百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

2017 4/08 数年のもやもやがすっきり、でも緊張

軽くしのつく暖かい雨の中、一日のんびりネギの草取りを堪能した。
いつも下準備や難しい機械作業などで、地道な手作業での草取りなどはほとんどできず、かえって「のんびり草取りしてーなー」とよく思う。
今日は土曜の休日、一人で気ままに農作業をするのは俺にとって「休日」だ。
そして頭も中では「シリアの人たち、良かったね」と何度も思う
ロシアが参加をはじめたアレッポへの空爆あたりからアサド政権は滅茶苦茶な爆撃をさらに強化し、殺傷能力の強いクラスター爆弾、樽爆弾などを市街地に無差別に落とし続けた
マスタードなどの化学兵器も何度も使用し、さらに病
院や学校などをあえて空爆し続けた
国際社会が非道だと非難し続けても、「ISを攻撃してるだけだ」とアサドは言い、ロシアも「神経ガスはISが使った」などの擁護を繰り返していた
今回も「爆弾が落ちた所に毒ガスがあった」などと、カエルの面にしょんべん、けっけろけのケーとプーチンは済ましていた
クソ馬鹿な悲劇はだれも止められないのか「クソプーチン!」と叫んだのは数日前、シリアの空軍施設へ
のトマホーク攻撃を聞いて凄く心がときめいた
「やったー」とシリアと共に万歳の手を挙げている気持ちが湧いた
その後、シリアやロシアの声明、各国の賛否の状況などを注視している。
ウクライナで始まったプーチンの強硬うそつき戦略を止める事が出来ない状況に初めて「待った」をかける事が出来た記念日だ、でも様々な政治が深く絡む、ドロドロした記念日だ
でもアサドの殺人兵器の破壊は嬉しい
毎日良き明日をと祈る

2017 3/25 逃げる られるかな?

林にもコブシの白い花輝き、桜も「咲くぞー」と蕾を大きく膨らませている。
まさに春が爆発するこの時期、多品種栽培の百姓は憂鬱の極みである。トマトやじゃが芋の定植、水稲の箱苗準備などの大仕事に追われ、細かい物の種蒔きや定植もある
厄介なのは温度管理、昼間はトンネルやハウスの中は高温で焼かれてしまう日もあれば、氷点下で凍って全滅する朝もある。
どうあがいても全ての作物に目が届かない、いや、解っていても手を出す時間が無い、そして年度末、提出する書類も溜まっている
こういう時は日常の細かな作業がおろそかになるが、テレビや漫画などに猛烈にむさぶりつく
時間的にはいつもと変わらないのだが、心を違う状況に置きたいと思うんだが、我が子たちにちゃんと
愛情を注いでやれてないという心根があり、休んでいても休まらない。 
マサもカフェを始めてから休みが無い、「年取るごとに忙しくなっていくね」と昨夜の会話
おかしなことだが、ほんとにそうだ。でも同僚の様な物と愚痴をかわせたことは、心を大いに軽くした。 数日前までBS12で「傷だらけの天使」の再放送をやっていた、後半の10話ほどを懐かしく観た
オサムとアキラがもがき苦しみながらも一所懸命に逃げ回っていた姿が美しかった。レコードも復活したので中学時代一番の心の師「拓郎」をよく聞き直すと、世の中や国に文句を言いながら自分の生きざまの言い
訳を叫び続けている
弱さをさらけ出そうと懸命な心がかっこいいい
どうやって逃げようかね?。

2017 3/18 教え子に 教えられ なんか初めてかも いい

いつもこの時期、中々乾かない田んぼに、「中々畦が濡れないね」の会話にイライラが、今年は「水が無いと塗れないよ、すぐにバラバラになるんでねえのだ。
やっとまとまった雨に試しに「畦ぬり機」で3枚ほど試してみたが、なんかおかしい、次の日も雨が降ったので、ここぞと塗ってみたらいい感じ、次の雨も当分期待できそうもない気象状況なので、その次の日、頑張って全部を仕上げた。
もうあちこちダメなトラクターに無理がかからんように操作を続けていたのに、最後の1枚の前にキャタ
ピラが外れた。ルミちゃんに支援を仰いだ、軽トラの車内で「何で最後の〜」と嘆く
俺に「なんかあった事は神様からのアドバイスですよね」と諭されてしまった
「そうだよ、冷静に判断を」と、そのあとは的確な部品交換などの判断ができた。みんな弱い物だ、ちょとした思いやり、アドバイスは宝石、ダイヤもんだね〜ああ。

 来年大学を卒業し、近所の東葛病院に授産師として働き始める予定の麻実のモロッコ、スペインの半月旅行を始めた。
毎朝まさが「報告が来たよ」と笑顔でタブレットを差し出してくれる、興味深々、とてもありがたいが、ちょと引っかかる。
旅してる時こんなに即座に交信できていいのか?という疑問が浮かぶ。これは自分のこだわりだが、20才の時一年間世界を旅した時は1枚の写真も撮らなかった
「心に刻み込んだ」と、リュックに収めた愛機「ペンタクッスSP」は一度も使われぬまま、売られ。
西欧行の資金となった。桃太も社員旅行でベトナム、生きて帰れよ。

2017 3/12 へんたーい進め イッチニ どこまでも

原発放浪者のアコちゃんが4年ぶりに来て、店のカフェで話をしてくれた。
変態度益々極まり絶好調。着てる服には「脱原発」「戦争へんたい」「脱リニア」「脱ケーツーシロップ」「脱天皇制」「感謝」「祈り」「地産地消」「無関心」「大麻」「朝市」〜等々のメッセージワッペンが張り付けられ、全国を移動するママチャリにも。 完全ベジタリアンで刺激のあるもの、ニンニクやニラも食べないし、お茶も飲めない、眠れなくなるそうだ、そばにいたらとても厄介
でも牛や豚と同じと考えると付き合えそうだ
伸び放題の頭髪はインドのババ(修行者)の様に頭の上に丸めてあるが、5,6年洗ったことがない、ウンコも紙で拭かなくなって数年、寒さにも、ひもじさにも、孤独にも強い。

ここ一か月間、辺野古の反対運動に参加し、毎日ゲート前に座り込み、機動隊に抱えられて移動の毎日をやってきたそうだ。
漁協が巧みに金に操られる話し、辺野古海兵隊の最重要拠点になることなどの他に、昭和天皇が沖縄を米国に差し出した事を、みんな恨んでいるとの話しにはたまげた。
今の天皇は平和外交を政府が嫌がる事をでもするゲリラ戦士だと慕っていた。
1947年、天皇マッカーサー宛てに出した文書が公開されていた。「沖縄を20年、50年以上でもお使いください」と確かに書かれている。
沖縄の新聞では良く記事に掲載されるが、大和の新聞テレビは知らんふり。
またアイヌの墓から略奪され、DNAなどの研究をしている所に昭和天皇親子が訪れ、研究を賛美している報道も見せてくれた。
厄介なやつだね、アコ。

2017 3/04 今年も お雛様出し忘れた ごめん

しばらくお蔵入りしていたレコードを、熱いお湯を浸したちり紙でクリーニング。一枚一枚状態を確認。
どの曲も心に響き仕事しながらなんて聞けない
ライナーノーツを読んだり、英語の歌詞は訳を読んだり、とても楽しい。
数日前からカセットテープの整理を始めた。
録音したものも多く、カセットに何も書いてない物も多く、また箱と中身が違うものも多い
インド音楽を聞こうとしたらマクロビの桜沢の直弟子の小川みちさんの料理教室の様子が録音されていた
元気で怖い婆ちゃんの話しに聞き惚れてしまった。
昨夜は川島英五のライブが出てきた。
聞いた覚えがない、話も歌もとても新鮮
また違うテープを入れるとまた聞き覚えがない素敵な女性の曲が流れてきた、この曲調は大貫たいこみたいだけど、声が若すぎる、これは宿題だ。
30年前の北海道の百姓の越冬バンドの演奏なんて懐かしすぎる。さて次は何が出てくるんだろう
ここ20年以上音楽ライフは止まっていた。
オラの脳ミソ、若返れ。

くるみの抜けた8畳間に貝人の引っ越しが始まった。ともかくどんどんゴミが出てくる、燃やせるものは解体し、糀の蒸しにどんどん燃やす、無駄にならないのが嬉しい。
部屋も広くなり、隣りの姉ちゃんに気を遣わなくてもよくなったので友達の訪問も多くなってきた
どんどん集まれ、宴会をやれ、麻雀でもやれ、
女の子も来てもいいな。

コッコの小屋は二つあるが、古い小屋はあちこちぼろく良くタヌキの襲撃を受ける。
やっと修繕が終わったが、あいつらは入ろうとしない、もう死の部屋ではないよ。

2017 2/27 旅立ち、でも近づく思い

長女くるみの引っ越しを手伝った。軽トラと軽ワゴンに全て収まり、世田谷の経堂までいざ出発
後についてきてと言ったはずなのにどんどん行ってしまう。
強風でハンドルを取られるので高速でも飛ばせない、くるみは飛ばして姿は見えない。
高井戸の出口が近づいたので電話すると、「間違って東名のの方に行っちゃったので、渋谷で降りて経堂に向かう」とのこと
さて大変、地図は持ってこなかったぞ、でも何とか予定時刻には合流、5階までルミちゃんと3人で運び上げすぐ帰路に向かう。
今度は高速を走ったことがないルミちゃんを従えて首都高を抜けていく。周りに迷惑をかけないよう、でもともかく80キロはこさないように、進路変更がうまくいくように気を使う
幸いに夕方の渋滞個所が多く、かえって助かった。 門出を問題なく手伝えたことは感謝に尽きる。銀座の魚主体の店に転職し数か月、とても気持ちよく働け
てずっとルンルン、前の不動産会社での人間関係のストレスで良く泣いていたので「楽しいよ、凄いよ、宝くじあたったみたい」とクルの笑顔を何度も見た
そして店を継ぎたいとまで言ってくれた。
休職中、主にカフェ部門を手伝ってもらっていたが、「最後の日、これでおしまいかと思ったら涙が出てきたよ」なんていう。
「引っ越したら新聞を読もうと思うの、どこがいいの?」と聞いてきた、これには感動
東京新聞じゃない、あとはふぬけ」。
アイドルや漫画など大好きだが、大切な本質もちゃんとわかっている。今度はレコードプレーヤーを買うそうだ。背中見てるんだね。嬉しいじゃないか。

2017 2/13  ばかっ風ブルース

夜、鶏小屋が騒がしいので行ってみたらタヌキが鶏を食っていた。
逃げないので踏みつぶした。瀕死のタヌキはそろそろと外に出た、首の骨を砕いた音、内臓を潰した感覚は記憶に刻まれた。
きっとどこかで夢に現れるな。ともかく仕方がないのだ、罪滅ぼしは、日々多くの命を生み出すこと、助ける事、それしか無い。

 明日、ニホンミツバチの飼育講習会が始まる
次は来週の土曜日、「遠くから来るはいる?」「はい、山形から元女子バレー代表で蜂蜜の専門家になっている人が来ます」とのこと。なんか変な出会いが始まりそう
でもその日は毎年恒例の味噌仕込みの会があり、見にはいけない。でもこれから何回も巣箱作り等の会をやるそうだ
新しい世界が動き出した、春だ、希望の春だ、毎日の様に吹きすさぶ経験したことのない北風たちは祝福なのか、もうバッケ(ふきのとう)が出てきたようだ、
直売所に出されていた。梅は五分咲き、凛と美しい、最後の冬を堪能しよう。

 レコードプレーヤーを買った、カセットやCD、ラジオも聞けSD等に録音できる、そして13,000円。安い
これで埃のかぶったレコードやカセットたちを復活させることが出来る。
さっそく使ってみた、音質もまあ良い、スピーカーを買い足せばかなり良くなるはず。まずは懐かしいかってのスタッフのゴウちゃんのレコードだ
あの声が心に沁みる、買って良かった。今年は余裕が本当に産まれそうだ。
ありがたい、でも好事魔が多し、引き締めねば。