百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

2018 9/08 清涼飲料水は輸出農産物か?

少しでも早い電力の復旧を祈っている。乳牛は毎日搾乳をしないとすぐに乳腺炎になる。
毎年10%弱の離農者が続く中、規模拡大で補ってきた酪農家たちは電気が無ければお手上げだ。
最近天災が続く北海道で非常用自家発電の設置も増えてきたが、ない所にはJAが発電機を順番に回したり牛を死なせないために懸命に動いている。
牛乳加工施設も停止で捨てるしかない。餌や水をやるのも大変だが、やれば乳が出る、眠れないだろう、一刻でも早い復旧をと願いちょくちょくテレビを見る。
送配電分離を早く実現して、不安定な自然発電施設をより上手く配電できる技術を実現することがこれからの課題で早期の実現が最大の減災になる。 様々な利権世界を乗り越えて未来を拓くのが政治である、しかし腐れ切っている
嘘ばっかり、障碍者雇用促進法もデタラメが発覚、農業でも出てきた。
農業の輸出促進政策で年々増えていると政府から報道はやはりデタラメであった。輸出産品は調味料、清涼飲料水が牛肉や清酒を抜き最大、その他菓子、ビール、即席麺など原料が輸入産品がほとんどの物が農産物の輸出にカウントされている
味噌や醤油も原料は外国産、これは日本農業新聞の報道である。
様々な化学物質による自然破壊や人体に及ぶ影響もできるだけ無視、または踏みつぶす姿勢は、福島の原発災害後の甲状腺癌等の対応を観ても明らかだ。
機能停止している政府や行政にはしっかりと反対の意思を投げつけなければいけないが、その方法が誠に難しい。でもみんなが懸命に探し続けるしかない。
でも毎日の日々が一番大事だよね
そう今日はマサの誕生日。

2018 9/01 数百年の亡霊が今を作る、オラたちもまた

沖縄返還交渉時、大問題として核兵器撤去とベトナムへの出撃拠点の中止があり、港や飛行場、水源地などからの撤退など基本的な事さえも米国は拒否しづけていた。
その交渉の最前線で戦い続けた外交官「千葉一夫」を描いた映画「返還交渉人」を観てきた。
米国に政府は頭が上がらない状況は50年後の今もその時も殆ど同じ、ただ昭和には信念を貫き続ける過激な公務員もいた。だがやりすぎると簡単に配置換えで飛ばされる。 
普天間の問題は新たに最大級の基地の新設であり、今後100年の戦争の拠点になり続ける事への猛烈な嫌悪感がオール沖縄の闘争状態を作っている。沖縄での戦闘で数十万の市民が無残な死を遂げたが、沖縄人の軍人たちが劣等感の中、より皇国の戦士として狂信的な行動をとった事も原因の一つ。
維新後帝国陸軍の主体は狂信的な長州藩であったが、その後に幕府側として戦った会津や東北の武士たちも軍に入隊した。
やはり劣等感から強烈な皇国の戦士として軍籍を登る。東条も秋田の出だ。
なんであまりにも無謀な戦争を始めたのか、また何で終戦を決断できず100万人を犠牲にしたか、今の日本国民は知らない、学校では学べない。
政府や特権御利益系財閥たちの魑魅魍魎たちの活動はできる限り公にしないという戦後の政治姿勢は今まさに極まってきた。
力づくで嘘を押し通す。反抗すると殺される中国やロシア、シリア、北朝鮮、etcなどよりましたが、様々な精神文化が数千年の歴史の中で育まれた日本列島の民が思考停止のオリの中の鶏のような生活を受け入れるスマフォ眼見の姿は、悪魔に白旗を上げている姿である。

2018 8/26 暑さで蚊もハエも隠れ、セミも静かだ

一週間ほど涼しい日が続いた後に昨日から続く猛暑の復活はとても応える。午前の収穫を終えたら4時までは扇風機の前で裸でゴロゴロ
それでも体のあちこちがつる、まさに百姓殺しの夏だ、
全国で百姓婆ちゃん達がけっこう死んでる。直売所で顔を合わせるS婆も「畑に出てないでしょうね」と電話で監視されていると笑う。
おれももう無理の効かない歳になった事を痛感、たぶん記録的酷暑の最後の日だ、夕方の仕事を楽しもう。
 今朝6時江戸川の三郷側の河川敷に集合、恒例の花火大会の玉拾い、主催の商工会の会員としてうちと弟の店の家族たち10人位が毎年参加、商店等の旦那たちはみんな超高齢、どんどん参加者が減っていく、商工課の職員たちがそれを補っていたが、今年はいない。
かわりにシルバー人材の新人たちが多数派遣されている。
顔見知りがどんどんいなくなるのは寂しいね。花火の方は年々洗練され評判が良い
こどもたちもみな成人し、御馳走をもって見に行くことも無くなったが、また孫たちでもできればまた復活するだろう。でもいつの事?、誰も予兆すら見せない。
芝居の興業で3週間ほど中国に行っていたイザナが報告に来た。
若い彼女が出来たそうだ。芝居仲間の貧乏カップルさてさてどう生き抜くのでしょう。イザナはますます芝居の世界にべったり、すでに中堅どころとして頼もしさも感じる。
楽しそうだからOK。

さてさて今週中には稲刈りを始めなきゃね、まずは機械の手入れからだ、ポンコツども頼んますよ。

2018 8/13 お盆はやっぱりお盆だ

 今日もステテコからシャツまでびしょ濡れだ。
首に巻く冷汗タオルも汗を吸い何度も搾り落とす、乾く時に熱を奪ってくれるタオルは役にも立たない。
いつもの夏ならこんな日は数えるほどしかないが、今年は延々と続く。
昼の休み時間を多くして対応しているが、今までに経験したことない異次元の夏、それでも毎日野菜たちの出荷を続けられる毎日はありがたい。
昨年の様に今頃から極端にお日様が陰り、雨が降り続く秋よりは米や野菜たちには良い状況だ。ただ体力の消耗が激しい。
来年還暦の自分もきついが、5年間この時期を海外や、国内の高地での農園で過ごしてきた長髪のユウのしんどそうな様子がとても見ていてつらい。
熱中症気味な症状を何度か起こし、休むことが数度、トレードマークのドレッドヘアーはかなり原因の一つだが、「切ったら」とは一言も言えなかった
幾つものツッパリを重ねながら彼なりに根性で突き進んでいる。
自分で見つけられるやつには助言は迷惑だ。そんな中、産休で暮れから休んでいた木野ちゃんが復帰してきた。
8月から保育園に入れたが、慣らし保育が続き数日前やっと一日働けるようになった。
慣れない保育園生活も酷暑の中での野良仕事復帰もさぞ大変であろうと心配していたが、彼女は至って元気である。
極端に汗っかきのタマキは毎朝寝汗でぐっしょり、水浴びでさっぱりするとウンコもりもり、生活の時間がままならぬ様子を語る彼女は立派な頼もしいおっかさんだ。
産む前と別人のようだ、ここ数日そのオーラが頼もしく癒してくれる。面白いもんだ。

2018 8/06 カンパを増やさなくくては

戦乱が収まらない中東の戦地で国境なき医師団のスタッフとして看護師のユーコが過酷な状況の中、地雷や空爆でズタズタになった人たちや栄養失調やコレラ、レイプ、または銃で撃たれた人などを懸命に医療援助を今日も続けているだろう。
「紛争地の看護師 白川優子著」が出版されたというので買い求めた。以前よりカンパを続けていた。
看護師を目指していた時の麻実が海外で働きたいと何度も聞いていたのですごく気になっていた。
ここ数年今までにない滅茶苦茶な戦争が中東、アフリカで続き、いつも報道を追いかけていた。
市民は奴隷以下、病院や学校も意図的に空爆され続け止めることもできない地獄絵図が日々報道されるが、世界政治の中で黙認され続けるといった狂気の世界の真っ只中、人類は試されている。
イラン、シリア、スーダン、イエメン、パレスチナなど一番の激戦地にユーコは派遣され続けてきた。
日々それらの戦地状況を追っかけてきたので、彼女の報告はその裏側を訴える声が身に沁みる。
シリアでは入国が認められない、それでも潜り込み連絡は暗号を使う、国からの援助は政治が入り込むので調整し個人カンパに主体にする。あっぱれである。 日本政府は危険地帯でのジャーナリストを煙たがっている
拉致されるようなことがあると、全く面倒な奴らだとの印象を植え付けようとする。報道もそれに従う
沖縄、福島そして全世界からの訴えは意図的にかき消される。
特に若者たちには全く届かない。
今日桃太の友、マコトが3ヶ月のインドへ旅立った。
先日数時間の旅の話しをした。
帰国が楽しみだ、見てこい。

2018 7/28 ありがたきおしめり

台風のおかげで明け離れた家の中を東風が吹き更けてゆく。
極楽の中ちびちびと酒を飲みながら一日を過ごした。
朝市も直売所も中止、久々にのんびり。
乾ききった田畑に十分な雨が降りそそいだ
これで人参の種が播けるし、太陽熱マルチも設置できる。残渣や草を何度も耕やし分解させて、堆肥や糠も耕いこみ雨を待っていた。
あとは畝を立て透明のビニールをかけるとその後の日光によりマルチ内の温度は高温になり雑草の種や腐敗菌が死滅する
でも発酵は進み土そのものが酵素たっぷりの漬物に変身する。春から夏に掛けては空いた畑は順次手掛ける。9月中旬以降は効果が半減する
土を飛躍的豊かにし雑草を抑えるこの技術は有機農法の宝だ。
ただ畝間に草が伸び何度も草刈りを強いられるのが難点。数年前から田んぼの畦草刈り機の側面部分を外し、畝間の草刈りに使っている。
草刈り機の4,5倍程度の速さで仕事が終え大変助かる。しかし一向に仕事が追いつかない。
人手を殖やすだけの財力はまだない、さてさて効率をよくする次の手当の一つは片づけに手間がかかるマルチを生分解製の物に変える事だ。
価格は2倍だがケチらずに使ってみるか。もう腰はかなり傷んでいるしね。

キジの母とヒナがちょくちょく目の前に現れる。母鳥は目の前を何度もウロウロし、早く逃げろとクウクウとヒナたちに鳴いている。
いつも出会う畑と離れた場所で仕事をしていると、車が止まり運転席から笑顔の姉さんが顔を出して
、つらぜい分遠出できるようになったんだなと感心、自然と親しむ人の顔はとてもステキ。

2018 7/21 久々のデート

中々普通の映画館では観られない問題作や地味だが深みのあるもの、政治的作品や古いフランス映画などを楽しめるのが柏の「キネマ旬報シアター」だ。
丁度調べようとした日に、昔からお世話になっている「朝日レスカ」I女史からシアターの上演パンフと期限切れ間近招待チケットが送られてきた。
先週の「帰農人」を読んで、この対応の速さにびっくり、もう忙しいとかで引っ込んではいられない。
ユウも休みだが朝の収穫を手伝ってくれて11時半の上映時間に間に合った。
マサのカフェを支えてくれているスーパースタッフの姉御二人に挟まれて久々に観た作品は「素敵なダイナマイトスキャンダル」という80年代に売れまくったエロ雑誌をアラーキーなどと作る名編集長実話でこれでもかととやたら女の裸ばかりが出てくるがエロスはない。
主人公が幼い頃、隣の情夫とダイナマイトで爆死した母役を演じる尾野真千子の方が艶めかしかった。その後の久々の外食もいいが、ゆっくりと会話を楽しめた小半日に心が爽やかに洗われた。
8月には沖縄の映画もやるという。行くと決めた。

この猛暑で水槽のフナやメダカも大変そうだ、浄水装置の流れが悪くなると、口のぱくぱくが多くなる。先日あまりにぱくぱくしてたので様子を見たらメダカ2匹が浮かんでいた。ここ数年で初めての死だ。いつも餌を競って食べる姿もなかったので変だなと思っていたら、酸素不足だった。ヤギも今年ばかりはきつそうだ。食べてもらいたい草は山ほどあるが、今しばらく餌を木陰に運ぶしかないか、異常だよ、夜虫の声がしない、うるさいのは明け方だけだ。