百姓日記 帰農人

農園の長、アチが書く百姓日記

帰 農 人 2020  6/14  かあちゃんが 髪留めゴムを買ってきてくれた

帰 農 人 2020  6/14 
  かあちゃん
      髪留めゴムを買ってきてくれた

「今度の土曜日までに、髪と髭を整えよ」と、娘からの指令に大変悩んでいる。
イザナの嫁さんの親御さん達との「挨拶の義」、それなりにピシッとしてゆこうとは思っている程度、どうせバレるのだから、いつもの心でいつもの姿で礼をもって、開きあって、縁の神様に祝福を、共に捧げられたら、なんて感じで会えたらと数度思い描いている。
楽しみなのだ、物すごーく愉快な話しなのだ。ワクワクしている
ともかく準備をしなくてはと、昨日の大雨で野良仕事ができなかったので代わりに作業場やドブロクの醸造桶などをきれいに片づけた。身の回りお片付け週間と決め、日に数分とパタパタ掃除やる時間を過ごすうちに、なんか「整いました」となるでしょう。部屋での仕事の時は、レコードなどを大きな音で流しながら、けっこう素敵な時間だ、酒もうまく飲める。さて、どうすんべ、
数週間前から髪を後ろで輪ゴムで縛っている、首筋の皮膚が弱ってきていたからだ。これによって髪の全体は後ろに引き寄せられ、なんかピシッときてよろし、と最近気に入ってる。
髪が長い時は腰まで伸びていたものの、輪ゴムをするだけで若き頃の自分のエネルギーと触れ合うことが出来る。ちょっと振り返ってみれ と言う事かも。
さてさて、髪は切りたくないわ、髭を鏡で眺めても、整えようが見つからない、そりゃあ、口まわりとか余計なヒゲなどは整えるくらいだなと考えるが、「どう思う?」と相談しようと店に電話したら、くるみは遊びに出かけたとのことで、うざい電話はかけられない、
イザナに相談することは面白そうだが、直に会う事を楽しもうと、これも電話できない、あとはマサに聞くしかない
数日前、髪を結ぶリングを買ってきてくれた、外す時髪が抜けないのがいい。ありがたかった、何とかなるべ

フランスの警察官たちの抗議行動はかっこよかった。「首を絞める事は禁止し、行き過ぎた警官の人種差別は処罰する」と警視総監から命じられたが、「絞める」という技は柔道では基本であり、それらの技は現場では必要なんだ、無しでは手錠もかけられないよと、警察官らが手錠を路上に投げ捨て、抗議デモをした。
すぐに現場を知らず判断したと警視総監は認め、首絞め技の禁止を撤回し謝った。素晴らしい対話である。EUでの抗議、反抗スタイルはかっこよく超進化している、目が離せない。

帰 農 人 2020  6/07 5年の思いが不意に  これも神の計らいか フーン

帰 農 人 2020  6/07
  5年の思いが不意に  これも神の計らいかっ フーン

久々に急な警察からの電話。以前はよくお世話になったガキどもだが今は非常に大人しい。
なんだろう?とほくそ笑みながら聞くと、貝人くんの紛失していた自転車が見つかったから署まで取りにきて、との事。都心にいる貝人に電話しても繋がらないとウチにかかってきた。
貝人にすぐに電話し、我孫子署と連絡を取ってもらい、12時に署の玄関でとの約束になった。
午前の野良仕事を素早く片付け昼飯を作り、何とか間に合いそうだと、急いで利根川て手前の我孫子署に軽トラを走らせた。少し迷ったが左手前に署を発見!そしたら入口の横の手押し信号の信号が「赤」になったが、約束の時間から2分ほど遅れているので、これは誰もいないし良いのではと魔がさして1m先の入口に入っていったら、すぐ後に入ってきたパトカーに「信号無視」の切符を切られた。
9千円…ダダもけっこうこねた。
「コロナで免許の書き換えができないんだよ、やっとゴールドに戻れると毎日楽しみに待っていたの!俺明日からシートベルトなんかいい加減になっちゃうよ~ましてや待ってくれてるお巡りさんに迷惑をかけちゃいけないと思って、これくらいは大丈夫と判断したんだよ~」等々。でも「大変なのわかるけど、ここは署の駐車場だし見逃したら俺たちが確実に罰せられる。なんなら俺たちもゴールドじゃないよ…」ごもっともな話だ。仕方がない。でも捕まりに行ったみたいでとても馬鹿らしくて、今日一日ムカついていたが、俺が「ゴールド」という権威を欲しがる心に良き罰を与えてくれたのではと思いつき、やっとムカムカがおりた。 みんな神様のプレゼント。

昨日は「祝福の女神」が来た、さっちゃんだ。昨年から9か月間、アイルランド、オランダ、イタリア、スペイン、フランス島で福祉や介護の状況を学びに行き、良い情報をいっぱい仕入れてきた。「いっぱい話したいことがあるの」との電話があり、一日一緒に田んぼで「まざし」補植作業をした、彼女はその作業が初体験で充分堪能している。 
聞いた話のびっくり二つは「オランダでは9割以上が自宅出産」と「イタリアは精神病院を廃止し地域の人達で面倒を観ている」で、帰ってきてからは現在、横浜で福祉の「ファンド」を起ち上げたりと上級のプロになった。夜遅くまでマサと三人で話すうちに、世の中に耳を深くかざしているうちの娘たちにぜひ会わせたな!との話しが進み、翌日会えたようだ。すぐに来月からの勉強会を企画したらしい、OKです。

帰 農 人 2020  6/01 自然も厄介、人も厄介、でも大好き

ディスクトップのアイコンが幾つも増えた。
「持続化給付金」手続きの為に写した免許書や帳簿の写真だ。なんか心が卑しくなるから早くこれらのアイコンを消したい。
確かにイベントや給食、レストラン関係の収入はわずか、でも直売所は大繁盛、無人直売所も頑張ってくれた、おかげで廃棄した野菜はほぼ無く安値でも捌ききれた。
おかげで収支は悪いが、これくらいで済んで少しでも多くの人が野菜たちで喜んでもらえたらと思えていたので給付金はいらないやと考えていたが、先日の安部さんの解除会見を聞いて申請しようと決した、理由は忘れた。
2時間で申請書類作り、即座にマイナンバーカードで申請し。翌日、ボブと公朗に給付金の状況を聞いたら、シタールの公朗は友人の手引きで申請しすぐに87万円の給付を受けていた。
お役所と一番遠い世界に暮らす仲間ならではのアドバイスをボブに伝えると、ちょっと仲違いしている二人を繋げられた。
その後ボブも南アルプス赤石岳の中腹にある大鹿村から崖沿いの道をおり伊那谷に出て飯田の商工会会館(神聖相談会場)まで片道1時間半走り、ボブの歌も聴いているらしい大鹿のスタッフが親切に対応してくれ、気持ちよく申請を終えたそうだ。いくらかは必ずもらえるようだ、良かった。持続化給付金は2人のいかしたミュージシャン家族を救ったのは確かだ、感謝する。
でも1千万人の秋まで支給する予算を建てた英国は信頼と本当の経済力の力の違いを痛感する。利権まみれはいかんのだ。

有機農業では春、夏、秋は虫や病気に3割以上がやられる、博打みたいだ。
でも何とか「楽な手はないか」と日々脳味噌をかき回している。ビーツの発芽は色々と難しい!工夫して立派な発芽を確信したあとに芽が驚速に消えていった、地中の芋虫たちだ。ホウレンソウも同じだ、でも隣りの小松菜やカブはやられていない。やつ等にも好き嫌いがあるのだ、それを解った事がとても嬉しい
明日違う畑に種を播いてみよう。種は予備も用意してある。さてどうなるのかな
野菜たちとの付き合いは面白くキリがない、人はもっと厄介。

帰 農 人 2020  5/24 神様は もてあそぶ

先週の寒の戻りは嬉しいかった。朝晩ストーブに薪をくめ、穏やかなぬくもりを楽しめたのはありがたかった、久々の朝10℃、三陸沖の高気圧から来る「ヤマセ」を思い出す。夏が来ると宮沢健二は泣いたんだ。俺も岩手の事ならいくらか知っている。19才の時一年間、岩手山で一年間リフトの仕事をしていたので、山地多き岩手の辛さと真面目な人たちの事をいくらか、知っている。
月に数度の休日に借りたバイクで盛岡まで遊びに行く。小岩井牧場を通り抜けて40分ほどで盛岡市内に着いたらパチンコ屋に本屋に喫茶店、名画劇場、超大物のジャズコンサート、バッティングセンターの後は冷麺。さんさ踊りの祭りの晩は先輩二人に連れられて「ハワイ」だったかな?全国チェーンの風俗店に行ったのをよく覚えてる。衝立の高いソファーでネグリジェの姉ちゃんと飲みながら話しただけだった。先輩たちは見たの、触ったのとと楽しそうだった、そういう所なら何故前もって話してくれなかったのかと、悔しかったが、でも入店料奢ってもらったんだし文句は言えないとすねた記憶だ。   でも最高に楽しかった一つは盛岡からの夜の帰り道のこと。森林をうねうね走り回ると、よくタヌキやキツネと出くわす。段々やつらの性格もわかってくる。キツネは利口でタヌキは馬鹿だ、逃げ方でわかる。生き物はいいな。

もう十日も田んぼの中に故障したトラクターがある。セルモーターの故障だ。奥の方にあるので、様々な部品を取り外すという高度な作業を水の張った田んぼの真ん中で作業するのだから中々進まない、田植え作業が優先だ。先日田植えの合間にやっと取り出せたので、「伊藤電気」の親父さんの所へ持っていくと、翌日「ちゃんと動いているよ」との報告。ドブロクやスナップエンドーたちをお礼に渡し、その後トラクターに取り付けるとやっぱりダメ、またもや持っていくと、親父さんの孫の車椅子の兄ちゃんがいた。「爺ちゃんどこかな」と聞くが話すのは難しいようだった。動かない旨を話し帰りがけに兄ちゃんに挨拶をしてたら、親父さんは兄ちゃんの病状を教えてくれた。脳性麻痺だそう。親父さんは僕の大好きな尊敬する職人の一人である。この人に会わせるために故障してくれたのかな。

帰 農 人 2020  5/18   中国がケツをまくりやがった

やっと田植えを始める事が出来た。こんなに遅いのは初めてだ、半月ほど遅れた。育苗初期に苗を焼いてしまい、復活に時間が掛かってしまった。
致命的ではなく、何とか買い足さなくとも間に合うだろうとは思ったが、心配だったんだこのひと月。
まわりは皆、終わっていて、実に静かな田んぼだ、周りを気にせず田植えができるのは何とも気持ちが良い
普段よっぽど周りを気にしてるんだね、部落では当たり前か。付き合いが重いのは事実。

中国がケツをまくった。コロナのワクチン開発関係に大ハッキング攻撃を開始した中国に対し、米国からの抗議に否定もせず「米国がずーっとやっているではないか!」と、新任の若い報道官が吠えた。初就任前日の報道では中国でヒットしているカンフー番組の動画を交えてトランプに反論していた。ヒーローたちは「絶対負けない」事が有名だそうだ。
トランプと同じように、批判してきた国には必ず報復するのが中国。オーストラリアがコロナ国連調査団の入国を認めよと言ったら、牛肉を表示違反として輸入を禁止された。
最大の輸出先で30%を占めるのでかなり痛いはずだが、日本や韓国やアジアに振り分ける事で何とかなるとオーストラリア側は話す。
牛肉はさらに安くなり、日本の牛農家の首を絞める。商社はやりたい放題、政府行政は知らんぷり
循環、自然放牧的な放牧が多くに見られるように祈る、日本の原風景が蘇るであろう。 

中国はこの7年で1億人の貧困者を五百万人までに減らした。農家育ちの周首相は貧困撲滅を最重要課題として1兆円の予算を馳駆ししている。
これは凄いと感心するけど、地球上の富と知恵を全て盗んでしまおうという勢いで、投資と称する盗み行為をしっかり展開している。
歴史的には第二次世界大戦後に傷の少ない米国が覇権してきたように、今度はコロナ騒動で世界を飲み込もうとしっかり計画され実行されているのはとても怖い、これは何?

帰 農 人 2020  5/10 南方熊楠の「地域丸ごと創生論」を農政の指針として

お隣の韓国で農業政策の大転換があり、農業の「公益性を重視」した新制度が5月1日から始まった。
今までは日本と同じように、規模拡大、競争力や効率性を重視した政策だったがそれらが農村の疲弊を招いたとし、どんな小さな農家にも補助金を支払い、環境や景観保全、生態系を守り、共同体の活性化、有機推進などが守られると高い補助金が出る仕組み、いいではないか。
また農漁村の問題は国民全体の関心議題になるように努力するという、完全にEUスタンダードに舵を切った、
4月15日の総選挙で圧勝した与党民主党は「よくやっている」と65%の国民からの指示を得ている。うらやましい限りだ、でもともかく成功してもらいたい、隣が良き国になれば波風は押し寄せてくる、祈ろう。

今ドブロクの最後の搾り作業をしている。といっても蒸かし布を袋に繕い酒粕を漬物石で絞っているだけだ
今年は12月に仕込み5ヶ月間毎日かき回してきたおかげで、米が良く溶け酒粕はだいぶ少ない。後は野菜用の保冷庫で貯蔵するだけだ。
今年は2ℓのペットボトルの新品を60本購入した、高かった1本120円、「えっ、60円の水買って仕込んだ方が安いじゃん」とも思ったが、でも分厚くしっかりしたもので、なんか高級感がある。本当は瓶がいいのだが、ガスで栓が飛んだり大変だろう、EUではコルクが針金でしっかり抑えられるものを先日のコロナ報道で観た、売れないビールを配りに行く様子であった。リユースが行き届いているのに感心。
うちの蒸かし布も冬中米を蒸かし袋になり、また糸を抜かれ布に戻っていく、穴は繕う。ミシンを使うのは年に一度だけ、その都度操作に大いに戸惑う。ボビンケースの糸を確認しようとしてケースのはじを割ってしまったら、上糸が絡まり上手くいかない、他のケースに糸を播くってどうすんだんだっけ、何とかなった。またなんか縫ってみたくなっている。
翌日のラジオからみゆきちゃんの「糸」が。

帰 農 人 2020  5/03 信頼を強要するのは本当のお馬鹿さん

レバノンがヤバい、腐敗に満ちた政権に命覚悟のデモが勃発した。
「コロナなど怖がっていられない、私たちは命を懸けているのだから」と、デモの指導者が語る。その後の報道が中々見つからない、南イエメンも内戦を止める動きは微塵もない、こんな時だからこそ、外務省は働いてもらいたいものだ、抜け目なく動いている国は多い。

ドライイーストがどこの店にもない、みんなパンを焼いているらしい
「えひめAI」という「納豆菌主体」の微生物液剤を作るのに必要である。頭を抱えていたら店にドライの様に使える天然酵母が入荷するという、助かった、簡単に出来てとてもよく効く、納豆菌はエライのだ。

長男圭太が新品の軽登山靴を持ってきた。回収ゴミから内緒で拾ってきたようだ。ブランド物で1万円以上はするらしい。足を通すとちょっと狭い感覚があるが、登山靴はそのくらいがいい、掃き慣らせばいいのだ。バースディ登山に今年もくるみに誘われている、騒ぎが収まったら登ろう。
圭太は近くの水路の様子も見に来た、魚影がないと帰って行ったが、先日一人で手賀沼で釣りをしていたら、散歩中の爺さんに「釣りなんかしてんじゃない、家にいなさい」と叱られたそうだ、戦時中みたいだね、怖いね。

ニュージーランドの女性首相は国民から完全に信頼されている、みんなしっかり家に籠り、ここ数日は国で数人の感染者しか出なくなったので、一部開放が始まった、まずは子供と農家と本屋だという。しゃれている。彼女はこう言う「信頼を強要するのは愚の骨頂」と。
どこぞの国は国を愛することを強要し続け、国民を家畜のように考えている。政治や現代社会の様々な問題を子供たちが考える事を否定している。国は教育を管理してはいけない、そこを直さないとこの国はいずれ壊れる。