百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2019 2/18 政治に常に関心を、遠ざかるのはダサい

緑の党が結成されて参議院選に挑んだが、落選。供託金の2千万円が没収され、その後国政選挙からは遠ざかってはいるが、市町村議員の会員やサポーターは全国で70人ほどいる。
千葉支部の総会が成田であった。成田の市議素敵な女性の会津さんから誘いの電話があり、会場は古民家カフェのふーらだという、そこは知り合いの活動家のエイコがやっていて気にしていたが行ったことはなかった。
以前彼女が前の店を始める前、無理だよ、家族が滅茶苦茶になっちゃうよと何度もメールで説得したが、彼女はその後走り続けた、今もそう、これは会いに行くのにいいチャンスと、久々の電車の遠出。
参加者はほとんどが議員や前議員、松戸、成田、館山、八街、白井、浦安、野田など結構いる。
それぞれがその議会で活躍している様子を聞き、頼もしかった。
総会の後、福島の放射能汚染~子どもたちを守る活動をしている方が講演をした。学校や施設のそばのモリタリングポスト正常な数値を出すものから3,4割低い数字を出すものに変えられたという、年間1ミリシーベルト越す被ばくは、法律で許されなかったが、福島の多くの地でその基準を現在も超えている地域が多く、幼子や妊婦を抱えた家族が葛藤しながら暮らしている。

温暖化や環境破壊に対してEUの子供たちは声を上げ始めた。スゥエーデンの16才の女子が一人で金曜日に授業に参加せず抗議行動を始めた、それがEU各地に広まり、小中高校生たちが金曜日に学校を抜け出しデモを始めた。これは凄い。注目しよう。

帰 農 人 2019 2/09 阿部の傲慢風は市議会にもなびく

新松戸駅の西口には高層マンションが立ち並ぶが、東口は何も開発されないまま畑と里山がホームから見渡せる不思議な地域。その畑で有機野菜を作り、直売所で販売してきたのが仲間のタマコ家族だ。
昨年秋突然開発計画が出来上がり、三菱地所が開発を仕切り「あなたはこのマンションの12階に住んでください」と突然役所の職員が説明に来たのだから大きな地権者たちは猛反発、すでに地域住民の8割の承諾を得たと役所は強気だが、後の2割が8割の地権者だ。
近松戸市は流山に負けるなと矢切の田畑に物流倉庫群を誘致したりと意気盛ん、あまりにも金が飛びかうので大きな政党はヤバイ議員を変えたりしているとも聞く。
昔、三蔵法師の旅姿のような若い旅のそば打ちがやってきた、タマコは惚れて共に旅立ち、子を連れて出戻った。母さんと妹が野菜を作り、タマコが販売してた。
その後、母の実家の布佐のEM有機農家の野口君が30半ばで堆肥散布機の掃除中機械に巻き込まれ窒息死した。
二人目の若い母ちゃんには赤んぼがいたが、親がひったくるように出てしまった。
呆然と一人残る婆ちゃん、タマコの母親と後片付けなどを手伝った。
ただ同然で機械屋が持っていくという農機具のいくつかは買い取って今も使っている。どちらかというと活動的ではないタマコが先頭で活動しているというので面白い、ともかく励ましの電話をと、彼女は本気だった。
決まったから従えと頭ごなし命令は成田も辺野古も同じ
金の世界で政界と企業が大手を振って日本を潰し続ける、ふざけんなとむずむずしてきたぞ。

帰 農 人 2019 2/02  ルミちゃん無事出産 マナも当選

夕刻、家に車を入れようとしてた時、携帯がなった。『N子です、なんで結婚してくれなかったんですか!』といきなりだ、ぶったまげた。
高校の時、屋上から飛び降りて何とか助かって以来友人との付き合いは切れ、エホバの人たちとだけ付き合っていた子からだった。
小4から同級生になり、毎月の様に文通し、時々、仲間たちと共にボーリングやアイススケートなどしてたが、中一の頃から手紙は途絶えた。軽い登校拒否などもし何か精神的なダメージがあったのだろう。
高校に入ってから彼女の女友達から彼女を支えてくれとの依頼があり、下駄箱交換日記をはじめ、自転車で一緒に帰ったり、上野に青銅器美術展なども見に行った。その後飛び降りた。
丁度部室前の体育館の縁にいて、落ちていく姿を目撃した。その後は小6の時の担任の先生に年賀状をだしていて、先生から様子を聞くしかなかった。
「生きているのがとてもつらい」などと言い出したので、「明日会いに行くよ」と言うしかなかった。話してたら色々事情が見えてきた。俺の担任の先生が好きになり、俺はㇷられたのだ。
どうしても先生の事が消化できないようなので「電話しな。会えばいいじゃん、あとで番号知らせる」、先生に状況を話し、「お前とはどんどん深い縁で絡まっていくなぁー、いいよ話すよ」と言ってくれ、すぐに電話があり、1時間ほどの会話があったそうだ。その後頭の中でぐるぐる回っている。
電話の前に店に来て「アッチと結婚するはずだったN子です」と訪ねてきたので、店の女たちも大はしゃぎ、彼女は引きだり出すしかない。さてさて。

帰 農 人 2019 1/27 そろそろルミちゃんも出産だ

四万十の野生児のマナちゃんが市議会選に立候補した、そして、今日が投票日。
昨日仲間から教えてもらい、びっくり。検索したら出てきた出てきた、
選挙の模様やマニフェストなどが動画などで見られた、若い仲間たちが集い、楽しそうに真面目にバカ騒ぎしている、いいね。
彼女は山の中で育ったサルみたいで、以前うちのヤギを見つけたら、下にもぐって乳に吸い付き飲もうとした。
彼女の父ちゃんはヒッピー仲間の百姓で繋がりがある。ヤギの乳で毎朝チャイを飲んでいたそうだ。
彼女は何故か裸が好きだ。カナダで作ったという最初CDのジャケットも裸でギターをかかえ、バンド名は「ヌーデイーズ」
2年前の年賀状は主産間際の大きなおなかで山の中で裸で犬猫と写っていた。息子の音田朗も2才で選挙カーの周りを走り回っている。木工師の旦那の洋平も元気そうだ、ぜひ動画を見てください。「村井まな」で検索できます。
田舎は変革のチャンスがいっぱい、町は難しい。

あと10日が冬の山だね、今年は思いっきり寒くはならない
底冷えがないので足裏のホッカイロはまだ一度も使っていない、しかし北風の強い日は隙間だらけの家の中を風が遠慮なく通りぬける、幸い今年は良質の薪がいっぱい、遠慮なく燃やせるのが心強い。
昨日の運河の朝市で「灰をもらってくれませんか」と若い男性、やはり薪ストーブ愛好家、畑に返したいとの思いはともかく嬉しい。
ペットだけではなくもっと多くの命との出会い、火遊び、手仕事、海や山などをみんなで愛せる国にしたいね。それからインフル、ノロ予防には「柿渋」が効くよ。

帰 農 人 2019 1/19 昨年の呪いがまだ、あと数日正月と飲もう

実は年末からずっーと寂しい、心に穴が開いている。
クリスマス火事事件の翌日、懸命に小屋を直し、無事の20羽の若鳥たちに安堵した翌朝、半分の10羽が死んでいた。寒さ?焼け焦げを食べたから?
埋葬してしばらく経ったころ、すでに14羽を手に掛けている白猫が小屋の寄りついている、そのあたりを確認したら、金網を止めた釘が数本抜けていた、毎日そのあたりにいたが、ざまあみろこれで手出しはできいねえだろう、笑っていたが、毎日がりがりやる猫の執念に負けた。
ようやく真冬に暖房もいらぬ立派な若鳥になったのに、火事も乗り越えたのにとの悔しさは、がらんと少なくくなった鶏舎に餌を運ぶたびに悲しさは蘇る、なんとも悔しい、でも仕方がないのだ
釘ひとつにしろ、廃材やストーブの灰の中から取り出したものをよく使うものだから、この手の事故は当たり前だよね。今餌は、選別された屑米と糠、保育園の生ごみなどで育てている、20羽位が食べきる量だ。
ヒナが小さい時はごみの中からヒヨが食べられるものを選別し、後はヤギに上げたり、畑に漉き込んでいた。もうそんな面倒はなく、そのまま小屋にぶち込めばみんなが競って食べてくれる、という矢先に半分になった。
寒極まった今、春はもうその先にある、ヒナを20羽注文しよう、収まりがつかない
他にも寂しい思いは昨年の田畑にもいっぱい、毎年良くできていた里芋の日照りによる失敗とか、米の苗作りの種蒔き時に機械の見張りを離れた数綬分が原因の災難とか、悔しい物は多々ある
笑顔で取り返せるような年にしたい

帰 農 人 2019 1/13 じじい力 試される還暦 

今、畑はトンネルだらけ、心配なのは強い北風、何度も何度も吹き飛ばされては、泣く泣く修復してきた。
紐で抑え裾にしっかり土をかけ、年々被害は少なくなってきているが、今年も2度ほど小さな被害があった。
一番嫌なのは玉ねぎのマルチがはがれる事だ。苗を植えて4か月は小さな1本のネギ、はがれたらあっという間、またマルチを直し、一本づつ穴から出す作業は悲しい。時々管理機で上に土をかけるのが正解かな。
35で始めて25年目の60才、大失敗は本当に少なくなったが、日々細やかな野菜たちとの対話に安らぎを覚えるなどまだ遠き先だ。
今月限りでユウは一年の仕事を終え、マサの田舎の羽後で百姓を始める。代わって桃太の友達のマコトが入ってくる。20代後半で、木彫の仏を彫る師に弟子入りしたり、インドに旅立ってすぐに全財産巻き上げられたり、優しく思いもあるが、のんびりとした危うさも満載。
一回り上の妻もあり、子もじきに授かるだろう、家族に胸を張れる百姓に育ってほしい、その為にどのようにケツを蹴飛ばせばいいのかが今年の課題。
昨年初めも農園の後を任せようと日々を営んでいたが、彼の親族に引き抜かれてしまった。またやり直し、ユウは本当に仕事が早かった。年少からサッカーを愛し、5年間の国内外での農業バイト生活へた彼の動きは凄かった。それだけにマコトには戸惑うだろう。ジジイの門出、還暦お迎え、ジジイ的包容力を試されってこと?   
俺は笑いがへたくそだ。少しでも笑顔を増やそう。
そうだ、今年の目標はそれに決めた。一番苦手だもんね。

帰 農 人 2019 1/03 ラッパにマンゴー毛糸のパンツ

還暦を迎える年の暮れ、月初めから毎日の様に夕暮れの半時ほどを大掃除に費やし、完璧には程遠いが、歳神様に後ろめたさを感じずに頭を下げる事が出来たのは百姓として大満足。
また月半ばから大きな厄落としが続いた。最初は夢、ブスの代表選手を抱いた。これは吉、凶?どちらでもあるよね
毎日考え続けているうちに、鶏糞が火元のイブの火事騒ぎ、締めくくるのは大晦日、元旦に親族みんなでの大相続騒動。凄い厄落としの新年だとびっくりしていた。
除夜の鐘の後、家族は近所の神社とお寺に詣でる。俺はいつものように飲んでひっくり返っている。寺ではくじ引きで大そうな景品が当たる、数万の景品いくつもの大盤振る舞い。
朝、「何が当たった?」と聞くと、A子さんに作ってもらった虹色の毛糸のパンツを試着した姿で「オモチャのラッパとマンゴーの缶詰」とニコニコ顔のマサ、新年早々福の神がやってきた。
二日の朝は恒例の遠方でのご来光と参拝、今年は昨年に続き富士山拝来に3時半に出かける、夕方には弟家もうちのガキどもも背揃い、弟のチビ孫抱いたり遊びまくったり、新しい命は何ともめでたいおもちゃ、もう誰にお年玉を配ったかも覚えていない。
凄いのは娘からのお年玉、マサにも俺にも、北海道から舞い戻った桃太は借金を揃えて返してくれた。
「人生が変わった」との思いひとしお、酒の抜けない頭の中で思いがぐるぐる。
三日の農業新聞の社説には「より大きく、より強く、欲望におもむくままに資本が暴走してきた社会に、もうさよならを言おう」と粋な宣言。今年は毒舌、本音の年だ。