない、わからないと来年対応できない、ともかくまずはうちだけではないと判明しただけでもうれしい。また昼飯時、木野ちゃんがニュースで柏のネギ畑の苗が全部消えたとのこと、うちも春先のネギ数か月分を枯らし、昨日は泣く泣くその畑をトラクターで草を埋め込んでいた。ともかく全世界の農家が泣いた夏であった。

 昨日のラグビーは、とても澄やかに晴れ渡ったフランスでの戦いはとても鮮やかに写り、試合もがっちり強く、でもアルゼンチンの方が一枚上、日本のラガーマンたちも敗戦を妙に納得できる試合であったろう。熱狂して応援しているアルゼンチン応援団に、とても心が惹かれた。祖国は価格が倍々の超インフラでみんな紙幣をドルに換えるのに躍起になっている。今度選挙があるが候補者の一人が、通貨をドルに変えると訴えている、みんな疲弊しまくっている、それは地球全体だ、多くの国、国民が苦しんでいる。何とかしようとの各国政府間のやり取りも、日々急務で行われている、EUはあれだけもめていた難民問題だが、ここで全体で割り振って受け入れていく合意が採決された。移民は日本でもどんどん受け入れたらいい、昨日子育て仲間を連れて恒例のサツマイモ掘りに来たカズちゃんは「うちの団地や学校の3割くらいは外人なの、娘ともよく遊んでるよ」と嬉しそうでした。