百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰農人    2024 3/17 桃井かおりのレコードも、ブスとか歌ってる

帰農人    2024 3/17 
 桃井かおりのレコードも、ブスとか歌ってる

 軽トラの車検を受けに行った。ライトが引っ掛かった。その次のリフティングして下回りを調べるのだが、「また同じ所ですね、車種もこの前と同じですね」と11月に行った別の軽トラを覚えている。前回の時、「おお、有名人と会えてうれしいです、僕時々畑の方を散歩するんです、ヤギは元気ですか」と、今回もそのおじさん、なんかほっとする。ポンコツの車検はいつもひやひや。

 明日は春一番目の定植、まずはキャベツとレタス、1週間ほどして霜の危険を超えたら、トマトにインゲン、その間にジャガイモを植えなくては。その間にゴミ片付け、これが一番つらい仕事、30年のゴミは中々手ごわい、でも何とか分別して使えるものを拾い集めねば、一つの葬式だね。経済的にも合わないけど、どの資材にもちゃんとお別れしなくちゃね。 葬式と言えば、幼なじみの山ちゃんが亡くなった。小学生の頃はよく遊んだし、中学の野球部ではキャプテンで、まじめで長距離走が一番早く、農協に入りエリートだった。月曜日ごろ自宅で倒れ自分で救急車を呼んだ、腹部の大動脈破裂で、一時意識を取り戻したが金曜日の朝亡くなった。なぜか関係性が深い同級生ばかりが先に死んでいく。そのたびに色々電話をかけまくる、懐かしい声は思い出を多く呼び戻す。喜び、悲しみ、恥ずかしさ、嫉妬、それぞれがいとおしく、酒が進む、もっと生きていてほしかった。

 久々に風呂に入った、元日の朝以来だ。左足の小指の付け根の魚の目が大きくなり、歩いている時痛くてカッターで削るためだ。もう何度削っただろう、おふくろもよくやっていたっけ、今日は気持ちよく歩ける、髪の毛も軽くすがすがしい、久々に入る風呂は、外国人がこわごわ入るのと同じ感覚。こんなに極楽だったのかと感動する、そしてよく動いてくれる自分の体にまた感動したりする。それだけでいいのに、殺しあうことはないのに。