百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

16/4/16 壊れまくるトラクター

初めて新車で買ったトラクターも10年を超えヘタヘタになってきた。
深い田んぼが多いこの地域で初めてキャタピラ式のトラクター、多くの仕事の依頼があり、何より大きな信頼を得た
その後幾つもの農家がクローラー(キャタピラ)トラクターを購入した。
地域を変えた機械であったが、何せ18馬力、小さすぎた.
困難な仕事の連続に故障は相次いだ、とうとうクローㇻの車軸が押しつぶされて曲がり、ちょくちょくクローラは外れるようになり、もう買え変えるしかないと考えていた。
丁度この所の農業予算はTPP関連で多くなっており、市の農政課も補助対象の機械や資材を希望してくれと説明があって、夢の半額補助、500万のトラクターが半額でと夢を描いていたが、市議会の決定は農業にちっとも興味を示さなかった。
つまり国の補助金を受けるにはその半分くらいの額も市は出さなければならず、それを出し渋った。周りの市では出ている、悔しい。
でもここは調整区域、開発があれば大金が入る、農業推進地域ではない。確かに周りの農家は数千万、や億単位の売却資産を得るのは良くある話しだが、全て借地のヘンテコ百姓には全く関係がない。
せめても古い機械や資材を片づけ代わりに貰い受けたり、借地料の半減を交渉するという姑息な手段に日々頭を下げまわるしかない。
そんな中例のトラクターのハンドルが折れた、部品が入るまで半月かかるという。
田んぼから引きづり上げるのに半日かかった。でもしばらく付き合うしかないね。