百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰農人 2024 2/17 菌 菌 菌 菌大好 恭介  菌第一 幸助

帰農人    2024 2/17 

  菌 菌 菌 菌大好 恭介  菌第一 幸助

 味噌仕込みの大イベントは、先週の2日間と今日で終わった。一時も休まず、12月から、最大量の糀を仕込み続けてきた。そして、今日の自宅での仕込み会を無事に終えた!、と思い、昼前にハウスの移築作業に抜け出した、移築期限まで半月を切った。来週は雨が続く、月曜までには屋根ビニールを張りたい。また田んぼの野焼きをせねばとの焦れりがある。味噌仕込みの自宅では、大豆を煮ながら、参加者たちと会話をしたり、ニワトリを放し子だもたちと遊ばせたり、かまどの火仕事や薪割などをやってもらったりしたが、うちの家族や仲間たちも慣れて段取りも良く、大量の大豆を煮る大仕事も少しずつ改良を重ね、今年は大幅に作業時間が短縮できた。マサが「来年からは店で仕込み会をやりたい、うちみたいに裏の外庭までガス管を伸ばしてもらって」と、「うん? なんでここじゃダメなの?」と、ここ数日考えていた。今朝、会場になる作業場の大片付けに、大清掃をしながら、年末の大掃除もできず、天井にはクモの巣だらけ、家回りの落ち葉も降り積もったまま、森のよう、これはちょっと気に入ってる。菌たちには最高の住処だ、でも、普通の人から見たら、なにこれと、驚くよなと思った。全てを任せよう、ちょこっと教えれば大丈夫だ。

 驚いた。松伏のサアファー百姓のジュンが20k以上の糀を仕立て、大量の味噌を仕込んだ。うちにあるコンパネと断熱材で簡単に作った小さな室の作り方から教え、糀や味噌の仕立て方をレクチャーした。疑問の電話がちょこちょこ来る。そしてとうとう100㎏の味噌を仕込んでしまった。

 ジュンの家は農家だったんで、昔の道具が色々残っている、[糀蓋(こうじぶた)]があった、糀を発酵させる最高の平らな杉箱である。発酵途中、温度や湿度を整えるために重なっている平箱をづらして外気とさらす量を調整できるフタでもあるから糀蓋という。40年前位まで使っていたものだろう。「こんな感じでいいんですかねー」と電話があった、いいのが出来ておめでとうである。ご先祖様たちが大喜びしてるぞ、「あのジュンが、あの糀ブタで見事な糀を仕立てたよ」と、まずは糀を仏壇に拝さなければなんね、と進言だね。