百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2020  12/21 仕事は たのしいな

帰 農 人 2020  12/21
  仕事は たのしいな

朝と晩は何度も温度計を見ている。薪の燃焼具合を確かめるためだ。様々な木材をもらうために毎年使いようが違う、焚き付けにはどの木材か、細さは、一気に温度を上げるのと、その後温度を保つのにはどのくらいの太さか、またどの木を優先するのかなど決まると落ち着いて正月を迎えられる、暮れ正月は人が集まるので薪の使用量が半端じゃない、でも良い仕事だ。この冬は糀と餅を4,5回仕込んだ。大体の使用量も確認でき、チェーンソーの刃の研ぎ方も成功、気持ちよく切りそらえる、今度の木の割り方も大体分かった、家の周りにそれぞれに使う薪がコンテナに揃えられていく、米を研いだり計ったりなどの作業場も整えらてきた、冬至の今日、冬を越えられる余裕を持てた。

一週間前からJAから堆肥運搬用のダンプを借りた。無料で借りらるが、梅雨明けすぐのぬかるみにはまり、救出時にトラクターと接触しドアの下の方をへこませた。板金修理で多くても10万円かなと考えていたが、修理屋はドアを取り替えなきゃダメだと28万の請求をしてきた、2ヶ月間JAの人との交渉で10万だけ払う事に決まり、胸をなでおろした。でも中々その後借りる気になれなくて、牧場のダンプを借りた、これは1回2千円、これから50回使えば元をとれる、今回は7回運べた、これで年越しには充分だ。明日は洗って返すが、JAのチェックが厳しくて、「あそこが汚い」といつも指摘される、明日は3回目の勝負だ、今回は綺麗に終わりたい、次からは楽に借りられるから。そのうちロボットみたいな担当者たちとおかしなことを言いあえる事もあろう、兎も角、明日はお掃除。

堆肥をもらう守谷の牧場のそばの広大な田んぼ一部で2回「タゲリ」を見つけた、「わっ、久しぶり、やっぱり面白い顔だね」とワクワク、10年前には新川高地は渡り鳥たちのサンクチュリア、多くの見学者が来てた。今は開発で散々だ、毒死列島だ、兎も角俺は生き物を育てるよ。

帰 農 人 2020  12/13 正月の「三つ葉」は、まかしといて

帰 農 人 2020  12/13
 正月の「三つ葉」は、まかしといて

まだ一度も霜が降りない。毎年11月の中後半には来るのだがひと月ずれてる。
おかげで全国的に野菜があふれ、ひどい値崩れ、白菜や大根を作る大きな農家は出来たすべてを出荷すると経費で赤字になるのでトラクターで潰しているようだ。所得補償の保険もある、でもヤダよね。
幸いうちでは廃棄する野菜はまだない。でもともかく安くしなければ売れないと思い悩ませながら、でもみんなが野菜を思いっきり食べてくれるのは悪くない。なんとかこちらも生き延びていけてる。バタバタした日が続き、中々大掃除などもはかどらないが、今年はマサが頑張っている。障子も張り替えたし、湯のみの渋落としなどもせっせっとやっている。
こちらは農場の仕事と片づけをやりながら、朝晩のストーブ用の薪整理、昨年もらった古い薪などをなんとか使い続けて今日でやっと使い果たした。、明日からは油っ気もある良い薪を使える、どうしようもない薪を使い切れたことがとても嬉しい。これこそ歳神様に感謝する作法であるとほっとする。 そろそろ年賀状を買おう。

最近テレビの視聴方法で新しい発見をした。BSを見る時NHKは左隅に受信料のごたごたの文が入り見づらい、リモコンの番組表を何回もタイミングよく押せば消えるが中々面倒くさい。でも録画した番組には邪魔がないのでまず録画し、おっかけ再生で見ればきれいに観れる。番組表を何回も押し格闘する5年間は何であったのか、でもその自分もかわいいとと思う。すこしでも馬鹿な経費は落とそうと日々奮闘しているが、通話かけ放題月2千円のガラ系の携帯電話も何かに便利そうなスマホに変えたいなとドコモ店に行った。色々聞いたがやはり1年後には高くなるそうだ、今は千円でも節約したい、もう少しガラ系を続けよう。ポイントで換えの電池ももらえたし、もう少し仲良く付き合えそうだ。 
今年は正月用の「根三つ葉」が上手くいきそうだ。暮れにもの凄く高くなる特別のものだが、それを安値で大量に届けられる事に小さな誇りがともる、イエスも喜んでくれるよ。

帰 農 人 2020  12/06 コロナよりも原発は、はるかに問題だ

帰 農 人 2020  12/06
 コロナよりも原発は、はるかに問題だ

農業新聞の一面のコラムに中学生の頃大好きだった吉田拓郎の事が書いてあったのでびっくり。
旅人詩人岡本おさみと何本かの旅の曲を出したとの話だった。一番のヒットは「えりも岬」、そして「旅の宿」、ゆかたの君はススキのかんざし~だ、旅先からの電話で書き写すその詞に、拓郎は体が震えたそうだ。情緒ある旅を楽しめない今を記事が嘆いている、そう長くないよ、戦時中の5年に比べれば。

 福井の大飯原発の差し止め訴訟で裁判所は活断層上の原発は危険だとの判決を下した。爆発した福島第一と同様無理をを承知で建設したのだから早く解体した方が良いと司法は言うが、関電と国は控訴するそうだ。
この所、脱炭素社会に向けての政策が出されているが国はどうしても原発を棄てようとしない。「核燃料リサイクル」の夢は「もんじゅ」の破綻し終焉したのに、高純度のプルトニウムを製造する為に、東海村にある古い「常陽」を再稼働しようとしている。
どうしても核弾頭ミサイルを持ち、国連の常任理事国にもぐり込みたいのだ。米国も日本に核を持たせて、中国、北朝鮮ににらみを利かせたいと舵を切ったのは明白。
その為には「改憲」が絶対条件、核を持てば「イージスアショア」などなくても良い。中曽根は言った、日本は不沈空母。

 仕事場や家庭での苦悩を聞くことが続く。先週山でアドバイスされた「変化を楽しんだら」という言葉を早速友人に送れた。一つの良き出会いは次につながっていく連鎖が面白い。H子さんには話した「黒の舟歌」を送ろう、
「えんやコラ今夜も船を出す」毎日届きそうにない相手に船をこぐしかないよ。また農園に遊びに来てください。でも色んな人が来て頭の中も滅茶苦茶だ。 有機農業を週末にしたいと神奈川のインド人家族が来た、流山は遠いので神奈川の有機農園を紹介するよと安請け合い、これが中々面倒で落ち着かない。 暮れの一日一日が過ぎていく、薪の準備と便所掃除、あと色々、でもともかく今年は腰が重い、あきらめが肝心、まずはドブロクを仕込もう。

帰 農 人 2020  11/29 奥多摩に ごおっーと風が吹いた

帰 農 人 2020  11/29
  奥多摩に ごおっーと風が吹いた

「変化を楽しんだら」と、アベちゃんの言葉、心に沁みた。今回の山行はこの言葉を聞くために会ったみたいだ。 
沢伝いの岩登りと急登を何とか登り終え、棒ノ折山山頂の絶景を堪能し下山を始めた時、先を行く麻実とくるみの「なんでー」と絶叫が聞こえた。くるみが最も敬愛しているアベ女史と予期せず偶然に出会ったのである。
下山後、温泉に入り飯能駅まで送る時間は天国の様だった。

以前から聞いていたが遠い先のことだと思っていた噂が急に現実味帯びてきた。ハウスを中心とする我が農園の中核部分の土地開発の話が夏ごろから急展開し始めたのだ。2,3年後に、コツコツ立てた7棟のハウスも、掘った井戸や、めぐらせた水道配管なども、糠床を作るように育んだ田畑の大部分が亡くなる現実にここ数ヶ月、心は重く沈んでいた。 

登り始めた時「気分転換になればいいね」とくるみ、気にかけてくれていた。娘二人の会話と歌声は山行中響いていた、ともかく明るいし、今朝握ってきたおにぎりと沢庵もとても美味しい。紅葉を期待していたが、12月を数日に控え葉は全て落ち、落ち葉の道になっていた。尾根を境に南は針葉樹、北は枝だけの広葉樹の景色は見事、根っこだらけの道を踏みしめるのも面白い。下山途中道を間違え、すべりやすい細道に、麻実の悲鳴が数度、これは違うと、尾根を目指してよじ登ったら山道を発見、みんなを呼んだ。
その直後アベちゃんは後ろから追いついてきた。なんともまぁ、不思議な神遊び、その後は素敵な会話が続いていた。

 こぎれいな温泉に入る。風呂に入るのは半月ぶり、靴下を脱ぐと指の間から黒いごみの塊が落ちる。そばで施設の人が必死に床拭きをしている、コロナ予防で、窓を開けたり、清掃したり、検温をしたり大変だ。見つからないように垢の塊をロッカーの隅に手で払う。股引やTシャツは裏返して着てドライヤーなるものを数年ぶりに使う。抜け毛が沢山洗面台に落ちる、やはり隣りで洗面台を清掃しているので、慌てて抜け毛を流した。

風呂後のビールを太史と飲んだ、美味かった。 
なるようになれ、焦ってもしょうがない、でも準備は怠りなく、日々を大切に擦るだけだ、肩こりよ飛べ。

帰 農 人 2020  11/22

帰 農 人 2020  11/22
  4度目の正直、天気よ たのむ 

ここ半月オンボロ軽トラ2台の調子が悪く泣かされ続けた。1台は朝のエンジンのかかりが悪く、毎朝他の車で引っ張ってエンジンを始動していた。修理屋に出して戻ってきたが、3日の内に元どうりに、もう一台でしのいでいたが車検で排ガスで引っかかり、修理屋に出すが調整等では治らないし、いくらかかるかわからないそうでとりあえず引き上げてきた。
すでに修繕費に11万かかって2台ともまともに使えないことに深く落ち込む。 
朝のかかりが悪い方のプラグの交換を修理屋に相談したら、まず排ガスを調べなければ交換しても意味がないかもとの事、やる価値はあると判断され、工具を借り俺が交換し、プラグの支払いに行くと、社長は代金を受け取らなかった。みんな大変悪がっている、「さっき排ガスを計ったらよかったので、こっちのキャブ(燃料と空気の混合機)をむこうに取り付けたら?」「いいかも、そう難しくもないですよ」とのこと、すぐに挑戦。 10本位のホースやコードがついていて、取り外しには苦労した、20年くっついていたものは中々外れない、きっと専用の工具があるんだろうね破損したホースなどを引っ張ってつけたり、いつもの農機具の修理の感覚が生きてエンジンは動いた、すぐに車検場に、通った。もう一台に問題のキャブを取り付けたら、調子が良くなり、毎朝すんなりエンジンは始動する。
ここ5ヵ間2台は何事もなかったように調子が良い。あの悪夢からの解放に、俺とマコトは「これ、本当?」と煙にまかれたような気分を感じている。捨てる神、拾う神だ。

研修生の太史は、「父の夢枕に聖徳太子が出てきたから名付けられた」とのこと。「子」では女みたいだから「史」。太史は小まめによく働く、大掃除を始めたマサに手伝わされて障子の張り替えを連日やらされた。毎日掃除機もかけてくれるし、夕飯も自分で作る。数日
前にクルミから「山登ろうよ」との誘い、今度の土曜日飯能の近くの「棒の折れ山」に決定、
太史も登山部だった、行というので誘ったらという、麻実も参加、お願い雨降らないで。

帰 農 人 2020  11/16 11月の花火

帰 農 人 2020  11/16
11月の花火 

昨夜6時過ぎ、爆発音が聞こえた。なんだろうとマサと話していると、しばらくしてまた一つ、そして続いた。花火だ。
外に出てみると丁度郵便局の上に上がっていた、青田当たりの自治会が盆踊りの時上げる花火を11月に上げている。
30分以上続き、最後は連発。近所の家族や子供たちの叫びも聞こえる、みんな周りに迷惑をかけないようにひっそりと暮らしているが、そんなのつまらない、もっと賑やかな世界がいいな。この花火は今の状況の中で嬉しい演出だね、

今年は無人直売所での盗難が多い、仕方のないのだと思う。これでもか、これでもかとコロナが収まらない。でもずっとつきあい続けて下さったお客さんたちには少しでも良い野菜を渡し続けたい、できる事はそれくらいだ、我慢の時だ。

ここ数年、薪を貰っている植木屋の兄ちゃんが自分の家のストーブ用に貯めていた古い薪があるというのでもらった。確かに古く、油は抜け、スカスカした薪は雨による水分も多い、軽トラ何台分かのその薪を今使っている。燃えにくく火力も弱い、でも工夫すればなんとか燃える、まだ寒くならない今のうちに使ってしまおう。ともかく俺の周りにはオンボロが集まりやすい。それを工夫して生活するのは好きだ。
昨日も機械の一部が取れてしまい、すぐに溶接して直した。最近溶接にはまっている、まだまだへたくそだがそのうち腕も上がるだろう、これから玉ねぎの定植が始まる、畝をたてマルチを設置してくれるこのマルチャーが活躍する、修理した部分がまた取れなければ万々歳だ、楽しみ。

昨日から農業を目指す26歳の太子君が1ヶ月の研修に入った、聖徳太子の太史君だって。
「僕、手際が悪いんです」と自ら白状する素直さがいい、料理もできそうだ、唐揚げを作らせたがやはり時間がかかる、まあいいか、工学出なので機械は強そうだ。登山も好きと言うから話も合う、さて今日は何の仕事をしてもらおうかな。

帰 農 人 2020  11/02 生姜が枯れてきた もうすぐ霜がおりる 

帰 農 人 2020  11/02
 生姜が枯れてきた もうすぐ霜がおりる   

ここひと月、フランスのマクロンさんがかっこよく出まくっている、まるで映画のように演出されている。
大統領は役者だ、心をこめて家族に伝えるように優しい言葉で説明をし、ウイルスに負けている事も認め、新たに実施されるロックダウンを丁寧に説明する。死を家族と共に迎えられるように漫然の準備をする。
祭の時は外出を許可するなどカメラに向かって一時も目をそらさず10分ほど話していた。
首を切られた先生はソルボンヌ大学に設置された荘厳でおしゃれな会場で国葬にされ、表現の自由に最大の敬意をはらっていた。その後に教会で3人が切られた後も宗教と表現の自由を力を込めて語りかけた。
4年間誘拐されて母国に帰ってきたマリでの慈善事業家がタラップを降り家族たちに迎えられるすぐそばでマクロンはそっと微笑んでいた、出しゃばらないのがすがすがしい。
EUでのコロナの再急増には驚いた、どの国も政策の落ち度を素直に認め、新たな自粛政策に入った。みんな大変だが助け合っている。それに比べ米国は滅茶苦茶だ。大統領も言うことを聞かないが、国民も自由すぎる輩が多い、それでもけっこうトランプを支持している国民も多い、国民の13%が地球は丸くなく平だと信じているのだから凄い。
戦争をしなかったとの評価もある、それはあるかも。
なんか最近トランプが可愛く見えてきた、ちょっと困った。数日後が楽しみ。


今年は農業インターシップの研修生がやたらと多い。
コロナで受け入れ拒否の農園も多いそうだが、真剣に農的生活を目指す人が申し込んでくるので断れないのだ。
海外協力隊の事務局で働く女性は先週。昨日からは大手ゼノコンの現場監督の56才の方が来ている。彼は2年後に早期退職し長野に移住し百姓になる準備をしている。2反の畑つき宅地に小さな家を建てる計画を進めている。移住先は3年前から探していたそうだ。連れ合いからの様々な要求を呑んでいくことに苦労を重ねている、その中に農業には金かけないとの事項もあると聞く。
それならいっぱい教える事がある。まかしてくれ、自信がある。