百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2019 1/13 じじい力 試される還暦 

今、畑はトンネルだらけ、心配なのは強い北風、何度も何度も吹き飛ばされては、泣く泣く修復してきた。
紐で抑え裾にしっかり土をかけ、年々被害は少なくなってきているが、今年も2度ほど小さな被害があった。
一番嫌なのは玉ねぎのマルチがはがれる事だ。苗を植えて4か月は小さな1本のネギ、はがれたらあっという間、またマルチを直し、一本づつ穴から出す作業は悲しい。時々管理機で上に土をかけるのが正解かな。
35で始めて25年目の60才、大失敗は本当に少なくなったが、日々細やかな野菜たちとの対話に安らぎを覚えるなどまだ遠き先だ。
今月限りでユウは一年の仕事を終え、マサの田舎の羽後で百姓を始める。代わって桃太の友達のマコトが入ってくる。20代後半で、木彫の仏を彫る師に弟子入りしたり、インドに旅立ってすぐに全財産巻き上げられたり、優しく思いもあるが、のんびりとした危うさも満載。
一回り上の妻もあり、子もじきに授かるだろう、家族に胸を張れる百姓に育ってほしい、その為にどのようにケツを蹴飛ばせばいいのかが今年の課題。
昨年初めも農園の後を任せようと日々を営んでいたが、彼の親族に引き抜かれてしまった。またやり直し、ユウは本当に仕事が早かった。年少からサッカーを愛し、5年間の国内外での農業バイト生活へた彼の動きは凄かった。それだけにマコトには戸惑うだろう。ジジイの門出、還暦お迎え、ジジイ的包容力を試されってこと?   
俺は笑いがへたくそだ。少しでも笑顔を増やそう。
そうだ、今年の目標はそれに決めた。一番苦手だもんね。