百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

16/2/20 メ―出てい日

昨日ヤギが産まれた。白と茶色の2匹、親はフユコ2才、まだ小さい時にも出産したが死産だった、今度は元気だ。
ポカポカ陽気の昼前の土手、最高のお日よりだ。
毎日の様に見に来るという街の爺さんが発見し、近所の家に知らせてくれてK婆ちゃんが自転車で飛んできた。
「まだ頭が出かけたとこで、次の子が出るとこまで全部見た、この歳になって初めてだよ。最初の子の面倒を見てるので2番目は置き去りで、わたしゃ、拭いてやろうかともおもったんだけどね、立派なもんだ」と感動していた。 
昨年の3月4日、アカネがミミを産んだが、子宮も飛び出し翌日に死んだ。
当日は面倒見ていたが、急に寒風が吹き荒れた次の日は倒れこみ、苦悶の鳴き声を、そばで乳も吸えず震えるミミの泣き声が続く中、隣りのハウスの中で少しでも早く収穫を終えて面倒を見てやりたいと必死にこなし、ミミを自宅に連れ帰り、その後自宅で育てた。
今回は何とも祝福された出産でなんともめでたい。
今日は昼から雨が落ちてきたので、チビ2匹を抱えてフユコを小屋に入れようとしたら中々入らない、必死に草を食っている
抱かれているチビたちも気持ちよさげな声を出しているので10分位そのままに、まだ食い足らず入りたがらないのを押し込め、ワラを与えた。
婆ちゃんのアキはとても心配そうに見守っている。なんともみんなかわいい。
爺さんで皆の父親のイカロスは常に種付けしたくて必死だ、すぐ興奮して暴れるが、紐でひっぱたけばすぐおとなしくなる、
歳だね。